アンケート記事
紙だけでなく様々な媒体・デバイスで読書ができ、シーンに応じて使い分けられるようになりましたが、医師や医学生はどのように利用しているのでしょうか。民間医局コネクトは会員医師・医学生を対象にオンラインでアンケートを実施。 2,804人から回答が寄せられました。
Q:次にあげる書物を読む場合、ご自身はどの媒体を利用したいですか。お答えいただいた理由を教えてください。(回答数: 2,804)
※オーディオブックは、書籍を朗読化した音声のみのデジタルコンテンツです。
※普段読んでない書物は、お読みになることを想定してお答えください。
≪ 医学書 ≫
■紙書籍
・なぜか医学書を電子書籍で読み始めると初見では頭に入らない(感染症科 30代)
・医学書はマーカー等を引いて、どこらへんになっていたかなというのを体感で覚えるので、紙のほうが頭に入りやすい、目が疲れない。(透析科 20代)
・電子書籍も紙書籍も使用したことがあるが、医学書籍を読む電子書籍アプリの機能が悪く読みづらい。紙媒体の方が必要な情報にすぐアクセスできる利便性がある。また、医学書等は持ち運ぶことも少なく、病院に置いてあることが多いため電子媒体でなくても困らない。(小児科 30代)
・医学書の新書は高いので、紙媒体の中古などを買うことが多いから(消化器内科 20代)
・医学書は仕事中などに咄嗟に探した項目を探したい時などは紙媒体の方が便利。(耳鼻咽喉科 20代)
・前から順に読むには電子書籍がいいが、医学書は順に読むわけではないから(糖尿病科 50代)
■電子書籍
・医学書の場合電子書籍の方が言葉で検索等がかけやすいため、電子書籍の便利さが目立つと感じる。(医学生 20代)
・医学書は厚いため持ち運びや利便性から電子が良いが、参考書は薄いため紙で読みたい。(形成外科 30代)
・基本は紙書籍の方が好きだが、図表など見る際に電子書籍の方が拡大しやすくて都合がいいため。また、職場で読むにも電子端末に入れておけば荷物が少なくてすむため。(放射線科 20代)
・総論が書いてある医学書は電子でないと実習で使用できないし検索もできないから。(医学生 20代)
・医学書はどこででもみたいことが多いため。(腫瘍内科 30代)
■オーディオブック
・通勤車内で聞けるから(外科 40代)
・通勤途中や何か家でしている時に耳だけで聞ける勉強があると便利かなと思うことが増えたからです(初期研修医・内科 20代)
・読まなくていいから(放射線科 30代)
≪ 参考書(医学以外) ≫
■紙書籍
・参考書はチェックが容易であることが理由(緩和ケア科 40代)
・医学書ほどサイズが大きくないことが多いので、紙書籍の方が見やすくてよい。(医学生 20代)
・通し読みをすることが多く、紙の方が慣れ親しんでいるし目も疲れないから。(医学生 20代)
・書き込みを頻回に行う必要があるため、また空き時間に素早く開く必要があるため紙書籍を好んでいる。(医学生 30代)
・参考書は書き込みながら勉強したいので紙で持ちたいです。(小児科 20代)
■電子書籍
・スマホでぱっと見られるほうが便利だから(脳神経外科 20代)
・参考書は隙間時間や移動時間で読むから(消化器内科 40代)
・ニーズに合わせてさまざまなものを数多く読みたいと考えていて、そうなると紙ではかさ張るので、電子で読んでいきたいと考え、電子書籍と回答しました。(医学生 20代)
・参考書は業務中にちらっと見たい、メモを電子媒体に残したいため、電子書籍がありがたい(初期研修医・総合診療科 30代)
・調べたいことがあるときなどは電子書籍にてその場で調べられる環境にしたいため、参考書など調べる用途のものは電子書籍と回答しました。(初期研修医・消化器内科 20代)
・医師国家試験の勉強のタイミングでiPadで勉強する癖がついた。いつでもメモやマーカーを引くことができ、訂正なども簡単で勉強しやすいため。(不問 20代)
≪ 医学書・参考書とも紙媒体 ≫
・自分の思いがけないページに辿り着くことがないと、新しい知識が増えないから。(医学生 20代)
・電子機器が使えない環境下でも読みたいため(麻酔科 40代)
・とにかく目が疲れない。仕事上電子カルテの場合もあるので家で目が疲れるのはつらいだけ。(精神科 30代)
・慣れ親しんだスタイルを変えるのは難しい。また読みたいものが全て電子化されていない。(内科 60代)
・ズームインなどサイズを変えずにページ全体を見易いから(腎臓科 50代)
・紙の方が電子媒体などのタッチによる煩雑さが少ないと感じるから。(眼科 30代)
・馴染み深く、目にも負担が少ない為。データロストや充電切れ等の問題点が無い為。(医学生 20代)
≪ 医学書・参考書とも電子書籍 ≫
・今は教科書が電子書籍になっているから。(基礎科 50代)
・アップ、スクショ、書き込みが圧倒的に楽だから(医学生 20代)
・アナログ媒体は場所を取り、数が増えると管理が煩わしく、自分の探している内容がどこに記載されているのかを探すのに時間がかかる。電子媒体はこうしたアナログ媒体の問題点を解決してくれるため、とても有用だと思います.(麻酔科 40代)
・医学書の情報をパワーポイントにまとめて知識の整理をしたいから。また、厚みのある本や月刊の雑誌が多く、紙書籍では嵩張るため。医学以外の参考書でも同様。(放射線科 40代)
・最近は自分自身、物を減らすためペーパーレスとしていて、本棚を空けるようにしているのと、電子書籍であればどこでも、いつでも、複数端末から読めるため。ジムでトレッドミルやエアロバイクをしながらでも読みやすいし、診察室でもベッドサイドでも使いやすい。(小児科 40代)
・転職が多く、異動のたびに持ち運びが大変だから(救命救急科 20代)
・紙で読んでも、すぐに古くなる知識なので、電子書籍でいい(消化器内科 60代)
※端数処理のため合計値が100.0%になりません
【アンケート概要】
調査期間:2024年4月12日 ~ 2024年4月14日
対象:「民間医局」会員の医師・医学生
回答者数:2,804人