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2017.03.07

持っておくと便利な研修医に役立つアプリ

持っておくと便利な研修医に役立つアプリ

研修医は学ぶことが膨大な上に、回診のほか、カンファレンス、勉強会、発表などで、毎日がめまぐるしく過ぎていきます。
今回は、そんな多忙な研修医に役立つ「アプリ」をピックアップ。それぞれの特徴をご紹介します(有料のものがあります)。

teamLabBodyのリアルな3D人体解剖学

まずご紹介するのが、teamLabBodyの「3D Motion Human Anatomy」。3Dで人体模型を確認できるアプリです。CTやMRIなどの画像をもとにアプリでのビジュアル化が実現しました。骨格から筋肉、神経、血管まで人体の構造をくまなく確認できます。さらに、各部位についてもすぐに検索し、詳細を確認することが可能です。
3D人体解剖学アプリの優れている点は、生きた人間の動きを3Dで再現していること。こうした人体構造はさまざまな科で学ぶものですあり、このアプリを使うことでプレゼンテーションの参考にもなるでしょう。もちろん、日々の学習や復習にも役立ちます。

医療場面での計算が便利になる

医療を行うにあたって、さまざまなスコアリングや計算が必要になる場面があります。
例えば、糖尿病患者のカロリー計算やがん患者のステージスコアなどもその一つです。それぞれに独自お計算式が存在するため、全てを頭に入れておくのは難しいでしょう。
そこで役立つのが、さまざまな計算式を網羅した「医療用計算機」です。
「EBMcalc」には、医療に必要になる3000の計算式が記憶されています。必要なときにその計算式を呼び出し、瞬時に計算することが可能。医師として働き始めたばかりの研修医時代は特に役立つでしょう。
アプリは英語表記なので、慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、英語学習との一石二鳥の使い方にもなります。

超音波やCTなどの画像を受信・操作できる

「OsiriX HD」という医療用のアプリは、CTや超音波、MRIなどの医療用画像の解析や表示用に開発されたもの。撮影された画像をアプリに送り、スマートフォンやタブレット上で確認・管理することができます。
表示された画像は、拡大縮小も可能です。患者さんに状態や症状を説明するために利用したり、医師同士の簡単な相談や会議時に使用したりすることができます。
研修医であれば持っておきたいアプリです。

医学文献を検索できる

さまざまな文献を検索できるアプリ「文献検索Pro」は、医学文学検索サイトを一緒に検索をかけてくれる優れもの。ブックマークでチェックをつけておけば、自分のスマートフォンやタブレットに落とすことができます。
研修医時代中には、レポートや論文を書くケースが多数あります。プレゼンテーションなどでの発表の機会も多いことでしょう。Evernoteなどメモ系のアプリと連動させておくと閲覧がより便利になるでしょう。

最新医学情報をチェック

「Medical e-shelf」は医学書院が提供するサービスのアプリ版です。50年の歴史を持つ週刊医学界新聞や医学書院が刊行する書籍などを閲覧できるほか、医療用の計算にも利用することができます。計算機能を使いたいとき、医学に関する様々な情報を取り入れたい時に便利です。
研修医時代は医学の知識はもちろん、情報を仕入れることも大切。医学書の検索や閲覧にも対応しているので、学習に活かすことができます。利用者登録が必要です。

ファイル管理・日々の作業効率向上に

最後に、研修医なら入れておきたいのが「GoodReader」というアプリ。医療に特化したアプリではありませんが、取り入れる情報が膨大になりがちな研修医の日常をサポートしてくれます。
PDF閲覧アプリとして有名ですが、PDF以外にも動画や画像など、さまざまなファイルをアプリに落とし込めます。さらに、クラウドストレージとの連携も可能。パソコンにある情報を持ち出したいときや資料を整理したいときなどに活用できます。

アプリを活用

研修医時代は覚えることも多くあります。ときにはアプリを活用しながら自分の中に落とし込んでいくこともひとつの手段です。
プレゼンテーションなどにも活用できるアプリもあるので、ぜひ自身で使い勝手を確認してみてください。

最終更新(2017/3/7)

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