記事・インタビュー

2025.06.10

先輩に聞いた! ①専門研修先探しのアドバイス

先輩に聞いた!①専門研修先探しのアドバイス

民間医局コネクトでは、2025年3月に初期研修を修了した卒後3年目医師会員を対象に、専門研修の情報収集に関するアンケートを実施しました。

実際に専門研修プログラムを決めた先輩たちから、これから専門研修先を探す初期研修医・医学生の皆様に向けたアドバイスをいただきましたので、是非今後の活動の参考にしてください。

「初期研修の満足度と専門研修の情報収集に関する調査」
実査期間: 2025年5月1日(木)~ 2025年5月31日(土)
調査対象: レジナビ・民間医局会員の卒後3年目医師
回答者数: 212人
調査実施主体: 株式会社メディカル・プリンシプル社
1. 早めに動こう

先輩たちの回答でもっとも多かったのが「早めに動こう」というアドバイスでした。初期研修のマッチングとは異なり、専門研修では地域・診療科によってはシーリングがあるため、早期の情報収集や病院見学を勧める声が多く聞かれました。

  • 早め早めの行動を。可能であれば後期研修が備わっている病院選択を。
  • 早めに希望診療科を見つけましょう。
  • 1年目から活動しておく。第1希望ダメでも他もいいところがあります。
  • 1年目の夏から動かないとシーリングや採用枠に引っかかって希望に進めないなんてことが今後ありえます。
  • 気になる病院の見学はできるだけ早い時期にした方がいいと思います。
  • 診療科を迷っている人ほど早めに見学に行くといいと思います。私は直前に始めたのでもう少し他のところも見ておけばという後悔もあります。

以下は「現勤務先(専門研修プログラム)の説明会または見学に初めて参加した時期」のグラフです。
最も割合が多いのは、「初期研修2年目の4~6月(22%)」ですが、上記先輩たちのアドバイスでも早めに動いたほうがよい、という意見が多いことからも、ピークの時期よりも早めに動くことでライバルと差がつけられるといえるでしょう。

現勤務先(専門研修プログラム)の説明会または見学に初めて参加した時期

2. 病院見学・情報収集をしっかり行おう

初期研修の時とは異なり、専門研修先の情報収集は働きながら行わなければならないので大変だという先輩の声をよく耳にしますが、やはり希望の病院には足を運び、自分の目でフィット感を確かめることの重要性を多くの先輩が感じているようです。

  • めんどくさがらずに病院見学に行った方が、納得感のある選択ができると思います。
  • 自分の目で見て決めること。自分の希望科でブレないこと。
  • 見学してみて生の声を聞いてみましょう。 卒業大学の県外に出るなら、全国の同じ診療科を志望する人や先輩と情報交換ができるといいです。キラキラ病院の闇など外から眺めているだけではわからないこともあります。
  • 大学病院と市中病院、医局によっても違いが大きいため見学は大事。初期研修先に残ると決めていたが医局を見学して改めて自分は市中病院に残ると決めました。
  • 関連施設じゃなくても、できることなら研修ローテに組み込んで1ヶ月くらい回れるといいと思います。
  • 色々な病院を見た方がいいです。 専攻医に関わらず将来働く可能性があるから。

<情報収集・見学において聞くべき・見るべきポイント>

  • 見学先の先輩から働き方や業務内容などをしっかり聞いた方がいいです。
  • きちんと下の学年の人と繋がって、ぶっちゃけの情報を手に入れることをおすすめします。
  • 若手が笑顔で働けているかどうかがわりと重要な気がします。
  • 具体的な働き方(給与、時間、外勤、派遣先、有給など)を確認しておく。どの分野が強いのか、力を入れているのかを知っておく。不明点や不安なことは都度聞いてみたらいいと思いました。(私は具体的には、例年のシーリング数や現時点での入局決定者数を伺いました)
  • 専攻医の数、指導医の数。
  • 医局に属する場合は、将来の勤務先や結婚などのライフイベントを考えると良いと思います。

 

3. 人間関係の良さ・雰囲気を重視しよう

数字やデータと合わせて確認したいのが、「人間関係」や「雰囲気」です。百聞は一見に如かず、といわれるように病院見学を通じて確認したい項目の一つですね。

人間関係の良さ

  • 学びたいことなども大切ですが、人も大切です。
  • トップとの相性が大事。
  • 自分の尊敬できる人のもとで学ぶのが良いです。
  • 知り合いが多いことや、上級医の人柄は事前に知っておけると、後で気持ちが楽になります。
  • 待遇が平等な以上、やりがいを求めると壊れるまで酷使されるので、人のいいところ・環境がよいところを選ぶべき。

<フィーリングに合う/雰囲気の良い環境を選ぼう>

  • 自分のフィーリングに合うところが良いと思います。絶対にどこを選んでも良かった点も悪かった点もあります。
  • 直感を信じましょう。
  • 雰囲気を大切にしてください。続けられることが何よりも大事だと思います。
  • 医局の雰囲気(パワハラをする人がいないか)はきちんと見ておいた方が良いと思います。
  • 初期研修を探している時から意識してみること、自分にあう雰囲気や規模を整理しておくことが大事。
4.その他アドバイス
  • 将来行きたい科のローテートを早めに回るといいと思います。
  • 研修中に考えは変わるので、あまり焦らない方がよいと思います。
  • 臨床のみでやっていく、研究も少ししたい、勤務地、雰囲気など、自分が何を重視するかをきちんと考えて選ぶといいと思います。
  • 医局以外の選択肢も増えてきていると思います。
  • 環境の変化があるから初期と同じ場所の方がいいと思います。
  • 自大学や研修先の医局以外にも目を向けましょう。
  • 今まで研修でいた病院とタイプの違う病院で研修をした方が色々と知見が広がっていいのかなと思います。
  • 地元かそれ以外かは大きな分かれ道なので要検討です。
  • 初期研修よりも長くお世話になる場所なのでしっかり吟味しましょう。
  • ロールモデルを探すべし。
  • 最後の最後までわからないです。
  • 人や雰囲気で選んでも変化していくものなので、気になるほど嫌でない限りは自分の興味を優先していいと思います。
  • 学びたいことはもちろん、所属する期間が長くなると思うので、ワークライフバランスも総合的に考えることが大事だと思います。
  • やりがいは大事ですが、自分の体力をしっかりと見極め、その医局で継続して働いていけるかを考えた方が良いです。
専門研修先を探すなら「レジナビFair」で!

先輩たちのリアルな声にもあった通り、専門研修先探しには「早期から動くこと」と「精度の高い情報収集をすること」がポイントです。
民間医局レジナビでは、全国から専門研修プログラムの集結する「レジナビFair」を6/29(日)東京と7/6(日)大阪にて開催します。
平日は業務に追われて情報収集や病院見学の計画が立てられない方でも、たった1日ご参加いただくだけで、複数のプログラムの情報が得られます!
また、イベント会場内では「先輩Drキャリア相談コーナー(東京フェアのみ)」や「専門医制度の気になるところ解説セミナー」なども行います。
交通費補助なども賢く利用して、年に一度の情報収集の機会を最大限活用してください!

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専門研修情報や専門医による対談など「初期研修医の知恵袋」

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