記事・インタビュー

2020.08.21

循環器専門医を取ったら発想の世界へ(2)

 

大阪暁明館病院 心臓血管病センター
小松 誠、児玉 和久

はじめに

前号で「うちへ来たらぶれない自信がつきますよ」とお伝えしました。それについて詳しくお話しします。

我々は、クリニカルクエスチョンを基にして循環器分野におけるさまざまな新しいことを実現しています。そしてそれにあぐらをかくことなく、常に次の目標に向き合っているわけですが、「これを我々だけのものにしてはもったいない」と思っています。


多領域において医学の概念を変える

2018年、Journal of American College of Cardiology (2018年のimpact factor 18.639)に、内視鏡における我々の新しい論文が採択されました。日本のすべての施設(大学病院を含む)から採択されるのは年間おおよそ2論文程度という超難関です。それを民間病院である大阪暁明館病院(おおさかぎょうめいかんびょういん)が、横断研究ながら採択されました。その後も症例報告やreviewを含め多数の報告を行い、新しい臨床分野を開拓するとともに、これまでの各分野の概念すら変わっていく知見を発表しています。

論文サイトのQRコード

教育者でもあり日本の循環器の権威でもある児玉和久先生は、グループを率いて約50年の長きにわたり、血管内を調べる「血流維持型汎用血管内視鏡」という技術を開発、普及を続けてこられました。その技術は今日、大動脈まで調べられるようになり、その所見は循環器内科のみならず、心臓血管外科、放射線科、脳神経内科、腎臓内科の先生方まで驚かせることとなりました。


専門医、その次の将来設計~医学の先端を追いかけるのではなく、医学の先端を走る

ふと、若い先生の気持ちになっていろいろな医療サイトを覗いてみました。するとまあ、いろんな世界がありますね。海外で働く、企業で働く、いろいろな情報があります。わたしの時代にはそうした情報はほとんどなかったのでうらやましい限りです。

ところがよく見ると、研究や発想、アイデアをもって新しい医学を開拓するという、世界に通用する臨床研究をしながら臨床を行う話はあまり見当たりません。これをお読みの先生方の中には、学生時代に読んだ医学伝記に鼓舞されて、「一生の間に病気や検査法など何か発明や発見をしてみたい」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、「あれを実現したい!」という熱意があっても、実際にはどうしたらいいか分からないかもしれませんね。

「海外ではこういう新しい方法がありますーー」。新しい技術を日本でいち早く紹介して、そのエキスパートになる人がいます。もちろんそれはそれなりの目利き力があると言えますが、次の技術が出ればそちらに目移りしがちです。また、自分が開発したわけではありませんから、日本で第一人者と言われても、海外では第一人者にはなれません。

「高度な技術開発なんて大学じゃなければできないだろう」「そんなこと教わったこともないし、民間病院の一臨床医では無理に決まっている」と思うかもしれません。しかしそんなことはありません。アイデアと実践力次第です。

民間病院でも世界的な研究や発表を行っているところは少なくありません。そしてそれは有名研修病院とは限りません。研修2年目でも、海外の学会でオーラル発表をしたり論文を書いた先生方もいます。

専門医を取ったら発想の世界へ、どう思いますか?

 

大阪暁明館病院では、一緒に働いてくれる医師を募集しています。

〒554-0012 大阪市此花区西九条5-4-8
Tel:06-6462-0261 Fax:06-6462-0362
Mail:plaquemap@yahoo.co.jp

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