記事・インタビュー
1979年の開設以来、地域の中核病院として質の高い医療を提供し続けている柏厚生総合病院。今回は、循環器内科の藤野祐介先生、北原慧先生、多田美帆先生に、科の特徴や働く環境についてお話を伺ってきました。
柏厚生総合病院循環器内科の魅力
- 1. 症例数が多く、循環器内科医としてのキャリア形成に最適
- 2. 臨床と研究を両立するための環境が整っている
- 3. 病院内の体制が整備されているため、循環器の手技を幅広く対応できる
- 4. コメディカルの能力が高い。他の科を含め職種関係なく相談しやすく、風通しの良い環境
<お話を伺った方>
藤野 祐介(ふじの・ゆうすけ)
所属:柏厚生総合病院循環器内科主任部長・アンギオセンター長
2003年に大分医科大学を卒業。新東京病院等を経て入職。
北原 慧(きたはら・さとし)
2012年に横浜市立大学を卒業。国立循環器病研究センターを経て入職。
多田 美帆(ただ・みほ)
2013年に東京女子医科大学を卒業。新東京病院等を経て入職。
Q:まず始めに、循環器内科を目指したきっかけを教えてください。
藤野先生
大分医科大学卒業後、大学の医局に入局し、関連病院をまわったり、愛知県の生理学研究所で研究に携わったりするなかで、改めて循環器内科の面白さを感じたことですね。
そこから、新東京病院などで手技を研鑽し、2018年に当院に入職しました。
北原先生
きっかけは、研修医時代に循環器内科をまわった際の経験です。最初は外科を志望していたのですが、スピード感がすごく魅力的に映り、循環器内科に携わりたいという気持ちに切り替わりました。
多田先生
予防医療や公衆衛生に興味があり、循環器疾患を学べば予防医療の分野に進むこともできると思ったのがきっかけです。初期研修での臨床業務が想像以上に楽しく、循環器領域とそのキャリアの幅広さにも惹かれました。また、スピード感が私の性格に合っていたのも、循環器内科を選んだ理由として大きいですね。
Q:柏厚生総合病院には、どういった経緯で入職されたのでしょうか。
藤野先生
実は、柏厚生総合病院で循環器内科を立ち上げるという話を前々から聞いていたんです。ちょうどその頃、組織に関することを含めて自分なりに何かやりたいという思いが増えていたこともあって、入職を決めました。
また、新東京病院で勤務していた際、このエリアの患者さんが1時間くらいかけて救急車で搬送される姿も見ていたので・・・。循環器内科が必要とされているエリアだと感じていたことも理由のひとつです。
北原先生
後期研修終了後、国立循環器病研究センターで5年間勤務していました。国循では希少疾患や日本のトップとのディスカッションができ非常に勉強になりました。循環器内科医として必要な資格取得のために症例数が必要で、国循で積んだ知識と経験を活かしつつ多くの症例を経験できるような病院に行きたいと感じていました。そこで、当時の指導医の先生に相談し、当院との橋渡しをしていただきました。
Q:実際に入職していかがでしたか。
藤野先生
入職当時はコメディカルを集め、毎週勉強会を開催したほか、地域の方々への周知や挨拶回りなども、約3年かけて対応いたしました。
そうしたなかでも、東京理科大学の先生との共同研究をはじめとした研究にも取り組むことができ、研究と臨床の両立ができる環境だと感じています。
北原先生
一人あたりの医師が携わるPCIの件数が多く、すごく恵まれている環境だと思います。医師の数が少ない分、個々人の責任は重いです。ただ、忙しいけれども充実しています。症例を積んだことで成長を実感できましたし、キャリアを考えるうえで良い選択だったと感じています。
多田先生
現在、おかげさまで、来年の夏にはCVITの専門医の申請ができるくらいPCIの経験を積めている状況です。その他、経食道心エコーの勉強や、医学博士取得のため、大学院で循環器疫学に関する研究をしています。働きながらそうした時間がとれる、配慮してもらえるのは当院の魅力だと思います。
Q:先生方が感じる、柏厚生総合病院で働くメリットを教えてください。
藤野先生
院長をはじめ、循環器に対する理解があるため、臨床や研究を含め循環器を研鑽したい人にはおすすめです。私自身も、循環器に集中できる環境をつくっているつもりです。
また、科や職種関係なく相談しやすいので、風通しが良く、働きやすい環境だと思います。コメディカルも大変よく働いてくれます。
北原先生
最大のメリットは、症例数が積めることです。転職や留学をするにしても資格を持っていないと不利になることがあると思います。当院は多少の忙しさはあるものの、短期間で資格取得に向けた症例数を達成できるため、循環器内科医としてのキャリアにおいて、時間を有効に使える可能性があります。
多田先生
患者さんの数が多いというのが一番良いところかもしれません。さまざまな体制が整っているため、循環器の手技を幅広くやれること、大学院で学ぶことに対しての理解があることもメリットだと感じます。交通の便も良いですよ。
Q:柏厚生総合病院循環器内科の今後の展望を教えてください。
藤野先生
将来的には全ての循環器疾患に対して治療可能な施設を目指しています。現在新棟を建設中であり、そこではTAVIなどの治療が可能なハイブリッドオペ室とカテーテル室を2室建設予定です。地域の基幹病院として患者さんに最新かつ高度な医療を提供していきたいと思います。
Q:最後に、どのような人と一緒に働きたいですか?
藤野先生
今後の展望でも答えた通り、病院として、循環器内科としてもっと多くの患者さんを助けたいと思っていますし、そのための最新の技術や機器を取り入れたいと思っています。そのためには多くの仲間が必要です。仲間と手技や救急を含めた循環器の治療をしっかりとやってくれる先生は歓迎ですし、この環境はモチベーションの高い方にとっては、本当に良い環境だと思います。見学からでも構いませんので是非一度当院にお越しください。
藤野 祐介、北原 慧、多田 美帆
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