記事・インタビュー

2024.03.25

Chief Resident Meeting 2024

JACRA(日本チーフレジデント協会)主催「Chief Resident Meeting 2024」に参加させていただきましたので、その様子をご紹介します。今年は完全リアル開催となり、会場には全国から約40名もの先生方が集まり、講師陣の熱いレクチャーに”熱狂”していました。
今後も大注目のJACRA(日本チーフレジデント協会)、最新情報はこちら(facebook)から!

主催

JACRA(日本チーフレジデント協会)

開催期日

2024年3月23日(土)10:00~18:00

レクチャー

「チーフレジデントとは?」

講師:西澤 俊紀(聖路加国際病院)
チーフレジデントの15か月をどう目標を定め、チーフレジデントとしてのリーダシップを持って進めていくか。

「コンフリクトマネジメント」

講師:田中 幸介(JCHO九州病院)
分類を知る!5つのステップマネジメントを知る!!

「カンファレンスの改善」

講師:礒田 翔(大阪医科薬科大学病院)
カンファレンスの種類、環境整備のための「3つのR」工夫例も提示したレクチャー。

ランチョンセミナー「マインドフルネス」

講師:川合 聡史(聖路加国際病院)
前半はマインドフルネスとは?医療におけるマインドフルネスの紹介、後半はマインドフルネス実践!呼吸へ意識を集中し会場全員で瞑想。

「働き方改革時代の研修医のWell-being・医師の働き方改革がめざすもの」

講師:長崎 一哉(水戸協同病院)、藤川 葵(厚生労働省医政局医事課)
研修医の5人に1人がバーンアウト!?働き方改革制度のおさらいとこれからの課題について。

「レクチャーの作り方」

講師:長谷川 雄一(飯塚病院)
ちょっとしたTipsで、系統立ててレクチャーが作成できる!

「リクルート&ブランディング」

講師:中込 雅人(藤田医科大学)、五十野 博基(HITO病院)
藤田総診のブランディング・リクルート
パーソナルブランディング チーレジから世の中を変える(長期的な目標・夢を描こう)

「女性チーフレジデントについて」

講師:小串真澄(静岡家庭医養成プログラム)、村島侑子(聖路加国際病院)、田中幸介(JCHO九州病院)
会場からも意見を募りながらパネルディスカッション形式で進行。赤裸々な話が盛りだくさん!

全国のチーフレジデントによる活動発表

ファシリテーター:小杉 俊介(飯塚病院)

左から国立国際医療研究センター病院、東京都立墨東病院、市立大町総合病院
上から国立国際医療研究センター病院、東京都立墨東病院、市立大町総合病院

左から亀田総合病院、静岡家庭医養成プログラム、水戸協同病院
上から亀田総合病院、静岡家庭医養成プログラム、水戸協同病院

「リーダーシップ&マネージメント」

講師:野木 真将(亀田総合病院)
日本とハワイでの貴重な経験からチーレジに必要なリーダシップ・マネージメントについて熱いレクチャー!

表彰・クロージング

全国のチーフレジデントによる活動発表では亀田総合病院/救命救急科の芥川 晃也先生がグランプリを受賞!
最後に参加者全員で写真撮影をしました。

共同代表インタビュー

JACRA代表を引き継いで、この一年はいかがでしたか?

-西澤先生
小杉先生、長崎先生、野木先生始め、スタッフの先生方が作り上げてきたJACRAを引き継がせていただき、1年がたちました。
今年からは、JACRAの認知度向上に向けて畑先生がオリジナルグッズを作られたり、外向けの発信を強化、西澤はアカデミックなところの強化を目標にJACRAの活動の教育の効果判定の研究やサポートを開始しています。
3月23日のチーフレジデントミーティングでも、今年度はリクルート・ブランディング、女性チーフレジデントについて、チーレジ経験者で行政にいかれ医師の働き方改革に取り組まれた先生の講演など、新しい取り組みにチャレンジし、大変ご好評をいただきましたので、少しずつですが、畑先生、西澤だからこそできるJACRAになってきているのではないかと思います。

-畑先生
あっという間でしたね!!!
ただそれ以上に、JACRAという組織にはこんなに素晴らしい先生方がいて、改めてJACRAすごいなって、思いましたね。野木先生をはじめ、長崎先生、小杉先生、そして世話人の方々、チーフレジデントミーティングでご登壇いただいたスペシャルな先生方がたくさんいる団体の代表なんて本当にできるのか!?という思いもありました。幸い自分の得意なところはクリエイティブ領域といいますか、たとえばJACRAグッズを制作したり、今回のチーフレジデントミーティングでもあった、JACRA色した背景とかあったと思うんですけれど…気づきましたか?
私自身ブランディング目的にそういったものを作る能力があったので、それが共同代表の西澤先生ともうまくかみ合って、よいパートナーシップが発揮できたんじゃないかなと思っております。
代表を引き継いだ時に西澤先生とも今後のJACRAをどうしていきたいか、という話し合いをしたことがあって、ブランディングがその1つのテーマだったかと思います。私はクリエイティブに、西澤先生はアカデミックに、その夢を叶えるための1年間だったと思います。

久しぶりの完全リアル開催でしたね!

-西澤先生
今回は現地開催のみにさせていただきましたが、関東だけではなく、沖縄や長崎、岡山、関西などの遠方からたくさんお越しいただきました。現地参加者がJACRAに熱狂したフォロワーになっていただきたいなと思っています。

-畑先生
実は今回からさまざまな新しい試みがあり、そのうちの1つが「完全リアル開催」という決定でした。高いモチベーションをもった参加者同士の交流を促し、それまでになかった人と人の繋がりを生むことを狙っていましたが、反対に本当に参加者はあつまるのだろうか…という不安もありました。ただふたを開けてみると、狙い通り!といった具合で、休み時間などにあらゆるテーブルで交流が生まれているのを拝見していました!司会者席から「やったぜ」とこっそり思ってましたね。
参加者がこれだけ集まったのは、JACRAメンバーの助力あってのことだと思いますので、本当に感謝しかありません。
様々な施策についても、効果判定を経て、次回チーレジミーティングは、かかわったみんなが参加してよかったと思えるような、さらに素晴らしいイベントに向けて準備していきたいと思います。

JACRAの今後の展望について教えてください!

-西澤先生
JACRAの認知度をさらに上げるためにも、今年も民間医局さんのコネクトセミナーを始め、講演活動や執筆などに取り組んでいきたいと思います。
そして、わたしは日本でチーフレジデントが病院にいることのメリットや、女性チーフレジデントが活躍できるようにするための工夫、JACRAアカデミーに参加いただいたチーフレジデントや受講生の教育効果についてのエビデンスを明らかにしていきたいと考えています。

-畑先生
チーフレジデントを志す若きリーダー達にJACRAが認知され、JACRAを舞台に、自施設だけでなく、他施設、そして日本、果てに世界を変えるような活動が生まれていってほしいという思いがあります。
そのために私達新代表は、「認知を得る」ことを論点に、2024年度のチーフレジデントアカデミーをはじめとしたコンテンツ力を引っ提げて、メディア露出をはじめとして、外に出ていく行為というのを、クリエイティブにアカデミックに進めていけたらいいなと思っています。
それは新代表2人だけのパワーでは容易に達成することはできないと思っています。アフリカのことわざ(アフリカにもことわざってあるんですね)に「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」というのがあって、まさにその通りだと思うんですよね。そして私の知人の起業家はこれに追加してオリジナルの格言を生み出していたのですが、それは「早く遠くに行きたければベンチャーに行け」というものでした。つまり最大効率で目的地に達成するためには、同じ方向(=ミッション&ビジョン)を向いた仲間達と進むことが一番ということだということですね。まさしくJACRAがそういった組織だとおもいますし、だからこそ、どこまででも行ける将来へのワクワク感も持っています。このJACRAという大きな船に乗っているメンバー全員で、「チーフレジデント文化の啓蒙と醸成」という目的に向かって、航海を進めていきたいですね。

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