アンケート記事
方言はその地域の文化や歴史を反映し、地元への愛着やつながりを感じさせます。進学や転勤で新しい環境へ移った際に方言に触れる機会も多くあるでしょうが、日常や勤務中では方言をどの程度取り入れているのでしょうか?
民間医局コネクトは会員医師・研修医・医学生を対象にオンラインでアンケートを実施。 2,371人から回答が寄せられました。
Q:「日常生活」「勤務中」の会話について、ご自身は「方言もしくは標準語」どちらで話していますか。(回答数: 2,371)
日常生活では、方言を使用する比率が約半数という状況です。「ほぼ方言」と答えた人が21.0%、「たまに方言」が28.4%と方言との関係を保っていることが分かります。一方、過去も現在も標準語を使用している人は42.9%と、この分類が最も大きいことが特徴です。
勤務中の場合は、標準語を使用する人の比率が高いことが明らかです。「過去も現在も標準語」「現在は標準語」と答えた人は計60.3%に達し、「たまに方言」「ほぼ方言」の計39.7%を大きく上回っています。
Q:ご自身は、どちらの方言をお話しになっているか教えてください。(回答数: 822)
Q:「勤務中」は方言で話さないことに、理由がありましたら教えてください。(自由記述)
・専門用語を交えて正確に情報を伝えることが求められるため、方言より標準語の方が無難。(産婦人科 40代)
・馴れ馴れしい態度で接するという印象を持たれる。医師-患者間でもある程度の距離感を保った対応は必要かと思うから。(健康診断 50代)
・相手と自分が同じ方言じゃないとお互い通じない。こちらが標準語で話すと相手も標準語で話そうとしてくれる。(眼科 30代)
・地域が異なり違う単語を使うことがあるから。(医学生 20代)
Q:「日常生活」または「勤務中」に「過去は方言で話していたが、現在は標準語で話している」とお答えいただきましたが、過去は方言で話していたが、現在は話していないことに、理由がありましたら教えてください。(自由記述)
・TPOをわきまえることが大事だから。(神経内科 40代)
・フランクさを出しすぎないようにするため。(整形外科 40代)
・方言で話していると、ケンカしていると誤解されたことがあるため。(内科 40代)
・方言を話さない世代が多くなってきたから。(内科 50代)
・外来にくる患児のご家族は若い世代の方が多く、方言を使う人がほとんどいないため。(小児科 40代)
Q:ご自身が「好きな方言」とその理由を教えてください。(自由記述)
≪ 大阪弁 ≫
・親しみがある。(腎臓科 50代)
・元気な印象。(小児科 30代)
≪ 博多弁 ≫
・住んでいたところの方言だから。(その他 30代)
・関東では聞き馴染みがなく、可愛く感じるため。(医学生 20代)
・愛嬌と勢いがあるから。(内科 40代)
≪ 広島弁 ≫
・以前住んでいて愛着があるため。(初期研修医・外科 20代)
・じゃけんがかわいい。(初期研修医・外科 20代)
≪ 京都弁 ≫
・表現が上品だから(その他 60代)
・日本古来の柔らかい感じがする。(医学生 30代)
・関西であっても奥ゆかしさがあるから(産業医 60代)
【アンケート概要】
調査期間:2024年11月7日 ~ 2024年11月9日
対象:「民間医局」会員の医師・研修医・医学生
回答者数:2,371人