記事・インタビュー

2019.12.26

専門医部会フォーラム2019

日本プライマリ・ケア連合学会 専門医部会若手医師部門が主催する「専門医部会フォーラム2019」を取材してきましたので、その様子をご紹介します。(2019年10月19日(土)のみ)

<テーマ>
家庭医療専門医、その卓越性を追求する

第19番目の基本領域専門医として総合診療専門医制度が開始し、総合診療・家庭医療にますます注目が集まっている総合診療科の専攻医が、研修中に身につけるべきコンピテンシーは明示されているものの、さらにその先にある「家庭医(総合診療医)の卓説性」とは何なのかについては、専門医取得者の間でもあまり知られていない。
当フォーラムでは、イギリスのJoanne Reeveが提唱するexpert generalist practice(EGP)の概念を参照しながら、専門医取得後に目指すべき卓説性について、家庭医療において重要な様々な分野の実践者から話を伺い、聴衆が次に目指すべきマイルストーンを見つけることができることを狙う。

<本セミナー開催の趣旨>
●新・家庭医療専門医の未来のために家庭医の卓越性を探る
●専門医研修のどの部分が病院総合医の役にたっているのか? ―探索的研究
●いかにして診療科をまとめるか ―組織づくりの卓越性
●専門医取得後の生涯学習
●もっと家庭医らしく生活習慣病ケア ―システム理論で視野を広げる・深める

開催概要

日時:2019年10月19日(土)
場所:一橋大学一橋講堂
対象:学会認定家庭医療専門医、後期研修プログラム責任者、専攻医

スケジュール

2019年10月19日(土)

●企画1「新・家庭医療専門医の未来のために」
14:15~

●企画2「家庭医の卓越性を探る」
16:30~16:35 EGPの概要について 5分
16:35~17:20 プレゼンター発表(前半3人)各15分
17:20~17:25 近くの人と振り返り 5分
17:25~17:55 プレゼンター発表(前半2人)各15分

プレゼンター:
大浦 誠先生(南砺市民病院)
病院家庭医としての卓越性に「場の多様性を活かした複雑性と多疾患併存への対応」を挙げたい。

浜野 淳先生(筑波大学医学医療系 総合診療グループ・練和ケアセンター)
緩和ケアを提供する家庭医として下降期慢性疾患と関わることが多い中で、継続性、patient centered care、そして family oriented careを基盤として、illness trajectoryの視点で、先々のことを見通したうえで、本人、家族の様々な問題や気掛かりに対応し続けることは家庭医の卓越性を表していると考えられる。

奥 知久先生(フリーランス)
EGPの概念を援用し、「Interpretive medicine(IM)を地域コミュニティの中で実践する」ならどうするか?についての取り組みと教育やリサーチ可能性について検討します。

孫 大輔先生(東京大学医学系研究科 医学教育国際研究センター)
「対話(dialogue)」とは言語的・非言語的メッセージを相手から受け取りつつ、不確実性に耐えながら、丁寧に応答し、その安心できる応答空間において新たな意味を生み出していく実践行為である

宮地 純一郎先生(北海道家庭医療学センター 浅井東診療所)
IMの基盤にある理論を抜粋して紹介しつつ、エンゲストロームによる慢性疾患のケアにおける卓越性の研究を併用しながら日本での転用について考察し、家庭医が今の実践を深める多様な道の可能性を提示する。

日本プライマリ・ケア連合学会 専門医部会若手医師部門

専門医部会フォーラム2019

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