記事・インタビュー

米国イリノイ州にあるシカゴ大学で心臓外科医として働いている北原 大翔と申します。
この企画は、日本で育ち日本で心臓外科医としての研修を受けた僕が、米国での臨床留学中に経験する医療や教育の違い、心臓外科医として、この1週間に対応した症例、手術室で起こる日本ではありえない出来事などを、真面目かつ可能な限りリアルな形で伝えることを目的としています。
今週の症例数
| 症例 | August | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | ||
| Sun. | Mon. | Tue. | Wed. | Thu. | Fri. | Sat. | ||
| LVAD 補助人工心臓植え込み術 |
<8/20 病院見学>
日本に帰国中
|
1 | お休み | |||||
| HTx 心臓移植 |
1 | |||||||
日本の心臓外科病院見学

日本滞在中に、心臓外科がかなりイケているという評判の病院をシカゴ大学の上司である太田先生とともに見学してきました。心臓外科の手術がほとんどなかったところから、今では他の心臓外科ビッグセンターと肩を並べるくらいの症例数をこなすような規模の病院へと成長を遂げており、その秘密を探るというのが今回の見学の目的でした。詳しくは割愛しますが、とにかく全体的にイケてました。
今週のトピックランキング身近に起きた出来事をランキング形式でお伝えします。
ワシントンDCからのオファー

8月の初めにインタビューに行ったワシントンDCからオファーが来ました。今のところシカゴ大学に残る、クリスチャン病院(ワシントン大学の関連病院)、ワシントンDCの病院の3つから次の就職先を選ぶ感じです。というかもう早く選ばないと8月で今のフェローシップが終わるのでわりとギリギリです。なぜ学生の時に勉強するのか、なぜ医者になってから頑張って仕事したり業績をあげるのか、それらは全て自らの価値(人としての価値ではないですが)をあげるためなんだと思います。また、それによって得られる恩恵というのが自分で「選択」できる領域が広がることなのではないかと思います。勉強すること、頑張ること、偉くなること、お金をたくさん稼げるようになること、などが全ての人にとっていいことだとは思いませんが(僕にとってはお金をたくさん稼げることはすごくいいことですが)、この自分で「選択」できる権利というのはわりと万人にとっていいことであると思っています。
夏の心臓外科の催しを終えての反省

先週末は夏の心臓外科の催しに参加するため日本に一時帰国していました。会の途中で僕なんかより、もっと若手の研修医や学生から色々な質問や相談ごとを受けました。前回も書きましたが、こういった時にどう対応していいのかが難しいです。僕に質問をするのには様々な意味があると思います。もちろん純粋に質問したい、という気持ちがあるのは間違いないと思うのですが、それよりまず僕と話し始める内容が留学に関する質問以外特にない、というのが一番の理由だと思います。
突然「先生どうっすか?彼女とかいるんすか?」とか聞いてくる研修医や学生はいないので。僕的にはそういうノリが好きなのですが。ではなぜそうまでして僕と話がしたいのか、そこには留学してる人と繋がりを作っておきたいとか、本当に質問の答えが知りたいとか、こういう場で質問すること自体に満足したりとか、人によってほんとに様々だと思います。ただ、その違いを瞬時に判断しその人その人に応じて返答をしていくのは僕の能力では不可能です。
今のところの解決策としては、① どこかに、おそらく「留学ブログhttps://jaycs.jp/」か「週刊北原」のページに質問の答え集を載せておき、大体の質問に関してはそのサイトを見るよう勧める。② その後は全く別の話、僕が聞きたい話をする。というのが現行のベスト策ではないかと思っています。
Photo IDを取りたい

PhotoIDすなわちパスポートや運転免許証みたいな写真付きの身分証明書は、様々な手続きで必要になってきます。僕の場合はアメリカの医師免許やビザの更新時に必要です。アメリカで運転免許を取っていないため、パスポートのみでなんとかしのいできたのですが、ごく稀に2つのPhotoIDを求められることなどがあるとすごく困ります(その場合、日本の運転免許証をわざわざ英訳してもらいます。もちろん正式なものである必要があるので、お金と時間が結構かかります)。
先日、この事象を解決すべく運転免許センターに州の身分証明書(State IDというらしい)を作ってもらいに行ってきました。運転免許と全く関係ないのに免許センターがIDを発行しているっていうシステムが面白いな、と思いました。1時間ほど並んでようやく自分の番が来たのですが「あなたもうビザがきれるじゃない。発行までに1ヶ月はかかるから今からやっても無理よ」と断られました。もっと早くやっておけばよかったです。
北原 大翔
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