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2024.02.08

著者が語る☆書籍紹介 『英語力ゼロからの国際学会成功ガイドブック』

民間医局コネクト編集部です。民間医局が、専攻医・研修医・医学生におすすめ書籍を集めた「医書マニア」。

今回は、『英語力ゼロからの国際学会成功ガイドブック(著者:山田悠史・原田洸・園田健人)』を、著者の1人である原田 洸先生に紹介いただきます。

英語力ゼロからの国際学会成功ガイドブック
山田 悠史 (著), 原田 洸 (著), 園田 健人 (著)/中外医学社
発刊:2024/2/22
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著者解説

これまでに、国際学会で発表したことや、 発表しようと思ったことはないでしょうか。英語の壁に悩み、苦労をしたことはないでしょうか。最近では、日本の学会でも英語でのプレゼンを求められるようになり、英語で研究成果や症例報告を発表する機会が増えてきました。また、海外での国際学会もオンライン開催やハイブリット開催が増え、日本からでも気軽に参加できるようになっています。日本で医師や研究者として働いている方にとっても、国際学会の舞台で自分の成果を発表するのは、もはや必須のスキルとなっています。

私が初めて国際学会で発表したのは研修医2 年目の頃でした。当時は拙い英語で発表を乗り切りましたが、英語で堂々と発表する世界各国からの参加者を見て、「いつかは自分も格好良く発表できるようになりたい」と思うようになりました。その後、国際学会に何度も挑戦し、気づいたことがあります。それは、英語がペラペラではなくても、効果的に準備をすれば、ネイティブをも上回る素晴らしいプレゼンをすることが可能だということです。重要なのはポイントを抑えて入念に準備することなのです。

この書籍の共同著者である園田健人先生と山田悠史先生は、私と同じく日本で生まれ育ち、その後臨床医として渡米された先生方です。英語でのプレゼンを幾度となく経験し、日本人の医療者や研究者のためのプレゼン指導も数多く行ってきました。そのため、日本人が英語で苦労する部分やつまずきやすいポイント、そしてその解決方法を熟知しています。今回は、そのノウハウを一冊の本にまとめました。

PART 1 では、国際学会発表に必要な準備について解説しています。学会発表への心構えの形成から、苦手な英語を克服するための方法まで、しっかりとサポートします。

PART 2 では、効果的なプレゼンを行うためのスライド作りのコツを提供します。PowerPoint のスライド作りが苦手な方でも、わかりやすいプレゼンが作成できるよう、具体的なテクニックを紹介します。

PART 3 では、非ネイティブスピーカーが効果的にプレゼンをするためのコツを解説します。また、日本人が苦手な英語での質疑応答の対処法についても詳しく説明します。

本書が、国際学会の舞台で自信を持つきっかけとなることを心から願っています。あなたの研究が世界に広がり、新たな可能性を切り開く一助となることを楽しみにしています。

目次

Part 1 発表の準備

Chapter 1 国際学会発表に必要な準備

Chapter 2 苦手な英語を克服する

Part 2 スライドづくり

Chapter 1 伝わりやすいスライドの作り方

Part 3 プレゼン練習

Chapter 1 伝わりやすいプレゼンテーションの方法

Chapter 2 質疑応答のコツ

<著者プロフィール>

山田 悠史

山田 悠史(やまだ ゆうじ)

所属:マウントサイナイ医科大学 老年医学・緩和医療科アシスタントプロフェッサー。
略歴:2008 年慶應義塾大学医学部を卒業後, 東京医科歯科大学医学部附属病院や川崎市立川崎病院で研修。米国 NY のマウントサイナイ・ベスイスラエル病院の内科レジデント、同大学老年医学フェローを経て、2022 年 7 月より現職, 米国内科・老年医学専門医。日本国内では、医療英語学習のMedical English Hub(めどはぶ)代表、合同会社Ishify代表、経済メディアNewsPicksのプロピッカーなどを務める。編著に『総合内科病棟マニュアル』(MEDSi)、『THE 内科専門医問題集 1・2【WEB 版付】』(医学書院)、 『最高の老後「死ぬまで元気」を実現する 5 つの M』(講談社)など。
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原田 洸

原田 洸(はらだ こう)

所属:マウントサイナイ ベスイスラエル病院 内科
略歴:2016 年岡山大学医学部卒業。同大学病院にて初期臨床研修終了後、同大学病院、岡山市立市民病院にて内科専攻医として勤務。2020 年に医学博士号を取得。岡山大学病院 総合内科・総合診療科(国際診療支援センター)助教を経て、2021 年に渡米しニューヨークで内科レジデントとして勤務。臨床業務の傍ら、医療従事者の英語学習をサポートする有志団体「めどはぶ」講師、東南アジアでの医療教育支援を行う NPO法人 APSARA 理事、経済メディア Newspicks のプロピッカーなどを務める。SNS で臨床現場で役立つアプリや学会発表・論文執筆で役立つツールを紹介。
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園田 健

園田 健人(そのだ けんと)

所属:セントルイス大学 家庭医療・地域医療科
略歴:2014 年防衛医科大学校卒業。同大学病院にて初期臨床研修後、旭川陸上自衛隊駐屯地医務室および、手稲家庭医療クリニックで家庭医として勤務。2018 年に University Pittsburgh Medical Center (UPMC)Shadyside の家庭医療レジデンシーのため渡米。2021 年に米国家庭医療専門医および HIV 専門医を取得。2022 年に UPMC Addiction Medicine Fellowship を修了。現在は大学教員として臨床・医学生教育・研究に従事. 医療従事者の英語学習をサポートする有志団体「めどはぶ」講師、セントルイス家庭医療学会副会長、ミズーリ州家庭医療学会理事、Curbsiders Addiction Medicine Podcast 編集委員を務める。
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