記事・インタビュー

2023.12.13

「Chiba Clinical Skills Boot Camp 2023」

2023年12月10日(日)千葉県・NPO法人千葉医師研修支援ネットワーク主催「Chiba Clinical Skills Boot Camp 2023」に参加させていただきましたので、その様子をレポートいたします。

開催概要

主催:千葉県・NPO法人千葉医師研修支援ネットワーク
日時:2023年12月10日(日)13:00~17:10
場所:ペリエホール(JR千葉駅直結 ペリエ千葉7階)
対象者:初期臨床研修医ほか
代表世話人:鋪野 紀好先生(千葉大学大学院 医学研究院 地域医療教育学/千葉大学医学部附属病院)
世話人:伊藤 彰一先生(千葉大学大学院 医学研究院 医学教育学 教授/千葉大学医学部附属病院)

プログラム

Session A:呼吸困難患者で大切なHi-Phy-Vi

坂本 壮先生(国保旭中央病院)

Session B:Time is Brain - 最速で評価するNIHSS

中村 祐太先生・芥川 晃也先生(亀田総合病院)

Session C:明日から使える“ちょいあて”エコー

舩冨 裕之先生(東京ベイ・浦安市川医療センター)

Session D:めまいの診断戦略 - Physical Examination編

鋪野 紀好先生(千葉大学医学部附属病院)

Symposium:日常診察で役立つ身体診察スキルを磨く

座長:生坂 政臣先生(千葉大学医学部附属病院 総合診療科長・教授)
坂本 壮先生(総合病院国保旭中央病院 救急救命科/臨床研修センター副センター長)
中村 祐太先生(亀田総合病院 集中治療科)
舩冨 裕之先生(東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科)
鋪野 紀好先生(千葉大学大学院 医学研究院 地域医療教育学 特任准教授)

世話人の伊藤 彰一先生インタビュー

ーBoot Campも8回目となりましたが、始めたきっかけは何だったのでしょうか。

当時は研修医をリクルートしたいという気持ちもあり、その戦略の一環としてまずOSCEをやってみました。身体診察などの評価をして、評価に応じてフィードバックをすることで参加者に教えることもできるし、全体の底上げが出来ると思って実施したんです。ところが、あまり上手くいかず、やはり教えることに特化した方が良いという話になり、このBoot Campが生まれました。こだわっているのは、参加型にすることです。そのために現地参加者数の上限を決めています。

千葉県は地理的にも広く、大きい病院が各エリアにあります。複数の病院が一緒に教えるという繋がりを作ることができ、その中に研修医を入れていくという良い機会ができたと思っています。

ーセミナー参加者へ期待することはどのようなことでしょうか。

身体診察をどんどん学んで欲しいですし、現場でもどんどん使っていって欲しいという思いがあります。今は研修医だけれども、1年経つと1つ上の先輩、専攻医になっていくので、研修医を教える立場になりますよね。そこでまた後輩に教えていって、身体診察を実践する良い流れが出来て欲しいですね。

臨床研修病院はそれなりに大きい病院が多いですが、専攻医になると小さい病院へ行ったり、当直のアルバイトをしたり、大きい病院にずっといるわけではないんですよね。備品や機能が限られた中で診療できるようになるためにはやはり身体診察は大事なんですよね。その時にしっかり診察が出来るようになってもらいたいですね。

ー千葉県での研修の魅力について教えてください。

病院が地理的に離れてあっても、このように連携して同じ価値観のもとで研修を提供できているというのはすごく良いことだと思っています。千葉県は1つ1つの研修病院が非常にクオリティの高い研修を提供できています。その上で病院同士のネットワークがあるというところが魅力の1つであると思います。

千葉県医師キャリアアップ・就職支援センター

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「Chiba Clinical Skills Boot Camp 2023」

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