アンケート記事
覚醒作用や集中力の向上、ダイエットでの代謝促進にと様々な効果が期待されるカフェイン。飲料からの接種が多く見られますが、実際はどのような考えを持っているのでしょうか。民間医局コネクトは会員医師・研修医・医学生を対象にオンラインでアンケートを実施。 2,623人から回答が寄せられました。
Q:10月1日の「コーヒーの日」が近いことにちなみ、「カフェインを含む飲料」についておうかがいいたします。 次に挙げる「カフェインを含む飲料」で、普段ご自身がお飲みになっているものをすべてお選びください。(複数回答)
Q:「カフェインを含む飲料」を飲むことについて、ご自身はどのようにお考えになりますか。(回答数: 2,623)
Q:前問でお答えいただいた理由を教えてください。(自由記述:全文・原文のまま記載)
≪ 問題ないと思う ≫
・カフェインの過剰摂取に関して、厚労省から「中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがある」との警告が出されています。ただし毎日の摂取量がコーヒーカップ2杯以下ならば大丈夫とのことなので、私はOKです。(消化器内科 60代)
・過剰摂取による健康問題(特に若年者)には注意が必要であるし、体質的に胃痛や不眠になる人もいるが、一方で、飲み方によっては目覚めや、リラックス効果もあると思うので、適量摂取が望ましい。(産業医 30代)
・既にライフスタイルに組み込まれている。強迫的な健康を目指す必要はない。(精神科 40代)
・常識的な摂取であれば特に問題はない。何事も過ぎたるは及ばざるが如し。(小児科 30代)
・過去にコーヒーを多量に飲んだことが原因と考えられる逆流性食道炎、食道胃接合部の過形成病変を生じました。コーヒーを控えると改善したという経験から、量を控えればbenefitが大きい飲料と思います。(代謝内科 30代)
・睡眠に影響があるが、現代日本において緑茶コーヒー紅茶のいずれをも回避して生活することは容易でないから(医学生 20代)
・エナジードリンク等のカフェインを多量に含む飲み物の多飲、もしくはカフェインを含有する薬剤とカフェイン飲料の同時摂取によるカフェイン中毒に気をつける必要はあるが、そこを気をつければ集中力の向上など良い役割を果たしてくれるから(医学生 20代)
・摂取について、悪い面だけではなく良い面もあるため極端な選択をすればいいものではないから。各々がカフェインに対して上手く付き合っていけばいいと思う。(医学生 20代)
・飲みすぎると動悸や、概日リズムの乱れ、自律神経症状など出てくるが、少量の摂取ならむしろ健康にいいといった論文も出ているから。(医学生 20代)
・午前中の眠気が取れるので多少は飲まないとやっていけない。だが飲みすぎれば害があるので何事もやりすぎは禁物だと思う。(医学生 20代)
・ある程度であれば心肺機能を上げるため、運動で力を発揮したい時はよく使う コーヒーを飲むことがルーティーン化している(医学生 20代)
・コーヒーや緑茶は、適量であれば嗜好品や健康食品として優秀だから。(医学生 20代)
≪ 飲まない方が良いと思う ≫
・カフェイン中毒や依存、離脱症状が知られているから。 自身も慢性的にエナジードリンクを摂取していると、焦燥感や集中力低下を感じた事があるから。(血液内科 30代)
・以前カフェインを使用していたが、妊娠を機に使わなくなったら使わなくてもよくなり、生活が安定した。カフェイン依存症を診療していたこともある。(精神科 30代)
・若年者の不整脈の原因となったケースをいくつか見ているから、カフェイン刺激の閾値が人によって違うのだと思う。(腎臓科 40代)
・覚醒度だけが上がりパフォーマンスは向上せず、休息せず活動を続けることで体調をくずす原因になると思うから(内科 40代)
・脳の血管を収縮させる効果があるため、血管系の疾患を引き起こす可能性があると感じる。また、個人的に匂い(及び口臭)だけでも不快感を覚えるため、個人の自由を尊重したいと思いつつも、周りの人にあまり飲んでほしくない。(医学生 20代)
・飲みすぎると中毒症状が出る、妊婦がとりすぎると胎児に影響が出る懸念があるなど、有害な副作用のリスクがあるため。(医学生 40代)
・問題ないと言い切ることができない。覚醒させることの適否、依存の問題があるのではないか。(精神科 40代)
・自分自身がカフェイン過多で動悸や胸部苦悶感、睡眠不足になったため。(小児科 40代)
・習慣的にカフェインを取りすぎて、辞めた時離脱症状がしんどかった。(医学生 20代)
・飲む必要はないが、健康に有益というエビデンスもあるようなので。(その他 30代)
・自律神経系を撹乱することになると体の負担が増えると思うから。(健康診断 30代)
・胃腸の弱い方などには特に悪影響が多いから。(内科 50代)
・眠気を覚ますこと自体が非生理的だから。(消化器外科 50代)
・基礎疾患によっては、問題があるため。(基礎科 40代)
【アンケート概要】
調査期間:2024年9月26日 ~ 2024年9月28日
対象:「民間医局」会員の医師・研修医・医学生
回答者数:2,623人