アンケート記事
2024年4月「医師の働き方改革」が施行され1年が経過しました。労働時間や健康管理、業務体制に関する制度が本格的に導入開始となりましたが、この1年間で働き方に対する変化はあったのでしょうか。
民間医局コネクトは会員医師にオンラインでアンケートを実施。 14人から回答が寄せられました。
※回答数が少ないため、当記事の内容は参考値としてご覧ください。
Q:この春からのご自身の働き方について、どのようにお考えですか。(回答数: 14)
アンケート結果では、「これまでの働き方を変えようと考えている」 「現状のままでいようと考えている」 それぞれの回答が50%ずつと全体を二分する結果となりました。記述式回答から読み取れる内容を整理すると、「変化せざるを得ない理由」と「変化を望まない理由」、2つの大きな傾向とその背景が見えてきます。
■ 変化を選んだ理由(やむを得ず、または前向きな変化)
・外的要因によって働き方を見直さざるを得ない状況。
・働き方を変えることをポジティブに捉え、より自分らしい生活や成長を求める姿勢。
・経済面での不満から、より収入の見込める働き方を検討。
■ 変化を望まない理由(現状維持)
・現在の働き方や職場環境に対しての一定の満足感。
・働き方を変える労力への心身の余裕不足、心理的なハードル。
アンケート結果より、働き方の変更を選んだ回答からは、外部環境の変化(勤務先の体制変更、非常勤業務の減少)、ライフステージの変化(専攻医への移行)、また自発的な動機(変化への欲求、経済的改善)といった多様な要因が見て取れました。
そして生活スタイルや職場環境との適合性から現状の働き方に対する満足感があり、「現状維持」との回答がある事。また変化への心理的ハードル(「面倒」「余裕がない」など)が別の一因として存在している事も理由として挙げられています。
Q:前問でその選択肢をお選びいただいた理由を教えてください。(自由記述)
≪ これまでの働き方を変えようと考えている ≫
・これまでは自分の時間を作ることが出来なかったから。(総合診療科 40代)
・勤務先の体制が変わったため(消化器内科 60代)
・事情により非常勤での勤務箇所が減ったため (人間ドック 50代)
・常に変化を求めるため (感染症科 30代)
・専攻医になるため忙しくなる (医師 30代)
・薄給だから (消化器外科 30代)
≪ 現状のままでいようと考えている ≫
・改革する余裕がない (糖尿病科 40代)
・現在の職場に満足 (リウマチ科 40代)
・現在の生活スタイルに合っている (人間ドック 50代)
・面倒 (医師 40代)
【アンケート概要】
調査期間:2025年3月21日 ~ 2025年3月26日
対象:「民間医局」会員の医師
回答者数:14人