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2021.08.11

医学書は通読しなくていいという話【無駄のない意味のある読書をしましょう】

医学書は通読しなくていいという話【無駄のない意味のある読書をしましょう】

はじめに

今回は医学書の読み方についての記事です。

この記事を読んでくださっている方々はおそらく勉強熱心だと思いますので、もしかしたら毎日医学書を読む習慣がある方も多いかもしれません。ですが、「ただ医学書を漫然と読むだけ」では、時間効率を考えると時間対効果が悪いこともあります。

もちろん定期的な勉強習慣があることは大変素晴らしいことですが、せっかく読むのなら意味のある医学書の読み方を意識してみましょう。

【注意】

ここでいう意味のある医学書の読み方とは、いわゆる趣味や娯楽の読書としてではなく、自己研鑽としての読み方です。

もし「医学書を読むのがなによりの息抜きなんです!」という方がいましたら、それはそれでいいことだと思います。

目次
    1. 1.医学書を読む理由
    2. 2.あまり意味のない医学書の読み方
    3. 3.医学書を通読するのは果たして効率的なのか?
    4. 4.取捨選択して、たくさんの医学書を読みまくろう
    5. 5.まとめ

1.医学書を読む理由

医療従事者はなぜ、医学書を読むのでしょう?

知識を身に付けたいから?
上司に勧められたから?
私が執筆した医学書レビューを読んだから?(もしそうなら嬉しい限りです…笑)

どれも正しいようで、実は若干ずれていると私は思います。

ポイント!

意味のある医学書の読み方とは、読んだその日からの

  • 治療介入や診察、手技などの方法や選択
  • 鑑別を考えるときの思考法

を変えるための読書であると考えます。

簡単に言うと、読んだその日からの業務がより良くなる!読書法です。

例)聴診の勉強をしたから、今日からは少し自信をもって積極的に救急外来に来られた患者さんの胸部聴診をしよう!と前向きになれる

読んだその日から自分の思考や業務がブラッシュアップされる、そんな読書ができるといいなと常日頃から感じています。

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2.あまり意味のない医学書の読み方

「この医学書、ためになったな~、勉強になった。」

と漠然と感動している場合ではありません。

この読み方にして今後、医学書で学んだ事例に当てはまるような患者さんが来た時に治療介入の方法が変わるかというと、私は変わらないと思います。しかも、そういったあいまいな読書で得られた知識は、1週間もするとだいぶ薄れてしまいます。

行動に移すことを意識して読み、実際に行動することで初めて知識は定着するんです。そうはいっても、つべこべ言わずにたくさん医学書を読んで、知識を積み重ねることが大切だと考える方もいます。そういった方々はおそらく、医学書を読むことを筋トレのようなものだと勘違いしています。たくさん読めば自然と良い医療従事者になれると勘違いしているんです。

ただ薄れていく知識を漫然と身に付けるように読むのと、今日からの業務をどう改善していくかを意識しながら読むのとでは、どちらがより意味のある読書であるかは言うまでもありません。

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3.医学書を通読するのは果たして効率的なのか?

一般的に、医学書は他のジャンルの参考書より値段が高いです。

そんな背景もあってか、医学書を購入すると

せっかく買ったんだから、全てのページを読まないともったいない!

と考えてしまいがちです。

おそらく、医療従事者の方々は根がまじめで勤勉な方が多いのできっちりと通読するほうがいいと思ってしまうのでしょう。ですが私は、医学書は読み飛ばしまくっていいと思います。

今の自分が学ぶべきと判断した知識を取捨選択して、意味のある知識のみをひたすら詰め込む作業に集中すべきです。

例えば、初期研修医は今の自分ではできない手術の細かいスキルを学ぶ必要はないんです。ざっくりと手術の内容を学ぶことに意味はあると思いますが、細かいスキルは自分が執刀医になった時、必要になった時に学べばいいんです。この例えは大袈裟ではありますが、この知識が今必要か?と常に問うことは大切です。そして、つまらなかったり難しすぎるなと思ったら、読むのをやめてもいいんです。もったいないからという理由だけで医学書を読み進めてしまう方がいます。

これは目的と手段が逆転してしまっています。つまらないなと思いながら読むと、本を読むスピードは落ちますし、知識の定着率も悪いです。そんな読書に時間を使う必要はありません。世の中には今のあなたに合った面白くて素晴らしい本がたくさんあるのです。しかも、医学書はメルカリでも売れやすい商品の1つなので、つまらなければ売ってしまえばいいんです…!笑

ある程度新しい本であれば定価の半額くらいは手元に残るでしょう。
一番もったいないのは、あなたの持つ貴重な時間を浪費することです。
その時間を、他の素晴らしい医学書を読み進める時間に充てましょう。

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4.取捨選択して、たくさんの医学書を読みまくろう

今の自分にとって、意味のある医学書を探し続けましょう。

勤務経験年数や立場によって、自分にとって意味のある医学書は刻一刻と変化します。

私が思うに、みなさんは医学書を購入する閾値が高すぎます。

私は研修医生活の2年間に、100冊ほどは医学書を読みました。

100冊が多いかどうかはさておき、やはり仕事に生かせる知識を身に付けるにはある程度の冊数の本を読むべきでしょう。繰り返し言いますが、読むのをやめた医学書はメルカリで売ればいいんです…笑

もったいないという理由で医学書を買わないのはもうやめましょう。

今日から、積極的に、今この瞬間に読む価値のある医学書を購入することを強くお勧めします。

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5.まとめ

今回の記事のまとめはこちら

ポイント!
  • 医学書は、読んだ後からの行動・思考を変えるために読む!
  • 漫然と読む、漫然と通読するのは時間の無駄!
  • つまらない、難しすぎると感じた医学書はすぐメルカリで売る!
  • 今の自分にとって意味のある医学書をもっと積極的に購入!

いかがでしたでしょうか。

私は、みなさんが意味のある一冊を見つけられるようターゲットから学べる内容、そしてオススメの読み方までくわしく解説した医学書レビューを定期的に書いていますので、こちらもぜひ参考にしてください→(前回の医学書レビュー10選

この記事を読んで参考になったという方、面白いと思ってくださった方は今後も定期的に記事を投稿していきますのでコメントなどをいただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

★今回の書籍以外にも、踊る救急医先生の医学書レビューはこちらのページで読むことができます!
想定読者や各診療科ごとにわかりやすくまとめられているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
詳細はこちら≫https://dancing-doctor.com/2021/03/31/review-reader/

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<プロフィール>

三谷 雄己(みたに ゆうき)先生
救急科専門医
日本医師会公認健康スポーツ医
JATEC・ICLSインストラクター

立派な救急医を目指し、指導医の先生方に教えていただきながら日々修行させていただいています。
信念である「知行合一」を実践できるよう、臨床で学んだ内容をアウトプットすることで心掛けております。


【踊る救急医】
Twitter https://twitter.com/houseloveryuki
ブログ https://dancing-doctor.com/

三谷 雄己【踊る救急医】

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