記事・インタビュー

民間医局コネクトでは、2025年6,7月に初期研修1年目会員を対象に、初期研修の実態や悩みに関するアンケートを実施しました。
今回は、初期研修開始から数か月が経過した「現在の悩み」についてまとめました。
実査期間: 2025年6月13日(金)~ 2025年7月21日(月)
調査対象: レジナビ・民間医局会員の初期研修医1年目
回答者数: 197人
調査実施主体: 株式会社メディカル・プリンシプル社

以下、回答割合の多い順に考察していきます。
1. 成長・学習の悩み

- 自分が成長出来ているのか分からず、このままで大丈夫か不安になる。
- 研修医が少人数の病院であることもあり、他病院の同期の成長や進捗が気になることはある。
- 先生たちは教育熱心だが、自分の吸収速度が遅い。
- 救急に関する知識の習得が自身の努力次第であると感じ、努力の方向性が合っているかを悩んでいる。
- 座学や振り返りの時間を意識して確保しないと、毎日ただ過ぎ去ってしまって経験が積み重ねられている気がしない。
- 1人で診療科をローテートしていると、手技の習熟度などの点で、自分がどの程度出来ているのかが分からない。
- やりたいことはたくさんあるが消化しきれていない。
- 優秀な同期が多く、自分と比べてしまうこと。
- 余裕のある診療科をローテーション中の同期が自己研鑽を積んでいる中で、忙しい診療科をローテーションの自分が中々思った経験を積めず、焦りを感じる。
2. 時間・体力の悩み
- 家に帰ると疲れて寝てしまうので勉強ができない。
- 体力に自信があるほうだったが、当直勤務がかなりハードで大変(だが楽しい)。
- 科によっては忙しくて勉強の時間がなかなか取れない。
3. 研修体制・制度の悩み

- 当直中の病棟対応が研修医によるファーストタッチなので難しい。
- 歴代の研修医のやる気がなさすぎて、指導医に指導してもらえない(どうせ指導しても無駄だと思われてしまう)。
- 一人当直が不安。
- エコーをする機会がなかったり、病棟業務が覚えられないため3年目からが不安。
- 診療科ごとのルールがちがっていること。
- 裁量がどこまであるか完全に把握できておらず、診療方針について口を出していいかわからない。
- 業務に慣れてきた頃に新しいローテーションになり、新たな仕事に慣れなきゃいけないこと。
- 診療科が揃っていても経験できない症例や手技があること。
- 上級医や専攻医の先生に付いて見学というケースが多く、何かしら知識や技術が身につくという実感が非常に薄い。
4.人間関係・職場環境の悩み
- 上級医との人間関係。
- 指導医に話しかけにくい。
- 他の医療従事者の方とのコミュニケーション。
- 科が変わるごとに人間関係が変わること。
- 同期とのコミュニケーションが面倒になることがある。
- 上級医によっても意見が違うため、それに合わせていかなければいけない部分も多々ある。
5.手技・臨床スキルの悩み
- 手技の機会がそこまで多くない。
- 手技がなかなか身につかない。
- 初めての手技を積極的にさせてもらえる反面で、ぶっつけ本番となるケースが多く怖い部分もある。
- 手技の練習をもっとしたい。
6.待遇の悩み

- 給料が低く仕事へのモチベーションが上がらない
- 残業申請に所属長印が必要なのが、少し心理的障壁になること。
- 同期の研修医が仕事をサボりすぎて、周りの研修医がそれを補う形で仕事をしているが、給料は変わらないという現実が不満。
その他
「事務作業が多い」「当直室が汚い」など、ちょっと変わったお悩みもありました。研修以外の部分でもストレスを感じている人がいるようです。
全体のまとめ
初期研修医の悩みは、「ちゃんと成長できている?」「勉強する時間がない!」「職場の人とうまくやれていない…」など、リアルで切実な声がたくさん。特に成長や学習に関する不安がダントツで多く、同期との比較や勉強の進め方に悩む人が目立ちました。制度や人間関係、体力面の悩みも幅広く、研修医生活はなかなかハード。
悩みがあるということは、それだけ研修に真剣に向き合っている証拠です。うまくいかない日も、疲れ果てた日も、全てこれからのあなたの糧になります。民間医局コネクトは、引き続き皆さんの研修生活を応援いたします。
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