記事・インタビュー
Vol.5 その他(まだ未定の方も含め)の方+ご家族を含めた資金計画
この度『民間医局』で、医師の皆さまに「無料でライフプランを作成」するサービスを始めたのを機に、開始したこの連載。前回までで、1.医師の人生にとって「ライフプランを作成することがいかに重要か」、2.医師という専門性の高い職業だからこそ「それを失う/発揮できなくなる事態に備えた“守り”のライフプランが必要」、3.資産形成では「リスクの高い投資をする必要はない」、4.相続・贈与では「いきなりの相続より、早めに計画的な贈与の方がお得」…といった点を、ライフ・コンサルタントの方(以下LCと表記)に、私(保険新企画担当:金井)から詳しくお伺いしました。これを受け最後の今回は、医師であれば皆さんに共通するテーマ(教育・介護・老後の生活資金など)について、掘り下げたいと思います。
金井 :さぁいよいよ最終回です。まだ触れていない項目には、どんなものがありますか?
LC :第2・3回で軽く触れさせていただいた、教育資金準備,退職金準備はもちろん、まだ触れていない、親の介護,家族の障害などが、早めの準備を要する項目でしょうね。
金井 :ではまず、教育について伺いましょう。やはり、教育資金が高額になる可能性があるかと思います。
LC :第二回でも述べましたが、私立大学学部の平均的な学費は、国立大学の5倍以上になることもあり。最低でも約2,000万、最高で約4,700万という高額です(もちろん医学部はそれ以上)。その為、仮に2,000万円を18年で貯めたとすると、単純計算で、月々92,600円の貯蓄が必要となります。
金井 :なかなか大変ですよね。
LC :しかし、では毎月92,000円貯めたらいいか…というと、そうではありません。実は教育費は、20年で1.5倍インフレしています。つまり1.5倍に増える貯蓄をしないと、実質目減りになってしまうのですね。
金井 :確かに見落としがちですが、長期的な資金計画を考える上では大事な点ですね。
LC :このため割と皆さん、焦って不動産投資やオフショア投資に手を出しているように感じます。周りにそうした商品を勧める方が多いのかもしれません。しかし、そこまでリスクを取らなくても、国が認めた税制優遇を活用するだけで、十分な資産形成はできると思います。ハイリスク資産運用を考える前に、まずは積立NISAやイデコを、最大限活用することを検討しましょう。
金井 :その点は、第3回で詳しく解説頂きました。では次に退職金については、どんな問題が潜んでいますか?
LC :老後資金を、早めに自分でしっかり準備しないといけない…という点です。医師にはあまり退職という概念がないと聞きます。長く働けるお仕事かと思いますので、そこまで心配はいらないかもしれませんが、実は医師は一般のサラリーマンに比べて、平均勤続年数がかなり短い(※)。一般的には、在職年数が短いと退職金は少ない。しかもキャリアアップの為の転職とはいえ、自己都合の退職では退職金はほぼ期待できません。さらに、最終勤務先に退職金規定があるかもわからない。中には早くに資産形成を終わらせて、セカンドライフを充実させたい方もいらっしゃると聞きます。このため、一般会社員と比べ給与が高く長く働けるとはいえ、しっかりと老後生活資金を準備することが必要です。
※一般の平均勤続年数12.1年に対し、医師の平均勤続年数5.3年(賃金構造基本統計調査)
金井 :さて、この連載も終わりに近づいて参りました。ライフプランという観点では、語り尽くしましたか?
LC :いえ、最後に大きな問題が一つ。医師としてキャリアの絶頂期に抱えるかもしれない問題、親介護問題です。
少子高齢化社会の日本において、誰もが直面する可能性があります。
金井 :確かに!それは大きな問題ですね。介護には、どれくらいの費用・期間がかかるのですか?
LC :月々の介護費用は平均8.3万円、介護期間は平均5年1カ月と言われています(※)
※生命保険文化センターが行った調査で、過去3年間に介護経験がある人に、どのくらい介護費用がかかったのかを聞いたところ、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改造や介護用ベッドの購入費など一時的な費用の合計は平均74万円、月々の費用が平均8.3万円となっています。
また、介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は平均61.1カ月(5年1カ月)になりました。4年を超えて介護した人も約5割となっています。
金井 :平均でも結構な負担ですが、この図を見ると千差万別で、自分がどうなるかは本当にわかりませんね。
LC :その通りです。一般論では上記ですが、有料老人介護ホームでは、入所金だけで3,000万,月々100万以上掛かる施設もざらにあります。さらには親に限らず、配偶者やお子様が、ご自身のお仕事に影響を及ぼすような病気や怪我をしてしまった際の備えも大切かと思います。
金井 :以上を纏めると、未確定のリスクは仕方ないにしても、確定している点にはなるべく早めに手を打って、多少の余裕を持っておくことが大事…ということでしょうか?
LC :そういうことですね。以上で述べた通り、医師の皆様は、一般の方と比べると、とにかく所得が高いがゆえに、掛かる金額や失うリスクも大きいので、早めにしっかりとご準備されてください。
金井 :さて、以上を踏まえ『民間医局』では、医師の皆さまから、キャリアの相談だけでなく、それと分かち難い人生設計…特に資金計画について、ご相談をお受けできる体制を整えました。結果的に保険商品のご提案に繋がれば良いとは思いますが、まずは無償で、皆さまのライフプランをお作りしますので、ぜひご活用ください。これによって皆さまが、本業である医療行為に全力を傾注できるような環境を整えること…それが我々『民間医局』の役割であると、心得ております。最後までお読み頂き、ありがとうございました。では以下のボタンから、お問合せを心待ちにしております。
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