記事・インタビュー

2020.08.21

循環器専門医を取ったら発想の世界へ(1)

 

大阪暁明館病院 心臓血管病センター
小松 誠、児玉 和久

はじめのはじめに

新しいことを覚えて必死に過ごしている毎日。余裕が出てきた先生、まだまだ余裕などない先生。いろいろあると思いますが、少しずつ周りのことも見えてきたのではないでしょうか。

ふと見渡すと、「患者さんと喧嘩する」「スタッフに当たり散らす」「学歴や留学歴を自慢する」先輩などもいるかもしれません。いろいろな性格の人がいるんだなと思う反面、いささかうんざりしますよね。とはいえ、これは性格だけの問題ではなく、今後の自分も無縁ではないかもしれません。

これをお読みの先生方より少しだけ医師経験の長い者としてお話しします。

仕事とはどうしても「戦い」のようなもの。最初はできなくても仕方がありませんが、周囲の優れた人と見比べて、ふと、「これでいいのだろうか」と考えてしまうときがあります。いろいろな意味で優れていれば、やはりそれは自信となって一挙一動に現れますし、そうでなければ、言い訳やカラ元気で取り繕っても達成感のない不安感が常にあり、何か自信なさげで、ときに周りのあら探しをしようとしたりします。周りから見ても格好いいものではありません。

何でもできて判断できる先輩のように、そして自分に自信をつけるために、何か特技や取り柄が欲しいと思っても、短期間で身に付くものではありません。医師にとって一つの目標となる専門医資格も、これを取れば不安や焦燥感がなくなるといった安泰なものではありません。手技ができるようになっても、新しい方法やデバイスが開発されれば、時代の先端から取り残されていくのではと思うことも出てきます。「いえ、私は趣味に生きます」という方も、仕事における緊張感をなくすわけにはいきません。

そして医師として一通りを身に付けた後、年上が知らないことを多少知っていたり、できないことができると、鼻にかけたくなるのも人情です。自慢したり承認欲求が行き過ぎると、かえって皆からうるさがられてしまいます。これは「どんぐりの背比べ」が終わると、ある程度、皆が通る道でもあります。

自分に自信がつき、つまらないところで他人と比べなくなれば、堂々とできそうです。「基本、ぶれない」などと言いますが、それは自信があってこそです。根拠ある自信を持ち生き残る。生き抜いていく力が必要です。

私は、専門医最初の教育では「プロとしての仕事観」や「発想、アイデア」を学び、次に何が起こっても立ち上がることのできる「適応する力」をつけることがいいのではと思っています。

ワンチームだとか、チームスポーツで勝ち抜いていく試合に熱狂するのは昔も今も同じです。一方で、近ごろは指導者の威厳が弱まっています。どうやら、先生よりも生徒の方が力関係で強くなってしまっているのです。そんな環境下で、誰がどのように教育ができるのか。「最終的には自分。そういう時代に入ってきた」とイチローも言っています。

人間は年をとるにつれ頑固になる人も少なくなく、自説を曲げないことでチャンスを逃したり、孤立したり、遠ざけられたという例も数多あります。しかし、皆に合わせてばかりでは、便利屋になってしまいます。どこにバランスを置けばいいのでしょうか。

うちに来たら分かります(笑)。また追ってお話しします。

 

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