記事・インタビュー

2021.09.03

医師のためのライフハック(アプリ活用)

アプリ

今回は日々の診療や患者・ご家族の説明時、また論文・学会発表の準備からキャリアアップ情報まで、医師の現場に役立つ「アプリ」とその特徴を紹介していきます。

 

普段の診療で役立つアプリ

UpToDate Anywhere

医師の方にはおなじみの、医師が医師のために作成した臨床支援ツール。
日常の診療で生じる疑問にすばやく答えることを目的とした“UpToDate“が、院内ネットワークだけでなく個人のウェブやアプリでも利用が可能。エビデンスに基づいた臨床情報を、自宅や診察室など場所を問わずに入手できる。

ドクターKの診療ナビ〜臨床医のための便利サポートツール〜

臨床予測ルールをすばやくチェックし、医療計算をすばやく実践できるアプリ。
収載された50以上の豊富なルールはすべて日本語対応で直感的に使うことができる。自己学習としてもプライマリケアのサポートツールとしても実用性を発揮。

M2Plus

登録会員数全国10万人以上、医学書4,000冊超をラインナップする、多くの医師に利用される電子書籍サービス。
何冊もの重い医学書をスマホ、タブレットで「いつでも」「どこでも」閲覧でき、文中語句の複数書籍間での串刺し検索や、薬剤名、疾患名などによる書籍間リンク機能も搭載。
読書による学習はもちろん、リファレンスツールとしても有用。

メドカル

医療計算アプリ。
呼吸・栄養アセスメント(ハリスベネディクトの公式使用)、血液ガス分析、DIC、SOFA、APACHEⅡ、せん妄アセスメント(CAM ICU・ICD-SC)、ガンマ計算の8項目に特化。ICUで働く忙しい医療者向けに、片手で簡単スピーディーに計算できる使いやすさが魅力。

ヒューマン・アナトミー・アトラス

日本語にも対応している解剖アプリ。
人体の臓器、骨格、筋肉を1つ1つ分解・回転して見ることができる。部位の機能が説明された動画付きでわかりやすく、解剖の教科書代わりに参照として使うことができる。

teamLabBody- 3D Motion Human Anatomy

日本語にも対応している解剖アプリ。
人間の部位をCTやMRIなどを使い、3Dモデルを忠実に再現した3D人体解剖アプリケーション。自由な角度・倍率で部位を確認することができ、人体解剖・運動学的知識の習得や臨床に活用できる。また世界初の生きた人間の関節の動きを3Dで閲覧することができる。

Complete Anatomy

3D4Medical社によるハイクオリティな3Dによる解剖アプリ。
細かな部分も確認できるクオリティーの高さが特徴。

Heart Murmurs Pro

実際の心音を聞くことができるアプリ。
あらゆる心雑音を正常心音と比較して聞くことができる。

ポケット心音

実際の心音を聞くことができる日本語対応アプリ。
基礎編、上級編、100本ノックなど、さまざまな心音が用意されている。

当直や救急診療に役立つアプリ

アプリ版 当直医実践マニュアル

当直医のバイブル『当直医実戦マニュアル』のアプリ版。
当直での診察に即して症状別に処置・診断・対応の実際と個別の対応を要する疾患がまとめられている。入院させるか、他院に搬送すべきか、翌日までどうしのぐか、といったノウハウが凝縮されている。


患者さんやご家族の説明時に役立つアプリ

医師と患者さん
医療ボードPro

4,000点以上の医療スライドや動画が利用できる患者説明支援ツールアプリ。
続々登場する最新スライド集をインポートして治療や検査内容の説明、栄養指導など、シチュエーションごとに患者さんに説明をすることができる。在宅診療や、病棟や介護施設内でのインフォームド・コンセント、院内研修や自己学習、学会や講演での発表などにも最適。

医療通訳のメディフォン

外国人患者さん対応のための多言語ツール機能に加え、本アプリを通じて医療通訳や外国人患者受入れ医療コーディネーターへのホットラインを利用することができる。多言語ツールでは、医療現場で必要となる文書やフレーズを英語や中国語で表示することができ、外国人患者さんと医療者とのコミュニケーションを即時サポート。

論文作成や学会発表、日々の自己学習で役立つアプリ

PubMed CLOUD

国内外の医療文献を探せる医療従事者向けの検索ツールアプリ。
「英語での検索は手間だ」「すぐに原著が見つからない」そんな悩みを解決する、忙しい医師のための論文検索ツール。日本語でキーワードを入れると、自動的に英語に訳してPubMed検索ができる。

IMAIOS e-Anatomy

内科医、放射線科医、医学生であれば是非持っておくべき、人体解剖画像のデータベースアプリ。
CT・MRI・X線写真など、全部で8,500以上のコンテンツを用意。上下スワイプでスクロールしたりピンチ操作で拡大縮小したりと、医学書などの解剖図よりも見やすくなっている。解剖学用語での検索や、見たい参考資料をすぐに表示することが可能。

ポケット資料集

臨床研究等に従事する医師に必要となる法令および各種の知識に関するテキストを集めた『ポケット資料集』をアプリ化したもの。

MSDマニュアル プロフェッショナル版

医学事典や実際の映像を収録した動画が豊富で、さまざまな疾患や病態をイラストや写真付きで分かりやすく解説。300人を超える専門家が執筆し、病気の診断・治療のほか、子どもの発達や女性の健康、高齢者の介護まで幅広い医学の知見を掲載している。オフラインでも画像を含めたほぼ全てのコンテンツを閲覧できる。

AntaaQA

診療中の疑問を医師が互いに答え、助け合う医師専用のアプリ。
専門外の疾患の診断治療に困った時はもちろん、学会や研究の文献について広く知見を集めたいときなど、医師の臨床現場での課題解決を医師同士で行うことができる。

ポリグロッツ

世界中の英語ニュースで英語学習ができるアプリ。
医療関連のニュースも頻繁に配信され医療英語も充実。研究や海外の医療ニュースをリアルタイムで確認することができる。

医療に関するさまざまな情報収集に役立つアプリ

民間医局レジナビLINE公式アカウント

民間医局レジナビのLINE。
LINEでお友達になると、医学生や研修医、医師を対象にした「レジナビフェア」にスムーズに入場でき、かつ病院ブースに訪問した際、アプリのQRコードを提示するだけで氏名・大学名・勤務先・住所・電話番号・メールアドレスなどの情報を伝えることができる。また、民間医局が発行する冊子『ドクターズマガジン』で人気の、スーパードクターの素顔や人生観などを紹介している「ドクターの肖像」や、さまざまな症例をマンガでわかりやすく解説している「クリニカルパールズ」が配信されているのも魅力。

日経メディカル電子マガジン

臨床医向け月刊誌『日経メディカル』を、iPhone、iPad向けに仕立て直したデジタル月刊誌。
紙版『日経メディカル』の記事をほぼすべて読むことができる。テキストウィンドウ機能で文章を大きく拡大できる他、本文の音声読み上げ機能が搭載されており、画面を見なくても読書が可能。

※こちらの記事は2019年7月26日掲載されたものです(最終更新:2022/06/07)

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