アンケート記事
近年、さまざまな企業がジェンダーギャップをなくすための取り組みを行っている中、医療機関も例外ではありません。実際に働く医師や初期研修医はどのように感じているのでしょうか。また、医学生はどのように思っているのでしょうか。民間医局コネクトでは、ジェンダーギャップをテーマに、医師・初期研修医・医学生を対象にアンケートを実施。医師1,481名、初期研修医171名、医学生381名の合計2,033名から回答を得ることができました。性別で捉え方がどう変わるのか、という点でも興味深い結果が出ています。
[ 目 次 ]
・ジェンダーギャップがあるかは「平等」が最多で4割強
・性別で見ると、男性は女性の方が優遇されている、女性は男性の方が優遇されていると考えていることがうかがえる
・実際に就労している医師・初期研修医よりも、まだ就労していない医学生の方が、職場では男性が優遇されていると考えている
・ジェンダーギャップの1年前からの変化は、「変わらないと思う」がダントツで64.6%
・自身・男性医師・女性医師がそれぞれ経験・感じていることを聞いたところ、男性医師は「夜勤や当直の割り当てが多い」「育児休暇が取れない」「責任の重い仕事を任される」と思われている。女性医師は「夜勤や当直の割り当てが少ない」と思われているほか、「性別による役割の固定観念がある」「昇進・昇格のスピードが遅い」「家庭と仕事の両立が理解されない」などと思われていることがわかった
・女性医師が働く上での職場での理解は、経営陣、上司の医師、同僚の男性医師、同僚の女性医師、医師以外の周囲の医療従事者すべてで、「やや理解がある」がトップに
・勤務先にあるサポートや制度では、4人に1人が「育児休暇制度」と「産前・産後休暇」があると回答
・勤務先がジェンダーギャップ解消のために取り組んでいることは、「特になし・わからない」が781票でトップに。約半数が勤務先で取り組みがないか、あっても把握していないことがわかる
・ジェンダーギャップや性別による影響で転職したことがあるかは、「転職したことも、考えたこともない」が64.2%で最多。「転職したことがある」は、男性回答者3.8%に対して、女性回答者は17.1%と、大きな差が出た
・勤務先でのジェンダーギャップは「現状で問題ないと思う」が38.3%で最多。「今後変えた方が良いと思う」は24.1%だった
・勤務先のジェンダーギャップの現状を変えることが誰にとって必要なのかを聞いたところ、「ご自身から見た男性医師」が160票でトップに
・勤務先のジェンダーギャップへの対応を変えるためには、組織運営の意思決定を担う経営陣や、人材活用に関する業務を行う人事部門の動きが大事だと考えている
回答者の性別によって異なるジェンダーギャップの捉え方
職場でのジェンダーギャップの有無について聞いたところ、「平等」が最多で4割強でした。回答者の性別で見ると、男性は女性の方が優遇されている、女性は男性の方が優遇されていると考えていることがわかりました。また、実際に就労している医師・初期研修医よりも、まだ就労していない医学生の方が、職場では男性が優遇されていると考える傾向も読み取れました。
1年前からの変化については、「変わらないと思う」がダントツで64.6%でしたが、「なくなっている」と答えた人も2割強になっています。
Q:ご現在のご職業を教えてください(回答数2,033)
Q:現在のご自身の勤務先で、ジェンダーギャップ(男女格差)はあると思いますか。ご自身の気持ちに最も近いものをお答えください(回答数1,652)
医師・初期研修医にジェンダーギャップの有無を聞いたところ、「平等」が最多で4割強(42.3%)でした。
「男性の方が優遇されている」と答えた人は24.2%(されている8.6%・ややされている15.6%の合計)。女性の方が優遇されていると答えた人は22.4%(されている7.3%・ややされている15.1%の合計)でほぼ同率ですが、やや男性優位という結果が出ています。
一方、同じ質問を回答者の性別で見たところ、男性回答者は「女性の方が優遇されている」、女性回答者は「男性の方が優遇されている」と考えている様子がわかりました。
Q:医師の勤務先で、ジェンダーギャップ(男女格差)はあると思いますか。ご自身の気持ちに最も近いものをお答えください(回答数381)
次に、同じ質問を医学生にしたところ、最多は「男性の方がやや優遇されていると思う」が38.1%で、「平等だと思う」の22.6%を大きく上回りました。実際に就労している医師・初期研修医よりも、まだ就労していない医学生の方が、職場では男性が優遇されていると考えていることが読み取れます。
では、1年前との変化をどう捉えているのでしょうか。
Q:現在の勤務先におけるジェンダーギャップ(男女格差)について、1年前と比べた変化を教えてください(回答数1,466)
医師・初期研修医のうち勤務先でジェンダーギャップがあると思うか聞いた問いで「わからない」と回答した人を除いた1,466名に聞いたところ、「変わらないと思う」がダントツで64.6%でした。なくなっているか、広がっているかでは、なくなっていると答えた方が多数派で2割強となっています。
Q:医師の勤務先におけるジェンダーギャップ(男女格差)について、1年前と比べてどのように変化していると思いますか(回答数319)
医学生(医師の勤務先でジェンダーギャップがあると思うか聞いた問いで「わからない」と回答した人を除く)に同じ質問をしたところ、医師・初期研修医と同様に「変わらないと思う」がトップでした。ただ、医師・初期研修医の数値よりも低く42.0%となっており、「やや格差はなくなっていると思う」が32.6%で続いています。「かなり格差はなくなっていると思う」の6.6%を含めると、約4割が、ジェンダーギャップがなくなっていると思うと回答しています。
女性医師の働く環境、「やや理解がある」が3割以上
ジェンダーギャップに関して医師の皆さんが経験したり感じたりしていることを聞くと、男性医師については「夜勤や当直の割り当てが多い」「育児休暇が取れない」「責任の重い仕事を任される」と思われており、女性医師は「夜勤や当直の割り当てが少ない」「性別による役割の固定観念がある」「昇進・昇格のスピードが遅い」「家庭と仕事の両立が理解されない」などと思われていることがわかりました。
女性医師が働く上での職場での理解については、経営陣、上司の医師、同僚の男性医師、同僚の女性医師、医師以外の周囲の医療従事者すべてで、「やや理解がある」がトップで3割以上となりました。続いて「どちらともいえない」「しっかりと理解がある」の順で票が集まっており、さまざまな立場の人からの「理解がある」と答えた人が多数派となっています。
Q:「①ご自身」「②ご自身から見た男性医師」「③ご自身から見た女性医師」が勤務先で経験・感じていることについて、あてはまるものをすべてお選びください(複数回答マトリクス、回答数1,652)
勤務先でのジェンダーギャップについて、自身が経験・感じたことは、「特になし」が480票で最多でした。200票を超えた回答は、多い順に、「夜勤や当直の割り当てが多い」「給与が上がりにくい」「勤務時間の柔軟性が少ない」「育児休暇が取れない」「給与が低い」「家庭と仕事の両立が理解されない」「責任の重い仕事を任される」となっています。
次に、勤務先の男性医師が経験・感じていることを見ると、「夜勤や当直の割り当てが多い」が631票でトップに。300票以上となった項目には、「育児休暇が取れない」534票、「責任の重い仕事を任される」513票、「勤務時間の柔軟性が少ない」423票、「家庭と仕事の両立が理解されない」393票、「特になし」374票、「性別による役割の固定観念がある」328票が挙げられました。
勤務先の女性医師が経験・感じていることは、「夜勤や当直の割り当てが少ない」が559票でトップとなり、男性医師を対象にした回答とは真逆の結果になりました。次いで「特になし」が373票となっていますが、200票を超える項目は、「昇進・昇格スピードが遅い」284票、「性別による固定観念がある」283票、「家庭と仕事の両立が理解されない」270票、「ハラスメントを受ける」256票、「給与が上がりにくい」249票、「補助的な仕事を任される」234票となっています。
アンケート結果から、男性医師は「夜勤や当直の割り当てが多い」「育児休暇が取れない」「責任の重い仕事を任される」と思われており、女性医師は「夜勤や当直の割り当てが少ない」、加えて「性別による役割の固定観念がある」「昇進・昇格のスピードが遅い」「家庭と仕事の両立が理解されない」などと思われていることが読み取れます。
次に、同じ質問を医学生にも聞いています。
Q:「①男性医師」「②女性医師」が勤務先で経験・感じていると思われることについて、あてはまるものをすべてお選びください(複数回答マトリクス、回答数381)
男性医師が勤務先で経験・感じているであろうと思うことは、「育児休暇が取れなさそう」が269票でトップでした。続いて、「夜勤や当直の割り当てが多そう」234票、「責任の重い仕事を任されそう」203票となっています、
一方、女性医師が勤務先で経験・感じているであろうと思うことは、「昇進・昇格のスピードが遅そう」が203票でトップという結果に。続いて、「夜勤や当直の割り当てが少なそう」188票、「ハラスメントを受けそう」182票となり、その他の項目にも多くの票が集まりました。男性医師よりも女性医師の方が、勤務先でジェンダーギャップを経験したり感じたりすることが多いのではないか。そう考える医学生が多いことが読み取れます。
次に、女性医師が働く環境について、どの程度理解されていると感じているかを聞きました。
Q:女性医師が働く上で、現在の勤務先ではどの程度理解があると思いますか。次に挙げる方たちの理解の程度について、それぞれあてはまるものをお選びください(単一回答マトリクス、回答数1,652)
職場の理解については、経営陣、上司の医師、同僚の男性医師、同僚の女性医師、医師以外の周囲の医療従事者すべてで、「やや理解がある」がトップとなりました。続いて、「どちらともいえない」「しっかりと理解がある」の順で票が多く、さまざまな立場の人の理解があると答えた人が多数派となりました。
では、上記質問について、性別で見るとどのような違いがあるのでしょうか。クロス集計の結果を見ていきましょう。
経営陣、上司の医師、同僚の男性医師、同僚の女性医師、医師以外の周囲の医療従事者すべてを通じて、男性回答者よりも女性回答者の方が、「周囲からの理解がある」と回答していることがわかりました。
では、男性医師に関しての職場理解は、どう捉えられているのでしょうか。
Q:男性医師が働く上で、現在の勤務先ではどの程度理解があると思いますか。次に挙げる方たちの理解の程度について、それぞれあてはまるものをお選びください(単一回答マトリクス、回答数1,652)
経営陣、上司の医師、同僚の男性医師、同僚の女性医師からは「やや理解がある」と3割が回答し、トップに。続いて僅差で「どちらともいえない」が3割に迫る数値となりました(医師以外の周囲の医療関係者のみ「どちらともいえない」が「やや理解がある」を若干上回りました)。3番目に多い回答は、すべての立場の人が「しっかりと理解がある」となっています。
男性医師、女性医師ともに、働く上で、職場のさまざまな立場の人から理解があると考えているようです。ただ、男性医師は「どちらともいえない」と迷う人も多いこともわかりました。
Q:「①男性医師」「②女性医師」が働く上で、医師の勤務先ではどの程度理解されていると思いますか(単一回答マトリクス、回答数381)
4人に1人が「育児休暇制度」「産前・産後休暇」があると回答
勤務先にあるサポートや制度について聞いたところ、4人に1人が「育児休暇制度」と「産前・産後休暇」があると回答しました。
男性医師が望むものとしては、休暇制度など自身の働き方に関する項目と家庭との両立に関する項目が上位となり、女性医師が望むものでは、子育てに関連する項目が上位となりました。また、勤務先がジェンダーギャップ解消のために取り組んでいることを聞いたアンケートでは、約半数が勤務先で取り組みがないか、あっても把握していないという実態が見えてきました。
Q:仕事を続けていく上で必要なサポートや制度について、「①現在の勤務先にあるもの」「②男性医師が望むもの」「③女性医師が望むもの」「④ご自身が転職する際に(次の転職先で)望むもの」をそれぞれお答えください(複数回答マトリクス)
仕事を続けていく上で必要なサポートや制度について聞いたところ、現在の勤務先にあるものとして、「育児休暇制度」(455票)、「産前・産後休暇」(445票)がトップ2でした。続いて、「短日数勤務(週4日勤務など)」367票、「院内・院外託児保育施設」344票、「宿直・日直・オンコールの免除」334票となっています。
次に、男性医師が望むものを見ていくと、トップは「休暇制度の充実」で645票。僅差で「育児休暇制度」が636票で2位でした。続いて、「子ども・親の看護休暇」572票、「不調時の休暇制度」550票、「複数主治医制」544票という結果になりました。
女性医師が望むものは、「産前・産後休暇」がトップで791票。次いで「育児休暇制度」が750票でした。続いて、「子ども・親の看護休暇」687票、「院内・院外託児保育施設」686票、「保育施設・ベビーシッターの斡旋や利用補助」667票となっています。
さらに、ご自身が転職する際に望むものを聞くと、「休暇制度の充実」が562票でトップになりました。続いて、「宿直・日直・オンコールの免除」477票、「短日数勤務(週4日勤務など)」468票、「不調時の休暇制度」462票、「長時間勤務・時間外勤務の免除」450票となっています。
アンケート結果から、勤務先にあるサポートや制度では4人に1人が「育児休暇制度」と「産前・産後休暇」があると回答していることがわかります。男性医師は休暇制度など自身の働き方に関する項目と家庭との両立に関する項目を望んでおり、女性医師は子育てに関連する項目を求めていることが読み取れます。また、転職の際に望むものでは、休暇や短日数勤務など、働く日数・時間に関する項目が上位を占めました。
では、勤務先ではジェンダーギャップ解消のためにどんな取り組みがなされているのでしょうか。
Q:現在の勤務先でジェンダーギャップ解消のために取り組んでいることに、あてはまるものがあれば教えてください(複数回答可、回答数1,652)
勤務先でのジェンダーギャップ解消のための取り組みを聞くと、「特になし・わからない」が781票でトップとなりました。勤務先で取り組みがないか、あったとしても把握していない人が半数近くいることが読み取れます。
「特になし・わからない」を除き、200票以上集めた内容としては、「ワークライフバランスの推進」352票、「性別関係なしの育休取得の推奨」274票、「産休・育休後の職場復帰支援」273票、「性別関係なしの昇進・昇格の機会提供」212票となっています。
次のアンケートでは、医師・初期研修医の皆さんに、実際にジェンダーギャップの影響から転職をしたことがあるかを聞きました。
Q:これまでに、ジェンダーギャップや性別による影響で、転職をしたことはありましたか(回答数1,652)
ダントツでトップだったのは「転職したことも、考えたこともない」で64.2%。ただ、「実際に転職はしてないが、考えたことはある」が20.6%となっており、2割は考えたことがあるようです。実際に「転職をしたことがある」は7.3%で1割弱という結果になりました。
一方、転職の有無について性別でクロス集計をしたところ、男性と女性では大きな開きが出ました。
「転職したことがある」は、男性回答者が3.8%だったのに対して、女性回答者は17.1%。「転職したことも、考えたこともない」も男性回答者は70.9%でしたが、女性回答者は50.5%でした。それぞれ大きな差があり、男性よりも女性の方が、ジェンダーギャップを理由に転職を考えるなど、行動に移す傾向があることがわかりました。
ジェンダーギャップの現状は、3割弱の女性回答者が「変えた方がいい」
勤務先でのジェンダーギャップについての認識を聞いたところ、「現状で問題ないと思う」が38.3%で最多となりました。「今後変えた方が良いと思う」は24.1%でしたが、性別で見ると、男性回答者が22.6%、女性回答者が28.4%となっており、女性回答者の方が「変えた方がいい」と思っている割合が若干多いことがわかりました。
勤務先のジェンダーギャップの現状を変えることについて、誰にとって必要なのかを聞いた質問では、「ご自身から見た男性医師」が160票でトップになりました。「ご自身から見た女性医師」は149票となり、男性医師が女性医師を若干上回る結果となりました。
Q:現在の勤務先のジェンダーギャップについて、【男性の方が優遇されていると思う/男性の方がやや優遇されていると思う/平等だと思う/女性の方がやや優遇されていると思う/女性の方が優遇されていると思う】とお答えいただきましたが、ご自身はそれに対しどのようにお感じになりますか。お気持ちに近いものをお選びください(回答数1,466)
勤務先のジェンダーギャップについて「わからない」と回答した人を除いた医師・初期研修医に聞きました。
現状をどう思うかについて、「現状で問題ないと思う」が38.3%で最多となり、「どちらともいえない」37.6%が僅差で次点に。「今後変えた方が良いと思う」は24.1%でした。4割弱が現状で問題ないと考えている一方で、6割は答えに迷ったり、変えたほうが良いと考えていることが読み取れます。
同じ質問を性別のクロス集計で見ていくと、「今後変えた方が良いと思う」と答えたのは、男性回答者が22.6%、女性回答者が28.4%。女性回答者の方が若干多い結果になりました。
同様に医学生にも聞きました。
Q:医師の勤務先のジェンダーギャップについて、【男性の方が優遇されていると思う/男性の方がやや優遇されていると思う/平等だと思う/女性の方がやや優遇されていると思う/女性の方が優遇されていると思う】とお答えいただきましたが、ご自身はそれに対しどのようにお感じになりますか。お気持ちに近いものをお選びください(回答数319)
医学生の回答では、「どちらともいえない」が43.9%で最多でした。続いて「今後変えたほうが良い」38.6%となり、「現状で問題ないと思う」は17.6%。実際に働いている医師・初期研修医よりも、医学生の方が、変えた方が良いと思っていることがわかりました。
では、「今後変えたほうが良い」と回答した人は、誰のために必要だと考えているのでしょうか。
Q:前問で「今後変えたほうが良い」とお答えいただきましたが、変えることはどなたのために必要だと思いますか。あてはまる方を教えてください(複数回答可、回答数354)
トップは「ご自身から見た男性医師」で160票。「ご自身から見た女性医師」149票、「ご自身」132票と続き、「勤務先の医師全員」は94票でした。僅差ではありますが、男性医師が女性医師を上回る結果となりました。
ただし同じ質問を性別でクロス集計したところ、男性回答者は男性医師のために、女性回答者は女性医師のために、変えた方がいいと考える傾向が読み取れます。男性回答者のほうが多いため、全体では「ご自身から見た男性医師」がトップになったと思われます。
医学生にも同様の質問を聞いています。
Q:前問で「今後変えたほうが良い」とお答えいただきましたが、変えることはどなたのために必要だと思いますか。あてはまる方を教えてください(複数回答可、回答数123)
医学生の回答では、「医師全員」「女性医師」「男性医師」の順で得票が多く、医師全員のために変えた方が考えている人が多いことがわかりました。
次の設問では、実際に変えていくためには誰(どの部門)が変わるべきかを聞きました。
Q:前問で「今後変えたほうが良い」とお答えいただきましたが、変えるためにはどなた(どこ)が変わるべき・動くべきだと思いますか(複数回答可、回答数354)
トップは「経営陣」で274票、続いて「人事部門」が177票、「上司の医師」が170票、「国・行政」が145票という結果になりました。組織運営の意思決定における裁量が大きい人や、人材活用に関する業務を行う人事部門が変わるべきであると考えていることがうかがえます。
同じ質問を医学生にもしたところ、「上司の医師」「経営陣」「人事部門」「国・行政」の順で得票数が多く、医学生も医師・初期研修医同様に組織運営の意思決定における裁量が大きい人や、人材活用に関する業務を行う人事部門が変わるべきであると考えていることがうかがえます。医師・初期研修医との違いとしては、より身近にいる上司の意思が変わるべき・動くべきであると考えている傾向も読み取れました。
経営陣や人事部門の対応が求められる
変化が求められる、勤務先のジェンダーギャップへの対応。変えていくためには、組織運営の意思決定を行う経営陣や、人材活用を進める人事部門の対応が重要だと考えていることがわかりました。同じ質問に対して、回答者の性別によって異なる点も多い結果となりました。