記事・インタビュー
香川県観音寺市で、1988年の設立以来、地域医療を担う病院として発展してきた医療法人ブルースカイ 松井病院。脳神経外科を中心に、内科、泌尿器科など幅広い診療科目があり、地域の老若男女に頼りにされる病院です。今回は、病院の特徴や働く環境について、院長の山下資樹先生にお話を伺いました。
【医療法人ブルースカイ 松井病院の魅力】
- 1. ワークライフバランスを重視する考えが浸透した環境
- 2. 専門の科を越え、幅広く地域医療に携われる
- 3. 広島や関西まで通勤圏。ウィークデーだけ働くなど、自分スタイルで勤務できる
<今回お話を伺った方>
山下 資樹(やました もとき)
医療法人ブルースカイ 松井病院 院長
幼少期、体が弱かったことから通院する機会が多く、医師と多く接した。その経験から自身も医師を志すようになる。
1992年香川大学医学部に入学。医学生時代は軽音楽部に所属。
1998年に同大学を卒業。そのまま同大学泌尿器科に入局する。
2014年より松井病院に泌尿器科常勤医師として赴任。
2020年より副院長。
2023年より現職。
Q:松井病院にはどのような経緯で入職されたのでしょうか。
山下 院長
香川大学の医局に所属していたのですが、始めは医局の人事の一環として松井病院に来ました。働くうちに、松井病院での働き方が自分のライフスタイルにマッチしているな、と感じたんです。そこで松井病院に残していただけるよう要望を出し、それから徐々に移行する形で、2014年に常勤医師としてお世話になるようになりました。
Q:なぜ医局ではなく、松井病院に入職することを選ばれたのでしょうか。
山下 院長
地域医療をやっていきたいのか、最先端医療をやっていきたいのか、その住み分けの部分で、自分自身には地域医療の方が合っているな、と感じたからです。松井病院で勤務するようになった10数年前というと、泌尿器科の世界では丁度、ロボット支援手術が普及しだした時期なのですが、そういう最先端技術を前にした時に自分が本当に求めているのは 何なのか、と考えたんですね。自分はそこまで要求していないな、と。市中病院の方が自分としてのスタンスに合っていたんですね。
また、医局では杓子定規に外来をしたら、次は手術をして、というくり返しで忙しかったのですが、家庭環境や自分自身のいろいろな条件から考えても松井病院での働き方であれば長く続けられるなと感じたのもポイントでした。
Q:松井病院が地域から求められている役割はどんなことでしょうか。
山下 院長
私たちは地域のかかりつけ医を目指しています。かつ、病床数253床と比較的規模の大きい病院なので、地域の中核医療の役割を担う部分も大きいです。
松井病院は脳神経外科を主体とした病院で、それに対して全身管理を行える内科や泌尿器科など様々な科が付随している形になっています。他にも、小児科や婦人科などもあり、おじいちゃんやおばあちゃん、お父さん、お母さん、子供まで世代を超えてお付き合いできるような病院です。
Q:松井病院で働くメリットを教えてください。
山下 院長
ワークライフバランスが重視されている点は大きなメリットだと思います。週末もきちんと休みを取れるシステムになっていますし、「家庭というものを大事にしてください」と職員のみなさんにも申し上げていて、お互い協力し合いながら家庭や自分の時間を確保しようと、そういう雰囲気が病院内に根付いていますね。医師も多く在籍していますので、当直中は当直医がきちんと対応し、休みの医師はしっかり休んで、プライベートの時間も十分確保できています。
僕自身、仕事は時間内に納めて、出来るだけ仕事を翌日に持ち越さないというスタンスで続けていますよ。
Q:勤務スタイルは柔軟に対応していただけるのでしょうか。遠方から勤めることも可能ですか。
山下 院長
僕も高松から通っているのですが、広島、関西と通勤圏は幅広く設定可能です。大阪や京都から曜日だけ決めて、電車で通っていらっしゃる先生もいますし、過去には、ウィークデーはこちらで働き、週末に広島に帰る先生もいらっしゃいました。常勤の先生には、マンションタイプや既婚者用の一軒家など住宅の提供も可能です。
また、状況に合わせて、例えば、非常勤から勤めてみるという、そんなスタンスも良いのではないかと思います。
Q:どんな方と働きたいですか。
山下 院長
専門科目に特化した先生も助かりますが、一般診療で幅広く対応できる先生にぜひ来ていただきたいですね。僕も泌尿器科と標榜していますが、入院している方の全身管理から、訪問リハビリ関係など、様々な領域の診療に当たっています。専門も含めて無理のない範囲でいろんなことをやっていただくことが、ご本人のスキルアップにも繋がるのではないでしょうか。
今の時代は、誠実でスピーディー、柔軟な医療が求められていると思うんですね。そういった対応ができる先生と、長くお付き合いしていきたい。長く勤めることによって、より地域医療に対して貢献できますし、地域のかかりつけという病院のコンセプトとも合致すると思っています。
これは医師に限ったことではなく、看護師も職員も、地域とも病院とも無理なく長くお付き合いする、そういうスタンスで仕事に向き合ってもらえたらなと思っているんです。
山下 資樹
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