記事・インタビュー
「仕事と趣味を両立するために転職したい」
近年、働き方が多様化した影響もあり、そうした転職理由が聞かれるようになりました。医師は一般に給与が高く、求人動向も圧倒的な売り手市場のため、生活の質を犠牲にすることなく自分の時間を作るために転職したり移住したりと、仕事と趣味を両立した働き方をすることが可能です。
そこで今回は、女性医師にも人気が高い趣味である「スキューバダイビング」をテーマに、ダイビングライセンスの取り方から転職にオススメのエリア(移住先)などを紹介していきたいと思います。
今後のキャリアチェンジに向けて情報収集をしたい先生へ
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女性医師にも人気の高いスキューバダイビング
都会の喧騒や日々の忙しさから離れ、青い海と広い空に囲まれる。海の中の心地よい浮遊感とさまざまなカラフルな生き物たちとの出会い。夜は美味しいグルメを楽しみ、心身ともリラックス。旅先でスキューバダイビングを体験したことがきっかけでその魅力にはまり、スキューバダイビングを趣味にしている医師も多いのではないでしょうか。
沖縄に転職をした女性医師に、なぜ沖縄を選んだのか理由を聞くと、「スキューバダイビングが趣味ということもあり沖縄に来ました。気軽に潜ることができるので、週末のたびに夏休みが来たみたいで楽しいです」と、転職理由の一つがスキューバダイビングだと語ってくれました。また、都市部の大学医局に籍を置きつつ地域医療を学ぶため、スキューバダイビングもできる地方の病院に1~2年の期限付きで赴任をしたという医師も実際にいます。
スキューバダイビングにはそれほど多くの人を惹きつけてやまない魅力があり、女性医師にも人気の高い趣味となっています。人々の命を守り、健康を支える医師は、他の職業と比べても大きなストレスのかかる仕事です。リフレッシュ効果も大きいスキューバダイビングが気軽にできる地域に移住するのも、充実した医師人生を実現するためには必要な選択肢であると思います。
法的要件ではないが、ライセンスは必須
これからスキューバダイビングを始める方は、ダイビングライセンス(Cカード)の取得が必要となります(観光などの体験ダイビングやシュノーケリングはライセンスが不要)。法的要件はありませんが、安全に海を楽しむために必要であることはもちろん、全国各地のダイビングスポットで酸素ボンベなどの貸出などをしている「ダイビングサービス」では、Cカードの提示がないとダイバーとして受け入れてもらえず、必要な機材の貸し出しをしてくれないからです。
Cカードはダイビングに必要な知識とスキルを持っている証明書です。一度取得すれば一生有効な資格であり、Cカードがあれば国内だけでなく世界中の海でスキューバダイビングを楽しむことができます。(ただし、潜れるのは知識と技術レベルに応じた範囲であり、レベルを超える環境ではそれに応じたトレーニングが必要になります。また、カードは更新の必要はありませんが、ブランクが長い場合は、感覚を取り戻すための復習トレーニングを受けることが強く推奨されます。)
Cカード取得のための講習は日本各地にあるダイビングショップで受けることができます。多くの人が、自宅や職場の近くのダイビングショップか、ツアーを利用して旅先のダイビングショップで取得しています。Cカード講習は一般的に3日前後。講習は「学科」と「プールや海での実習」、そして「試験」を経て取得となります。
移住もアリ!気軽にスキューバダイビングを楽しめるオススメエリア
スキューバダイビングのために国内移住するにはどこがいいのでしょうか。編集部がピックアップしたスキューバダイビングのオススメエリアは【神奈川県】【静岡県】【高知県】【山口県】【鹿児島県】【沖縄県】です。それぞれのエリアの特徴や移住する魅力なども紹介していきます。
神奈川県
神奈川県三浦半島の先端にある「城ヶ島」は関東のダイバー必見のダイビングスポットとして有名です。色彩豊かなウミウシから、なじみのある魚たち、さらには複雑な地形まで、海中をさまざまな角度から楽しむことができます。都心から1~2時間で気軽に潜りに行くことができるのも魅力です。
神奈川県に移住する魅力
- 神奈川県では「ちょこっと田舎でオシャレな神奈川」というPRをしていることもあり、自然豊かな環境にありながら、都会の便利さも持ち合わせており、「不便な田舎暮らしは」という方にとって魅力的な移住先です。
- 東京都内までのアクセスも非常に便利で、都心までは通勤圏内。
- 都心に近く、自然豊かな環境は子育て環境や教育環境にも優れています。
- 豚肉の高座豚・小田原の梅干し・湘南の生しらす・三崎のまぐろなど、海の幸山の幸も豊富です。
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静岡県
静岡県の伊豆半島にある「大瀬崎」も関東から日帰りでも行けるダイビングスポットです。海岸沿いにはダイビングサービスが10以上軒を連ねる伊豆屈指のダイビングエリアとなっています。ダイビングポイントは「湾内」「岬の先端」「外海」に大別され、それぞれ海底環境が異なるので、さまざまな生物を楽しむことができます。春の「大瀬崎」はマンボウを見ることができる人気スポットです。
静岡県に移住する魅力
- 東西を2本の高速道路(東名高速道路・新東名高速道路)と東海道新幹線が貫いており、東京や名古屋まで1~2時間程度で移動ができます。「地方で暮らしたいけど都市圏から離れすぎるのも不安」という人にも、ちょうどいい距離感が魅力です。
- 気候は全般的に過ごしやすい海洋性気候。夏は海からの風が通り、冬でも日差しが降り注ぐため、一年中気持ち良く過ごすことができます。
- 温暖な気候と同様に優しく穏やかな人柄の人が多く、温厚な人間関係を築きやすいことも静岡県の魅力と言われています。
- 伊豆や熱海といった有名な温泉地もあり、移住すれば気軽に温泉に行くこともできます。
- 美しい山々と広大な駿河湾を臨む静岡県は、もちろんグルメも充実。海の幸から山の幸まで美味しい食べ物がそろっています。
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高知県
高知県には多くのダイビングスポットがあります。難点はアクセス条件が良いとは言い難いこと。高知でダイビングを気軽に楽しむには移住は必須といえますが、移住する価値があるほどダイビングの魅力がぎっしり詰まっています。黒潮がぶつかるこの海域には、テーブルサンゴが広範囲に群生し、さながら南国の海のよう。さらに千種類以上もの生物が確認されていて、ありとあらゆる生き物たちの姿を観察することができます。関西や九州エリアはもちろん、関東から来るダイバーも多い人気のエリアです。
高知県に移住する魅力
- 高知県は穏やかな気候と有り余る豊かな自然が魅力です。年間日照時間は全国でも上位で、一年を通して心地よく過ごすことができます。
- 海も山も川も豊かな高知県の環境は子育て環境としても抜群です。
- カツオのたたきは高知の郷土料理の代表であり、本場の美味さは高知しか味わえません。さらに、“幻の牛肉”とも言われる「土佐あかうし」といった高知の「食」は全国的にも有名です。
- 「暑苦しいほどあたたかい」と言われる人柄・県民性であり、初対面でもすぐに親しくなれ、移住者への厚いおもてなしも魅力です。
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山口県
山口県の日本海側にも、多くのダイビングスポットがあります。鳴門市にある「青海島」には、透明度の高い海が自慢の全国的にも有名なダイビングスポットがあり、「青の洞窟」や「光のトンネル」といった絶景が広がっています。この海域は対馬暖流の影響を受けるため、夏から秋にかけては日本海ならではの生物に、南方系のカラフルな魚たちが加わってにぎやかになります。見どころ満載、癒し効果満載のスポットです。
山口県に移住する魅力
- 県内には3つの国定公園、4つの県立自然公園があり、清らかな水、澄んだ空気、豊かな緑に恵まれた住みよい環境です。
- 山口県は三方が海に開かれ、瀬戸内海沿岸地域・内陸山間地域・日本海沿岸地域の3つの地域に分けられます。3地域の気候は多少異なりますが、おおむね温暖であり、風水害や地震も比較的少なく住みよいのが特徴です。
- 山口県では、幕末維新期の寺子屋の数が全国2位など、伝統的に教育や人材の育成に熱心に取り組んできた県です。現在も、「コミュニティ・スクール」(設置率全国1位)をはじめ社会総がかりで子どもたちの学びや育ちを見守り支援する「やまぐち型地域連携教育」を推進しているなど、子育てと教育に力を入れている県です。
- 山口県には50ケ所以上の温泉があり、気軽に温泉も楽しめることも魅力です。
- 山口県は食材の宝庫であり、響灘で水揚げされる「瀬付きあじ」、「とらふぐ」は県外でも知られるようになり、特に東京ではブランド魚としても紹介されています。
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鹿児島県
鹿児島県には、桜島周辺の「錦江湾内」や南さつま市坊津から笠沙にかけての東シナ海に面した外海でのダイビングが楽しめます。「坊津」は黒潮の影響を強く受けるため、通年でも15m超、冬は30mにもなる透明度を誇ります。魚の種類も多く、サンゴも生息するカラフルな海のほか、リアス式で湾には岬が深く突き出すバラエティに富んだ地形も楽しめます。市街地からのアクセスがいいのも魅力です。
鹿児島県に移住する魅力
- 鹿児島県の総面積の約28%は、種子島・屋久島・奄美群島などの離島で、28の有人離島があるのが特徴。島の生活、島のレジャーを楽しむことができます。
- 年間の平均気温は全国2位の18.9℃と高く、暮らしやすい温暖な気候です。
- 鹿児島県には、全国の中でも出生率の高い自治体がたくさんあり、平成20~24年の5年間における市町村別合計特殊出生率では、全国30位以内に 12の自治体が入っています。「子は宝」という価値観があり、親族や地域からの支援が充実しているのが特徴です。
- 鹿児島県の温泉源線数は約2,700本。大分県に次いで全国2番目の、日本屈指の温泉県であることも魅力です。
- 鹿児島県は黒牛・黒豚、黒酢・黒糖など「黒」に代表される食文化が根付いており、質の高い素材に溢れた、美味しい食の宝庫。本場の芋焼酎も自慢です。
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沖縄県
温暖な気候もあいまって、ダイビングを楽しむといえば沖縄というくらい、本島・諸島共にダイビングスポットが豊富です。特に「宮古島」や「石垣島」はダイバーたちに人気が高く、マンタやサンゴなど南国の楽園を求めて全国各地から多くのダイバーが潜りに訪れます。初心者からベテランまで誰でも楽しむことができるのが沖縄です。温暖な気候から冬でもダイビングを楽しめるのが大きな特徴です。
沖縄県に移住する魅力
- 沖縄は年間を通じて温かく、その平均気温は22.7℃。最高気温が30℃を超える日が年平均で80日以上もあります。
- 人柄は明るい性格で楽天的。ゆったりした性格の方が多く、地域に溶け込みやすいのが特徴です。
- 「宮古島」には飛行機で沖縄本島を経由する便のほか、東京からの直行便もありアクセスの良さも特徴。「石垣島」へのアクセスは東京のほか関西・神戸・名古屋からも飛行機の直行便もあります。
- 一昔前は沖縄の進学高校は1つしかありませんでしたが、現在は多くの高校に進学クラスができ、教育面も充実してきています。
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<参考>
››› DIVER ONLINE
››› Cカード協議会
››› 神奈川県 移住・定住情報(ちょこっと田舎でオシャレな神奈川で暮らそう)
››› ふじのくに移住ポータルサイト だもんで静岡県
››› 高知家
››› 住んでみいね!ぶちええ山口
››› かごしま移住・交流ウェブサイト かごしまで暮らす
››› 沖縄県移住定住促進事業 おきなわ移住の輪-結‐
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