記事・インタビュー

あまり転職と縁がなさそうに思われてきた医師の世界。
しかし、35歳以下の医師であれば、面接対策のマニュアルを見たことがある方も多いのではないでしょうか? この年代の方は、新臨床研修制度開始の2004年以降に大学を卒業した、つまりは否応無しに病院との「面接」を経験してきた世代です。
転職する際に受ける面接は、期待と不安が入り混じり、誰でも緊張するものです。
今回は、一般的に言われる面接マナーと医師が転職する際に覚えておきたいポイントをご紹介します。
① 面接マナーのチェック項目
まずは、「言葉遣い」を見直しましょう。言葉遣いは人柄を表します。
敬語の使い分けができるに越したことはありませんが、面接者の年齢に関係なく、丁寧に明るくはきはきと話をした方が、断然良い印象を与えます。
次に「身だしなみ」です。
医師という職業柄、診療から面接の場に駆けつける、ということもあるでしょう。ただ、散髪、髭剃り、アイロンがけ、靴磨きなど前日までにできることはしっかり済ませておきましょう。
その他、一般的なマナーとしてチェックすべき項目は、下記のようなものがあります。
・時間に余裕を持って面接先に行く。 遅れる場合は連絡を入れる。
・携帯電話は切る。医師の場合は難しいこともあるので、電話に出る場合は相手に断る。
・応接室では姿勢を正し、面接者に挨拶と自己紹介をし、面接終了後は時間を取ってもらったお礼を伝える。
これらのマナーがしっかり出来ていれば、マニュアル通りでなくても大丈夫です。
弊社が医学生向けに掲載している「マナーレッスン」を一読しておくのも一般的なマナーのおさらいになります。(https://www.residentnavi.com/manner/manner)
② 面接者はココを見ている

面接は、履歴書や経歴書に表れない人物像を見極めるのが主な目的です。
医師の場合、手技や臨床経験などの話も医師の資質を図る一つの手段になりますが、相手は何気ない会話の中から志望動機、意欲、コミュニケーション力、対応力などを見定めようとしています。
③ 面接本番前の心構え
転職は人生の大きな転機となります。
生活をしていく上で、年収や当直回数など一番気になるのは「勤務条件」というのが正直なところでしょう。ただ、仕事を続けていく上で一番大切なのはモチベーションでしょう。
面接者が院長や理事長といった経営トップの場合が多いのに対し、処遇・勤務条件は事務長や総務部長が対応しているケースも多くあります。
経営トップには、転職後のモチベーションに大きく関与する経営方針や方向性、医療に関する考え方や決裁の方法(トップダウンか、合議制か、各部長決裁かなど)を確認し、処遇や勤務条件などは事務長や総務部長に確認するようにしましょう。
面接は、お互いを“見極める”場である一方、先方と自分の意向や方向性をすり合わせる合意形成の場でもあります。
是非、経営トップには条件の主張だけではなく、診療方針に対する考え方をぶつけてみて下さい。転職後のミスマッチを防ぐだけでなく、医師同士の議論は新しいものを生み出す可能性も秘められています。
転職サイトを利用すれば、事前に求人票で詳細な勤務条件を知ることができます。
また、転職エージェントを利用すれば、様々な相談に乗ってくれるほか、勤務条件の調整もしてくれます。
しかし、面接だけは他の人に代わってもらうことはできません。
自分が働くかもしれない場所を深く知るところから、既に面接がはじまっているといっても過言ではないでしょう。
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