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2021.08.04

【2021年最新版】令和の初期研修医1年目におすすめの参考書10選

【2021年最新版】令和の初期研修医1年目におすすめの参考書10選

はじめに

医学生から社会人となり、いよいよ研修医として勤務し始めた、初期研修医1年目。

医師として勤務する長い人生の中でも、今後のすべての基本となる時期であるため、多くのことを吸収すべき最も大切な時期であるといっても過言ではありません。

この時期の後輩たちからは、

「何の参考書を買ったらいいでしょうか…?」

と必ずといっていいほど質問を受けます。

今回は、初期研修医1年目が研修医生活中に読むべき選りすぐりの10冊をご紹介します!

この記事でご覧いただく医学書レビューは、これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いているある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、ぜひこの一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

これから何の勉強をしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください!

【2021年最新版】令和の初期研修医1年目におすすめの参考書10選
    1. 1.『内科レジデントの鉄則 第3版』
    2. 2.『「型」が身につくカルテの書き方』
    3. 3.『ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson』
    4. 4.『竜馬先生の血液ガス白熱講義150分』
    5. 5.『救急外来 ただいま診断中!』
    6. 6.『当直ハンドブック』
    7. 7.『ICUグリーンノート』
    8. 8.『レジデントのためのこれだけ輸液』
    9. 9.『レジデントノート 2021年5月号 Vol.23 No.3ルーティンを見直す!病棟指示と頻用薬の使い方』
    10. 10.『レジデントのためのこれだけ心電図』
    11. まとめ

1.『内科レジデントの鉄則 第3版』

第1選

あまりに有名な参考書であり、冗談抜きで日本中の研修医は必ず持っているのではないかというこの一冊。
内科分野の初めに読む教科書としては間違いなく、この本をおすすめします!
より詳しいレビューが気になる方は、こちらをチェックしてみてください!

基本情報
  • 著者:聖路加国際病院内科チーフレジデント (編集)
  • 出版社:医学書院
  • 発行年月日:2018/4/16
分野

内科 総合内科 プライマリケア

推定読了時間

10-12時間程度

本書で学べること
  • 現場でよく遭遇する症候の鑑別
    例)入院中の患者の発熱で見逃しやすい、想起すべき原因は?(7つ)
  • 内科救急の具体的初期対応
    例)高Kの重症度判定と具体的な治療薬は?(投与量も含め)
  • 悩ましい入院患者の管理
    例)refeedingで想定すべき電解質異常は?
評価 内科レジデントの鉄則 第3版
本書のまとめ

研修医が良い臨床研修を始める上で必須の参考書の一つである!本書は初期研修医必携の内科分野の初学書である!

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2.『「型」が身につくカルテの書き方』

第2選

●S欄とO欄、どちらに書けばいいのかが決まってない…
●O欄は検査結果のコピーしかない…
●A欄は指導医の意見を転記しているだけ…
あなたはこんな、いわゆる“ダメカルテ”を作ってしまってはいませんか??
空手の型のように、カルテの書き方にも型があるんです!
働き始めの初期研修医に強くおすすめするカルテの入門書がこちらの一冊です。
本書を読んだ後のカルテ記載は、体系的にまとまったカルテ作成を意識できるので、医学生や初期研修医など早い段階での通読をおすすめします◎

基本情報
  • 著者:佐藤 健太
  • 出版社:医学書院
  • 発行年月日:2015/4/9
分野

カルテ記載全般

推定読了時間

4-5時間程度

本書で学べること
  • 「基本の型」の部では、SOAP形式や問題リストなどのカルテ記載法のエッセンスを習得することができ、合わせて医師らしい思考過程を身につけられる
  • どんな場面でも実践することができるカルテ記載は「応用の型」の部で学ぶことができ、外来・救急などセッティング別のカルテ記載法を習得できる
評価 「型」が身につくカルテの書き方
本書のまとめ

本書はカルテ記載法を学ぶ初学者にとって必須の参考書の一つである!

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3.『ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson』

第3選

基本手技を学べる決定版と言えばこの一冊。
見やすくて面白いイラストと、随所にちりばめられた手技のコツは必見です。
将来指導する側になっても役に立つ、必ず一冊は持っておきたい参考書なので、ぜひ手にとってみてくださいね。

基本情報
  • 著者:森皆 ねじ子
  • 出版社:株式会社SMS
  • 発行年月日:2009/6/29
分野

手技

推定読了時間

3-4時間程度

本書の特徴

手技ごとにコツや注意点が図解されており、手技を行う前後で読むことを想定している
※通読せず、効率的に飛ばし読みすることを推奨
自分なりのポイントやルールを書き加えていき、「あなたのヒミツ手技」を作っていく

本書で学べること
  • 手技を行う前の効率的で過不足のない物品準備
    ※自分で準備できなければスタートラインにも立てません!
    ※自分で点滴を組み立てることはできますか?
    ※CVの際に注意すること、患者さんの体位や自身のポジショニングのポイントは?
  • 外来や病棟で必要となる様々な基本的手技のポイントや注意点
    ◎採血・注射 ◎気道確保・挿管 ◎CV・Aライン ◎各種ドレーン ◎硬膜外麻酔 その他多数
  • 自分自身が指導する側に立った際に、後輩への的確なアドバイスをする上で必要な知識
    ※初めてAラインにトライする後輩に伝えるべきポイントや注意事項は?
評価 ねじ子のヒミツ手技 1st Lesson
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4.『竜馬先生の血液ガス白熱講義150分』

第4選

複雑な血液ガス分析をたった2時間半で楽しくわかりやすく教えてくれるこちらの一冊。
夜ご飯を1回外食にするくらいの値段と時間で血液ガス分析に対する苦手意識を払拭することができます。
値段や時間の観点からも、血液ガス分析を学びたい研修医にとってはコスパ最強の一冊です。

基本情報
  • 著者:田中 竜馬
  • 出版社:中外医学社
  • 発行年月日:2017/2/8
分野

血液ガス分析

推定読了時間

2-3時間程度

本書で学べること
  • 血液ガス所見を読む際に必要な用語、概念
    例)PAO2の「A」って何でしょう?
    A-aDO2の計算式の意味を理解せず、丸暗記していませんか?
  • 血液ガスから真の低酸素血症の原因を見つけ出す評価方法
    ※低酸素血症≠呼吸器疾患!
  • pH正常の血液ガス所見に隠された代謝異常を見つけ出す方法
    例)ΔAG・補正HCO3-を計算してますか?
  • 複雑な病態を明らかにする補正式の計算方法と適切な代償の判断
    例)このガス所見は代謝性アシドーシスを呼吸性に代償…できているのかいないのか?
評価 竜馬先生の血液ガス白熱講義150分
本書のまとめ

本書は血液ガス分析を学ぶ初学書として必ず一読すべき一冊である!

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5.『救急外来 ただいま診断中!』

第5選

研修医の2年間の主戦場である救急外来…誰もが最初は不安です。
その際に救急分野の初めに読むべき参考書としておすすめするのがこちらの一冊。
令和の研修医ならおそらく一冊は持っているのではないかと思われるほどの人気の参考書です!
内科系救急の診察で重要な思考回路をこの本でマスターしましょう◎

基本情報
  • 著者:坂本 壮
  • 出版社:中外医学社
  • 発行年月日:2015/12/3
分野

内科系救急外来診療

推定読了時間

12-15時間程度

本書で学べること
  • 合計22もの症候別に救急外来で必要な知識を体系的に習得
    例)入院中の患者の発熱で見逃しやすい、想起すべき原因は?(7つ)
  • 豊富な鑑別や病態の解釈、スコアリングの必要性など救急医の思考パターン
    例)意識障害をきたす疾患をいくつ言えますか? Well’s criteriaを付けるべきタイミングは?
  • 初期研修医が陥りやすい救急外来でのピットフォールを上級医との楽しい対話形式で疑似体験
    例)痙攣している患者さんがやってきたら、まず何をしますか?
  • 論文や成書だけでは学びきれない、現場で使いやすいclinical decision ruleも多数掲載されており、明日からの救急外来での業務にすぐに生かせる思考力
    例)BZ系で止まらない痙攣重積…どうしましょうか?
    そもそも痙攣重積と臨床上判断する基準は大きく2つ、わかりますか?
評価 救急外来 ただいま診断中!
本書のまとめ

本書は臨床研修の救急外来診療に必須の参考書の一つである!

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6.『当直ハンドブック』

第6選

当直中は様々な主訴や背景を持った患者さんが来院するため、悩むことや確認しなければならないことばかりです。
これらの悩みを解消するために、さっと情報を参照できるハンドブックはとても有用ですよね。
様々なハンドブックを読み漁ってきた医学書オタクの自分が、これまで読んだ中で最も使いやすく最新の情報が掲載されている一冊だと思うのはこちらです。

基本情報
  • 著者:志賀 隆ほか(編集)
  • 出版社:中外医学社
  • 発行年月日:2021/3/22
分野

各主訴・疾患別の救急外来対応

推定読了時間

10-12時間程度

本書の特徴
  • 当直や救急外来で経験するイベントや臨床疑問を2分で解決し対処できることを目標に構成されている
  • 全504ページにわたる情報が網羅的に掲載されており、当直中のほぼすべての疑問に関して対応できる
  • それぞれのシチュエーションに対応できるようになるのはもちろん、最新の医学知識や思考回路をエビデンスに基づいて掲載しているため、それぞれの症候や疾患に対応したあとの振り返りやフィードバックにも利用できる
評価 当直ハンドブック
本書のまとめ

本書は当直業務にあたる研修医・若手医師必携の一冊である!

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7.『ICUグリーンノート』

第7選

日々の業務をこなす中で、避けて通ることのできない「重症患者管理」。
特に初期研修医は経験が浅く学ぶことも多いため、重症患者管理について深く考える機会が多いかもしれません。
そんなICU管理でも役に立つのが、さっと参照できるハンドブックです。
この悩みを解消しようとして様々なICU管理に関するハンドブックを読み漁っていたところ、この一冊に出会いました。
本書を参照することで、今後はICUでの重症患者さんの管理を、自信を持って行うことができるようになります!

基本情報
  • 著者:志馬 伸朗(編集)
  • 出版社:中外医学社
  • 発行年月日:2021/6/25
分野

ICU管理

推定読了時間

10-12時間程度

本書の特徴

特別な状況に気を取られず、集中治療の常識や基本を漏れなく習得できるよう、可能な限り最新の情報やエビデンスを基にまとめられている

本書で学べること
  • ICU管理で必要な知識や常識
評価 ICUグリーンノート
本書のまとめ

本書はICUで勤務する研修医が携帯すべきハンドブックのゴールデンスタンダードとなる一冊である!

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8.『レジデントのためのこれだけ輸液』

第8選

初期研修医になった瞬間、点滴の選択や流量を日々オーダーするという業務が発生します。
この輸液については、国家試験で総論的な内容を学ぶことはあっても、具体的な思考過程を学ぶことは少ないのが現状です。
そんな研修医にとっての鬼門の一つである輸液分野を学び始めたときに読むべき一冊として、自分が自信を持っておすすめするのが本書です。

基本情報
  • 著者:佐藤 弘明
  • 出版社:日本医事新報社
  • 発行年月日:2020/6/29
分野

輸液・電解質異常

推定読了時間

8-10時間程度

本書で学べること
  • 細胞外とは何ですか?なぜわざわざそのような名称を使うのでしょうか?
  • GI療法はどのような仕組み?
  • 輸液の量を決定する際に必要な項目の代謝水とは何ですか?
評価 レジデントのためのこれだけ輸液
本書のまとめ

本書は輸液を初めて学ぶ人にとって必須の参考書の一つである!
本書は研修医が初めて輸液について学ぶ際の医学書のゴールドスタンダードである!

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9.『レジデントノート 2021年5月号 Vol.23 No.3ルーティンを見直す!病棟指示と頻用薬の使い方』

第9選

研修医になって初めてぶつかる大きな壁の一つが、病棟患者さんへの指示出しです。
病棟指示や管理はそれぞれの施設や先生によって異なりますが、ほぼルーティンのように対応されることも多く、これまで研修医時代も含め、自分自身も体系的に教わることがありませんでした…。
そんなもやもやを抱えていた時に出会ったのがこの一冊。
本書を読むことで、今後の医師人生を通じての病棟指示や管理のストレスは激減します!
今回病棟管理を学ぶ際に読むべき参考書として、自分が自信を持っておすすめするのがこちらです。

基本情報
  • 著者:松原知康・宮崎紀樹(編集)
  • 出版社:羊土社
  • 発行年月日:2021/5/1
分野

病棟指示

推定読了時間

4-5時間程度

本書の特徴

発熱時や頻脈・徐脈時、SpO2低下時など、よくあるシチュエーションでの適切な投薬・処置の指示の出し方と、Dr.Callされたときの考え方・動き方の解説

本書で学べること
  • 発熱時・疼痛時・SpO2低下時・血圧異常・脈拍異常・血糖異常・吐気嘔吐・便秘・不眠不穏での具体的な対応とDr.Call時の動き方
  • それぞれの症状が出る生理学や生化学の観点から学ぶべき知識
評価 レジデントノート 2021年5月号 Vol.23 No.3ルーティンを見直す!病棟指示と頻用薬の使い方
本書のまとめ

本書は今後の医師人生の中で必要な、病棟指示や管理の知識についてわかりやすく学べる研修医必読の一冊である!

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10.『レジデントのためのこれだけ心電図』

第10選

研修医になった瞬間、国家試験ではパターン認識である程度解決できていた心電図の解釈も、より臨床の現場に即した深い知識が必要になります。
しかも心電図波形の解釈だけではなく、波形診断後の追加検査や治療についての知識も必要となります。
特にERでは、研修医自身で決定しないといけない場面にも少なからず遭遇するでしょう。
そんな研修医にとっての心電図の初学書として、強くおすすめするのがこちらの一冊です。

基本情報
  • 著者:佐藤 弘明
  • 出版社:日本医事新報社
  • 発行年月日:2018/1/26
分野

心電図

推定読了時間

5-6時間程度

本書で学べること
  • この心電図はなぜ学ぶ必要があるのか?
  • どのような場面で出くわすのか?
  • この心電図を学ぶとどんな良いことがあるのか?
  • どのように対処すればよいのか?
評価 レジデントのためのこれだけ心電図
本書のまとめ

本書は心電図を初めて学ぶ人にとってのゴールドスタンダードになる!
本書は心電図を初めて学ぶ人にとって必須の参考書の一つである!

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まとめ

いかがだったでしょうか?

気になる一冊は見つかりましたか?

今後どの診療科に進むとしても、ずっと使い続けられる参考書のみをまとめました。

どれを読むか迷った際にはこの機会にまとめて購入するのもいいと思います。

ぜひ手にとっていただいて、明日からの研修医生活をより良いものにしてくださいね!

★今回の書籍以外にも、踊る救急医先生の医学書レビューはこちらのページで読むことができます!
想定読者や各診療科ごとにわかりやすくまとめられているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
詳細はこちら≫https://dancing-doctor.com/2021/03/31/review-reader/

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<プロフィール>

三谷 雄己(みたに ゆうき)先生
救急科専門医
日本医師会公認健康スポーツ医
JATEC・ICLSインストラクター

立派な救急医を目指し、指導医の先生方に教えていただきながら日々修行させていただいています。
信念である「知行合一」を実践できるよう、臨床で学んだ内容をアウトプットすることで心掛けております。


【踊る救急医】
Twitter https://twitter.com/houseloveryuki
ブログ https://dancing-doctor.com/

三谷 雄己【踊る救急医】

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