記事・インタビュー

2018.11.16

皆さんが活躍できる場が小豆畑病院には必ずあります

青燈会 小豆畑病院

青燈会 小豆畑病院の河野です。まずは、私たちのホームページに立ち止まって頂きありがとうございます。少しでも私たちの活動を知ってもらい、興味を持っていただける方がいれば嬉しく思います。
小豆畑病院は、循環器科、脳外科、消化器科、整形外科、泌尿器科の専門領域の医師と共に私たち救急科専門医がタッグを組み急性期医療から慢性期医療、一般病棟管理から在宅診療に至るまで途切れのない医療を行っています。
私たちの取り組みを幾つかご紹介したいと思います。

<お話を伺った先生>

河野 大輔 先生

河野 大輔(かわの・だいすけ)
青燈会 小豆畑病院
救急・総合診療科 医師

[プロフィール]
救急科専門医、プライマリ・ケア認定医、ICLSディレクター、JPTECインストラクター、JCIMELSインストラクター、NBCRテロ対策責任者認定1級

那珂市の救急医療から地域医療までを担う病院を目指して

近年医師数は増加していますが、地域偏在が激しく、茨城県は医師数が全国平均を大きく下回り大きな課題となっています。小豆畑病院が位置する那珂市も医師不足が顕著で、住民の皆さんが急病時には市外の総合病院に頼らざるえない状況でした。

那珂市の救急含めた地域医療を担おうと、2018年4月より小豆畑病院に4人の救急科専門医が集まりました。いずれも都内大学の救命救急センターで救急集中治療に従事してきた専門医です。それぞれが救急科専門医に加えて外科、集中治療、総合診療、麻酔、在宅診療の知識を豊富に有しています。さらに、同大学から救急医の非常勤医師も迎えています。この体制で、那珂市の救急車受け入れや外来での重症患者さんの初期対応から入院管理までを担い、必要に応じて他の専門領域の医師と共に診療しています。

急性期治療終了後は、介護・福祉を含め多種職と連携し患者さんや家族の方が安心して生活できる環境を整えることも私たちの重要な役割です。このように急病の際にも安心して治療を受けてもらい、治療後にも健やかな生活が送れるように包括的な関わりをスタッフ全員で取り組んでいます。

院内の様子

あるようでなかった理想の医療・介護・福祉体制を有する小豆畑病院

小豆畑病院は1980年に小豆畑節夫理事長によって開院され、それ以降、那珂市の地域医療に貢献されてこられました。

その中で、小豆畑節夫理事長は病院だけではなく介護病棟、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、地域密着型サービス施設などの介護福祉施設も併設され、医療・介護・福祉を以前から三位一体として取り組まれていました。現在、小豆畑丈夫院長に代わりさらにその構造がさらに強化されています。救急告示病院、療養病棟、在宅療養支援病院、訪問介護・看護ステーション、在宅介護支援事業所、居宅在宅支援事業所、那珂市地域包括支援センターなどが設立され、同法人内で医療・介護・福祉が完結できる体制になっています。シームレスに患者さんや家族と関わることのできる体制は、地域医療を行う上で非常に有益と私たちは考えています。

また、在宅診療の強化も行っており、2018年4月からは中村医師を専従医師に迎え、多くの方に訪問診療を利用していただいています。様々な理由で自宅加療が困難になった場合は、迅速に入院加療を行いフレキシブルな対応ができるのも小豆畑病院ならではです。このような環境を整えた病院は、全国を探しても数少ないと思います。患者さんや家族、私たち医療従事者にとって非常に理想的な病院ではないでしょうか。

大学の関連病院としての教育・研究機関の役割

小豆畑病院は、日本大学医学部附属板橋病院救命救急センターの関連病院です。私たちは臨床だけではなく、教育や研究についても大きな役割を担っていると考えています。教育においては、昨年度からプライマリ・ケア連合学会認定の家庭医療専門医プログラムを開設し家庭医療専門医育成の体制を整え、また筑波大学医学生の地域診療研修場として教育活動も行っています。

板橋病院救命救急センターから若手救急医が非常勤で勤務する際にも、大学では経験できない症例などを一緒に診療し救急医の育成にも力を入れています。ICLSを含めたOff the job trainingも可能で、当院での研修や勤務により資格を得ることができます。研究では、小豆畑病院の環境を生かして、救急・在宅領域をはじめとする多領域での研究も行っていあすが、中でも、2017年に小豆畑丈夫院長と医療法人社団いばらき会の照沼秀也先生により発足した日本在宅救急研究会は、在宅医療と救急医療の両分野で多くの医療関係者に賛同をいただき、全国規模での研究会に発展しています。

▼日本在宅救急研究会
http://zaitakukyukyu.com/

当院の特徴として、臨床だけではなく教育や研究についても、積極的に活動することを推奨しています。

救急医療から地域医療までを担える病院を目指して

最後まで目を通して頂きありがとうございました。まだまだ小さい地域の病院ですが、今後那珂市の救急医療から地域医療までを担える病院を目指して、スタッフ全員で日々邁進しています。

小豆畑病院は、前述のように様々な活動が可能な病院構造にあります。私たちも救急集中治療が専門になりますが、サブスペシャリティ―を生かしてそれぞれが独自の活躍をしています。救急医療に携わりたい方、救急以外にご自身の専門を生かしたい方、在宅診療や療養病棟だけでも活動したい方など、ぜひご興味のある方はご連絡ください。先生方の活躍する場が必ずあります。いろんな領域で皆さんと一緒に、日本全国や世界に情報を発信できる病院にしていければ、仕事ももっと楽しくなると確信しています。

青燈会 小豆畑病院
当院の活動や地域医療に興味がある方は、下記より直接お問い合わせください。
http://www.azuhata-hosp.com/contact/
〒311-0105
茨城県那珂市菅谷605
TEL: 029-295-2611(代表)

河野 大輔

皆さんが活躍できる場が小豆畑病院には必ずあります

一覧へ戻る