記事・インタビュー
ドイツはノルトライン=ウェストファーレン州にあるボン大学で循環器内科のフェローとして働いている杉浦 淳史です。
この記事では、日本生まれ日本育ちの循環器内科がドイツでの研究・臨床留学の中で経験するさまざまな困難・葛藤・喜びを、ありのままにお伝えします。
Die Zeit ist schon vorbei(ゲスト期間はもうおしまい)

クリスマスシーズンをゆっくり楽しもうと思っていたのですが、甘かったです。
2019年12月のカテ室は予定+緊急治療で溢れかえり、(たぶん冬の休暇中に治療解析をしたいために)同僚や他病院から共同研究のためのデータ集めを頼まれ、そして土日にはいろいろな街のクリスマスマーケットに行きたい妻の願いを叶え、クタクタになりました。
本業の治療では、TAVIはほとんど2nd(第一助手)として入るようになりましたが、術者としてはまだ2件だけです。僧帽弁・三尖弁治療はまだ3rd(第二助手)が7割、2ndが3割程度です。
ただ、Prof. Nickenig(以下、ボス)と僕だけで行うことが多くなってきたので、今までよりも必死にドイツ語を勉強するようになりました。実践的なフレーズを同僚から盗んで使ったり、雑談のネタを事前に日記に書き起こして準備したりするようになりました。とにかく率先して喋って手を出していかなければ、「わかってない人」になってしまうので。
それでもまだ相手の言ってる事がわからないことも多く、自分の考えを発言した後に、「それ、いま話してたよ」とか言われたりしています。(日々の何気ないことでメンタルを鍛えられますね。) というか、日本人は自分の責任を真面目に考えすぎてクヨクヨしがちな傾向があるんだろうなと思います。
一度ボスを怒らせてしまったことがあり、その事を他の同僚や看護師に話したら、みんなに「そんなの大したことないじゃん」的に笑われました。同僚のMalteが「でもびっくりだね、今まではAtsushiには怒らなかったのに」と言えば、もう一人の同僚のVedatが「die Zeit ist schon vorbei(今までのゲスト期間はもうおしまい)」と言って、またみんな笑っていました。
雇用条件に関しては、とりあえず4月から半年間の延長雇用をしてもらえることになりました。ただしApprobation(医師免許)をとっていないためAssistenzarzt(研修医)ではなくポスドクとしてなので、要望した給料upはどうなることやら(涙)。
クリスマーケット三昧
左:ケルンのHeumarktのクリスマスマーケット、右:モンシャウのクリスマスマーケット
おそらく来年の冬には日本に帰国しているだろうとの予測から、妻のクリスマスマーケット熱が上がりに上がり、毎週末、至る所のマーケットに繰り出しました。それぞれの街には特徴があり、この雰囲気はやはり素晴らしいです。
今年の僕のお気に入りは、グリューワインにラムorアマレットのショットを加えたもので、1杯で相当良い気持ちになれます(笑)。平日は20時頃まで働いた後、クリスマスマーケットに寄り、ほろ酔いでブラブラと夜の景色(と綺麗な女性)を見るのがとても好きでした。
太陽と魚を求めてポルトガルへ
左:アパートメントのバルコニーからの景色、右:ユーラシア大陸最後の夕日を見ながら
こうして22日までがっつり働き、23日から1週間ちょっと、ポルトガルに光合成をしに行ってきました。現地で車を借りて、ユーラシア大陸最南西端の地域に行きました。今回はめずらしくトラブルもなく、友人家族と合流してのんびりとした休暇を過ごせました。
ポルトガルは人々の性格も食事も気候も良く、物価も安めなので、毎日日光浴してワイン飲んで魚介を食べて、すっかり腑抜けになるまで楽しめました。
あ、やばい、オチがない。消されるかもしれないな、この記事・・・・・・。
(原文のまま掲載しますね。編集担当より)
<プロフィール>

杉浦 淳史(すぎうら・あつし)
ボン大学病院
循環器内科 指導上級医(Oberarzt)
論文が書けるインテリ系でもないのに「ビッグになるなら留学だ!」と、2018年4月からドイツのボン大学にリサーチフェローとして飛び込んだ、既婚3児の父。
杉浦 淳史
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