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2025.05.01

著者が語る☆書籍紹介 『がっくんといっしょ エコー解剖のひろば』

民間医局コネクト編集部です。民間医局が、専攻医・研修医・医学生におすすめ書籍を集めた「医書マニア」。

今回は、『がっくんといっしょ エコー解剖のひろば』を、著者の石田 岳先生に紹介いただきます。

著者が語る☆書籍紹介 『がっくんといっしょ エコー解剖のひろば』

がっくんといっしょ エコー解剖のひろば
がっくんといっしょ エコー解剖のひろば
石田 岳 (著)/メディカル・サイエンス・インターナショナル
発刊:2025/4/8
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著者解説

本書は、世界初のエコーによる構造物の同定(=エコー解剖)の自主トレのための参考書です。

エコーを勉強し始めたばかりの人が、自分ひとりでエコー解剖を勉強できるように作っています。

エコーを使った診断や治療には、目的とする構造物の同定が不可欠ですが、そこでつまづいている人がたくさんいます。

ハンズオンセミナーの講師をやっていると、多くの人が、間違った方法で勉強していることに気づきます。

みんな、全く逆のことばかりやってしまっているんですね。

これではいつまで経ってもエコー解剖は上達しません。

本書では、その間違いを解きほぐしながら、プローブの正しい操作方法について、一つ一つわかりやすく勉強していきます。

構造物の同定を、視点ややり方を変えて、何度も何度もやっていくことで、自然とエコー解剖が上達する、そんな仕組みになっています。

本書には67本の動画が付属していますが、これらは全てYouTubeやvimeo上に公開されています。

読者の皆さんは、本書が手元になくても、動画を開いて勉強することができます。

本書は運動器エコーを念頭に書かれていますが、プローブの走査方法はどんな分野でも共通するものがあるので、心エコーや腹部エコーがうまくできなくて困っている皆さんにも、きっと役に立つと思います。

目次

Day0
本書で学習するみなさんへ

Day1
触ってみなくちゃわからない:エコーの準備とプローブの持ち方

Day2
前腕世界一周:短軸像について学ぶ

Day3
エコー解剖の奥義:プローブを速く動かす

Day4
プローブを速く細かく動かす:前腕世界一周 Complete Edition♪

Day5
広い視野を確保する:エコーの深度

Day6
構造物同士の関係性

Day7
筋内腱を狙え!:構造物を見失わないためのテクニック

Day8
LAT. 43°Nの恋:構造物を2点で捉える

Day9
体表解剖を利用する:あなたとわたしの甘い関係

Day10
テキトーに動かすだけ:起始と停止から読み解く動作

Day11
短軸から長軸へ:ローテーションについて学ぶ

Day12
プローブのさまざまな走査法:チルト,ロッキング,コンプレッション

Day13
患者さんにプローブを当てる

Day14
穿刺のお作法

おわりに 幸せについて

索 引

<著者プロフィール>

石田岳

石田 岳(いしだ がく)

麻酔科医、ペインクリニシャン 函館おおむら整形外科病院所属
平成16年信州大学医学部卒。伊達赤十字病院、熊本赤十字病院、市立札幌病院、函館脳神経外科病院等を経て現職。
日本専門医機構認定麻酔科専門医
所属学会:日本麻酔科学会 日本ペインクリニック学会等
2017年4月、YouTubeチャンネルを開設。エコー解剖やエコーを使った運動器治療に関する動画をアップロード。2025年1月現在、二つのチャンネルを合わせて、投稿動画数は500本以上、フォロワーは7,000人以上、延べ再生回数は5万回以上。

【Youtubeチャンネル】
末梢神経と骨間筋の超音波解剖
Sonoanatomy for Peripheral Nerves and Muscles

石田 岳

著者が語る☆書籍紹介 『がっくんといっしょ エコー解剖のひろば』

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