記事・インタビュー
人工関節や関節外科の治療を専門にした人工関節センターや緩和ケア病棟などを有し、老人医療をメインとした多岐にわたる疾患に対応する阪和第二泉北病院。急性期医療から緩和ケアまでを一手に担い、シームレスな医療を提供しています。今回は、井上雅智先生、中村成史先生、横山世理奈先生の3名に、地域における阪和第二泉北病院の役割や働きやすさについて伺いました。
<お話を伺った方>
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井上 雅智(いのうえ まさとし)
医療法人錦秀会 阪和第二泉北病院 院長
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中村 成史(なかむら しげふみ)
医療法人錦秀会 阪和第二泉北病院 副院長
横山 世理奈(よこやま せりな)
医療法人錦秀会 阪和第二泉北病院 内科
Q:まずはじめに、入職の経緯を教えてください。
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井上 先生
大学卒業後はずっと消化器外科を中心に携わってきました。食道外科を専門として治療にあたっていたのですが、年齢的にもこれからは外科ではなく療養病棟を経験してみようと思い入職を決めました。ただ、今でも外科の外来を担当していますし、療養病棟の患者様の主治医にもなっています。
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中村 先生
私の出身地は僻地と呼ばれるような田舎なんです。病気になっても気軽に病院へ行けなかった経験から、僻地医療に関心をもつようになり、大学時代に老人医療に携わることを決めました。当時老人医療を専門にする病院が少ないなか、高齢者を主な対象にした医療機関として当院が開設されたと知り、入職しました。
横山 先生
私も中村先生と似ていて、沖縄県内の医療アクセスがしにくい地域で生まれ育ち、地域医療に従事したいと思ったことが、医師を目指したきっかけです。沖縄県内の病院や診療所での勤務を経て、高齢者医療を学ぶために大阪大学大学院へ入局しました。卒業後も臨床や教育、診療を続けていたのですが、子育てとの両立が難しくなりまして…。こちらに相談し、入職へと至りました。
Q:このエリアにおいて阪和第二泉北病院はどのような役割や位置づけなのでしょうか。
井上 先生
入院病棟は969床を有し、メインとなる療養病棟は約734床あります。そのほかに、人工関節センター病棟、地域包括ケア病棟、障害者施設等一般病棟、緩和ケア病棟があるケアミックス型の病院です。
人工関節センターの急性期医療から地域包括ケア、療養型、緩和ケアまで、シームレスな医療を提供し地域に貢献していると感じています。人工関節の症例数は近畿周辺でトップレベルを維持しています。
中村 先生
10~20年来の患者様もいる、地域に根差した病院です。新型コロナウィルス感染症の影響で最近は行なっていませんが、過去には院内に地域の方を招いて祭りのようなイベントを開催したこともあります。
Q:職場の雰囲気や働きやすさはどうですか?
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井上 先生
当院では、コメディカルを含めチームで動くことを重視しています。私自身、どの分野・業務でも、単独で動くものって意外とないと感じており、スタッフには目的に向かい職種の垣根を越えてチームで行動しようと常々伝えています。約30名の先生がいるなか外科の先生は6人と、内科と外科で人数に差はありますが、医師同士のコミュニケーションは良好です。
実は私が入職した当時から、スタッフの患者様への対応や職場の雰囲気は非常に良かったんです。この病院ならずっといてもいいと思う要因のひとつですね。
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中村 先生
コミュニケーションが円滑で、良い雰囲気のなかで仕事ができていると感じています。看護師や事務とも密に連携が取れており、環境の良い病院だなと思っています。
横山 先生
私は週4の時短勤務で働いています。病棟で勤務しつつ、週に1回可能な範囲でリハビリ外来を手伝うという働き方なのですが、そうした制限があるなかでも、「大丈夫?」と声をかけてくれたり、不在時のフォローを積極的にしてくれたりと、相談しやすい雰囲気なのがありがたいです。他の先生や他の職種のスタッフにも良くしてもらっています。
また、子どもが通う園が休みの日は院内保育で預かってもらえるのも助かっていますね。発熱など急な休みにも理解がある環境です。
Q:どんな先生と働きたいですか?
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井上 先生
患者様を第一に考える先生です。知識をどれだけ持っているかということより、思いやりのある先生と一緒に働きたいです。
中村 先生
高齢者医療や地域医療に理解のある先生がいいですね。慢性期の疾患にも興味があって、終末期医療もやりたい…という先生に来ていただければなおうれしいです。
横山 先生
話しかけやすい、やさしい先生ですかね。子育て中でも安心して働ける環境ですので、お子さんがいる先生にもおすすめです。
井上 雅智、中村 成史、横山 世理奈
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