記事・インタビュー
米国イリノイ州にあるシカゴ大学で心臓外科医として働いている北原 大翔と申します。
この企画は、日本で育ち日本で心臓外科医としての研修を受けた僕が、米国での臨床留学中に経験する医療や教育の違い、心臓外科医として、この1週間に対応した症例、手術室で起こる日本ではありえない出来事などを、真面目かつ可能な限りリアルな形で伝えることを目的としています。
今週の症例数
| 症例 | July | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | ||
| Sun. | Mon. | Tue. | Wed. | Thu. | Fri. | Sat. | ||
| Aortic surgery 大動脈手術 |
1 | 1 | ||||||
| MCS 機械式補助循環関連 |
1 | |||||||
| Mitral valve 僧房弁手術 |
1 | 1 | ||||||
| Aortic valve 大動脈弁手術 |
1 | |||||||
心臓外科練習色々
画像左:シュミレーションを用いたロボット手術の練習、画像右:胸郭モデル心臓外科は若いうちから実際の手術を行って、修練を積むことがなかなか難しいと言われており、僕が米国に来た一つの理由もたくさんの手術を経験して、トレーニングをたくさんしたいというものでした。実際の手術に入る以外のトレーニング方法としては、かつてはティッシュペーパーを縫ってみたりしていたらしいです。そんな中、最近ではVRやシミュレーションツールを用いた手術手技トレーニングが注目されていて、そういった機会を利用して心臓外科としての修練をぐんぐんと積むことが可能となってきているみたいです。これらの技術をトレーニングのみではなく、実際の手術に役立てる工夫は多方面でなされており、今後手術そのものもどう変わっていくのか楽しみです。
今週のトピックランキング身近に起きた出来事をランキング形式でお伝えします。
大学の先輩がシカゴに遊びにきました
大学の先輩で、部活の先輩であり、心臓外科医の先輩でもある、現在エモリー大学でフェローをしている先生がシカゴに遊びに来ました。その日は朝から大動脈解離の緊急手術があったので会うのは厳しいかな、と思っていたのですが思いのほか早く終わったため、少し遅めの昼食(ラーメン)を一緒に楽しみました。先輩はすでに牛角で食事を済ませた後だったみたいですが、普通にラーメンも食べていました。お互いアメリカで働いているのですが、話している内容は日本にいた時と全く変わらない話ばかりでした。
先輩から最近Uber(タクシーアプリ)に新しい機能、Uberエクスプレスプールというものが加わったということを聞きました。これは、現在地から少しだけ待ち合わせ場所に移動するだけで、普通のUberを使用するよりも10ドルくらい安くなるもので結構すごい機能です。Uber凄いな、と思いました。
セカンドインタビューの通知
先月インタビューに訪れたセントルイスワシントン大学の関連病院であるクリスチャンホスピタルから、2ndインタビューの通知が来ました。2ndインタビューはアメリカの就職活動において一般的なことみたいで、この機会によりリアルな話し合いをしたり、住む家を見たり、給料の話やオンコールの割り当ての話をしたり、もし家族がいる場合は一緒に連れてきて街がどんな感じか見てもらったりもするみたいです。まだ決まっていないのに面白いですね。他にもう一人候補者がいるみたいなので、まだ確定ではないですが、また1歩アテンディングの職獲得に近づきました。2ndインタビューは来週の水曜18日予定で、偶然にもその日は僕の誕生日でもあります。逆にこれで落ちたらだいぶ痛いと思っています。その後、クリスチャンホスピタルの部長がシカゴ大学に僕の手術を見に来るみたいです。実際に採用する前にこいつはちゃんと手術できるのか、どんな感じでやってるのか、などチェックするみたいです。
考えてみれば当たり前ですが、日本ではこの「手術を見学してから採用を決めるシステム」はあまり聞いたことなかったです。就職活動自体がそんなに多くないからかもしれませんが。偉い先生が近いうちに見学にくるから僕に優しくしてね、と手術室の長であるレイラ二にお願いすると「いつも通り親切にするわ、ふふふ」と不敵な笑みを浮かべていました。心配です。
Koda 先生現る
7月1日からシカゴ大学心臓外科に新メンバーとして、Koda(こうだ)先生が加わりました。こうだ先生は研究留学で来ており、上司である太田先生のもとで基礎研究、また僕がやり残してきている臨床研究を完遂するみたいです。今週初めて会いましたが、会話を5回くらい聞き直され、自分の日本語力の低下っぷりに驚きました。こうだ先生とちゃんと話せるように日本語も学習しなければいけないと思います。今後は研究留学、臨床留学それぞれの立場からアメリカ留学に関する意見を交わしあえたらいいなと思っています。
北原 大翔
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