記事・インタビュー

2023.10.23

女性医師のキャリアと育児を全力サポートー高砂西部病院ー

案件番号:202323_AT005 医療機関名:徳洲会本部

近年、徳洲会グループの各医療機関が女性医師のキャリア支援を拡大している。そんな中、全国でも特徴的なサポートをしている医療機関の院長や女性医師に、支援内容や働き方などを取材しています。
第二弾は、兵庫県播磨医療圏で急性期から回復期、療養、在宅まで広範に一体化させた地域密着型サービスを行なっている高砂西部病院。この地で20年、子育てしながら小児科医として地域と一緒に育ってきた女性医師と、今の時代に合った働き方を創っていこうとしている院長にお話しを伺いました。

高砂西部病院の魅力

  • 院内保育あり。仕事と育児を両立しやすい環境が整っている
  • ライフステージに合わせた働き方が可能
  • 急性期から回復期、療養、在宅まで広範に携われる

<お話を伺った人>

牧本 伸一郎(まきもと しんいちろう)
役職:院長・外科部長

徳島大学を卒業。1984年に岸和田徳洲会病院に入職し、ほとんどの時間を岸和田で過ごす。
2022年9月に高砂西部病院に入職、院長就任。

 

工藤 直子(くどう なおこ)
役職:小児科 部長

藤田保健衛生大学を卒業。2002年に高砂西部病院へ入職する。
3人の子どもを育てながら小児科部長として活躍。

病院は我が家!?子育て中でも働きやすい、アットホームな環境

Q:まずはじめに、ご入職の経緯を教えてください。

  牧本 先生 

大学卒業後は別の医局に入っていたのですが、徳洲会で働く友人の話を聞き、「外科をやるなら徳洲会がよい」と感じ、1984年に岸和田徳洲会病院へ入職しました。2022年9月に院長として当院に移っています。

  工藤 先生 

医師免許の取得後すぐは、出産と育児のために一年間主婦をしていました。献血センターでの勤務を経たのち、小児科医である姉のすすめで当院へ入職しました。ここでは小児科の一から十までを教えていただき、とても大事に育ててもらったと感じています。

Q:工藤先生は子育て中とのことですが、子どもをもつ医師にとっての働きやすさはいかがでしょうか?

  工藤 先生 

病院全体に育児をしながら勤務することへの理解があり、働きやすいです。うちの子は病院の方々みんなに育ててもらったと言っても過言ではありません。院内保育があり、子どもが小さいときに利用していたのですが、24時間みてもらえますし、病児保育もあるんです。夜勤や風邪などのときにも預かってもらえるのはありがたかったですね。希望があれば5歳まで在園できるのも魅力だと思います。

Q:仕事と育児を両立するという点で、環境のよさを実感したエピソードはございますか?

  工藤 先生 

私は仕事が大好きで、日曜日でも「お母さんは仕事に行くから医局で遊んでいて」と、子どもを病院に連れてきたこともありました。長男は私が席を外している間にカップラーメンを勝手に探して、食べようとしたことがありましたね。その姿をほかの先生が見つけたのですが、なんと作り方を教えてくれていたんです。ほかにも勝手に冷蔵庫を開けて「お茶飲んでええ?」「あかんっ!」って会話が飛び交うなど、子どもたちはこの病院をほぼ我が家だと思っています。院内保育という環境もですが、働いている人たちのあたたかさに助けられたことは何度もあります。

忙しい!きつい!は昔の話。ライフステージに合わせた働き方が可能

Q:入職前後で徳洲会様に対する印象の違いは?

  牧本 先生 

学生時代に初代理事長の講演を聴く機会があり、徳洲会の勢いを強く感じ、感銘を受けたのが印象的でした。私が入職した当時はハードな部分もありましたが、今は環境が違います。すごくアットホームです。

  工藤 先生 

大学で開催された医局説明会の際は厳しそうなイメージがあり、「私なんか無理」と思っていました。実際に働いてみると、子どもが熱を出したときや授業参観などで半日しか出られないときでも「早く帰ってあげて」「大丈夫だよ」と声をかけてくださり、当初思い描いていた厳しいイメージとはまったく違いましたね。

Q:高砂西部病院の魅力や働きやすいと感じるポイントを教えてください。

  牧本 先生 

219床という規模でもあり、医師のみではなく職員間の風通しが良いと感じています。医師の働き方改革については宿日直許可も取得済みです。

  工藤 先生 

バリバリ働きたいという先生にはとことんやらせてくれますし、ゆったり進めたい先生にはそうさせてくれる病院だと感じています。性格的なものやライフステージに合わせた働き方ができる環境です。

Q:このエリアにおいて、高砂西部病院はどのような立ち位置なのでしょうか?

  牧本 先生 

高砂西部病院は、急性期から回復期、療養、在宅まで広範に一体化させた地域密着型サービスを行なっています。当院は高砂市において救急車の受け入れが最も多い病院です。そのため、救急で来た方を院内で完結するのが究極の目標です。そこから慢性期や在宅にも繋げていきたいと考えています。地域に必要とされる医療機関をつくっていきたいです。

Q:どんな先生に来てほしいですか?また、どんな先生と働きたいとお考えでしょうか。

  牧本 先生 

いらっしゃる先生には、病院の生命線である救急に理解のある方に来てほしいと考えています。そのなかでもまずは、整形外科・外傷を診られる先生が必要です。骨折の患者さんがやはり多いので外傷を診られる先生がいることによって、幅広く救急患者を受け入れることができるからです。

当院は地域に根付いた医療機関を目指しています。そうした意味では、オールマイティに診られる先生に来ていただきたいです。もちろん専門性や経験を活かした働き方をしたいという先生も歓迎しています。患者さんを入院時から一貫して診ることができるので、幅広い経験を積みたい先生にはおすすめです。

<徳洲会病院グループ>

全国に75病院、34のクリニックや診療所のほか多数の訪問看護ステーションや介護施設、教育機関を運営する日本最大の医療法人。

創業者・徳田虎雄氏が掲げる「生命だけは平等だ」の理念のもと「いつでも、どこでも、誰でも最善の医療を受けられる社会」を実現するべく、患者ファーストの立場で医療をけん引している。前身である徳田病院の開院から今年で50年。変化する医療環境のなかで常に改革と進化を模索。医師のワークライフバランスを考慮し、女性医師活用などで人材確保を図るなど、持続可能な医療体制の構築を目指す。

【問い合わせ先】
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医療法人徳洲会 高砂西部病院
事務部 黒川 雅博
676-0812
兵庫県高砂市中筋1丁目1041
TEL:079-447-8402(総務課直通)
Mailmasahiro.kurokawa@tokushukai.jp
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牧本 伸一郎、工藤 直子

女性医師のキャリアと育児を全力サポートー高砂西部病院ー

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