アンケート記事
令和6年(2024年)7月3日に、新しい一万円札(渋沢栄一)、五千円札(津田梅子)、千円札(北里柴三郎)が発行されました。20年ぶりに新しくなったお札では、様々な新たな工夫が施されています。新紙幣について民間医局コネクトは会員医師・研修医・医学生を対象にオンラインでアンケートを実施。 2,799人から回答が寄せられました。
Q:新しくなった「新紙幣」と、これまでの「旧紙幣」を比べて、ご自身はどちらのデザインのほうが好みですか。(回答数: 2,799)
Q:前問でそのようにお答えいただいた理由を教えてください。(自由記述:全文・原文のまま記載)
≪ 新紙幣 ≫
・新紙幣に馴染めないという同僚は多い。しかしだいたい、新しいものは最初拒否されやすい。(消化器内科 60代)
・旧紙幣は長く使われ、久しぶりの新紙幣なので、好みというより新しさ。(整形外科 40代)
・紙幣が変わると、気持ちもリフレッシュできる(医学生 20代)
・算用数字や凹凸が使われており、外国人や目の見えない人にも分かりやすいユニバーサルデザインになっているから。(医学生 20代)
・ホログラムの顔の向きが変わるのがすごいから。(医学生 20代)
・医師の北里柴三郎と、女性のパイオニア津田梅子が入っている。(リハビリテーション科 50代)
・葛飾北斎、東京駅のデザインが日本らしさを感じるから(初期研修医 20代)
・ユニバーサルデザインも取り入れられており、新しく綺麗で使っていて新鮮な気分になれるから。(初期研修医 20代)
・千円札はやや小さくなって財布に入れやすくなったから。(消化器内科 60代)
・おもちゃの紙幣みたいで心が躍る。数字が大きく見やすい字体になった。(健康診断 30代)
・自分の卒業した大学に関連のある人がデザインになっているから。(医学生 30代)
・数字がアラビア数字主体になって国際的な感じがするから。(循環器内科 50代)
・新しいもの好きだから。もちろんデザインが素晴らしいからもあります。(その他 60代)
≪ 旧紙幣 ≫
・お札を数える際、上に数字がないため数えにくい。また、海外の方にはわかりやすいのかもしれないが、大きく数字を書くことにより安っぽさを感じる。(医学生 20代)
・だんだんとメジャー所からマイナー化していっていると感じる。ポピュラーな人物は既に出尽くしている感じがする。(泌尿器科 40代)
・国際標準化とはいえ安っぽいフォントのアラビア数字が大きく、フィクションの偽紙幣に見える(泌尿器科 30代)
・普段電子マネーを使うため新紙幣をまだ手にしたことがなく馴染みが薄い(産婦人科 30代)
・新紙幣より旧紙幣の方が3種類のお札の区別がつきやすいと感じるから。(医学生 20代)
・新紙幣は複製防止のため多機能になったんでしょうがそれゆえシンプルでなく、どこかダボついて見える。悪く言うとおもちゃっぽい見た目(医学生 20代)
・新デザインのほうが外国人にも分かりやすく数字が大きかったりして、外国の紙幣に似た雰囲気があるが、見慣れた旧紙幣のほうが日本ぽさがあるから。(形成外科 40代)
・人物の特徴が異なり、絵だけでわかりやすかった(医学生 20代)
・新紙幣は数字のフォントがユニバーサルデザインになっているので日本らしさを感じない。(医学生 20代)
・サイズが小さくなり,ドル札のように幅だけの差になったようで気に入らない(産業医 90代)
・慣れ親しんだデザイン、一万と言えば諭吉だから(耳鼻咽喉科 30代)
・ユニバーサルデザインにはない味があるから。(放射線科 30代)
・日常的に使用するもので、慣れたものをわざわざ変更されるとその時点で違和感が強い。(呼吸器内科 30代)
・新紙幣にまだ慣れていないこともあると思うが、旧紙幣のほうが親しみがあり、特に1万円札は自分が産まれてから初めての改訂になるので違和感が強い。(消化器内科 30代)
Q:引き続き、新紙幣についておうかがいいたします。 次の①~③について、ご自身にあてはまるものをそれぞれお選びください。(複数回答可)
Q:紙幣が切り替わることについて、ご自身はどのようにお感じになりますか。お気持ちに近いものをお選びください。(回答数: 399)
Q:紙幣が切り替わることについて、前問でお答えいただいた理由を教えてください。
≪ 賛成派 ≫
・古い紙幣がお宝になるから(精神科 50代)
・紙幣を作る技術の継承が必要(産婦人科 70代)
・タンス預金の排除(整形外科 40代)
・移り変わりは悪いことばかりではない。(皮膚科 30代)
・誰になるか楽しみ(内科 60代)
・偉人について学ぶきっかけになる(医学生 30代)
・今回に関しては、偽造防止という観点からやや賛成です。しかし電子マネー等が普及してきていますので、多大な費用をかけてまで新紙幣にするメリットは下がってきているかと思います。今回の新紙幣が、最後の新紙幣となることを期待しています……(放射線科 40代)
・時代の変化を感じることができる(基礎科 60代)
・気分が変わって良い。偽造しにくくなっていると聞く。(産業医 70代)
・破損したり汚れたりするから(その他 50代)
・ずっと同じデザインでは飽きて来るから。(病理診断科 40代)
・刷新することで消費が促される面があるから(総合診療科 30代)
・紙幣に注目が集まるきっかけとなるため(内科 20代)
≪ 反対派 ≫
・その予算を別に向けて欲しい(その他 40代)
・紙幣を使用する機会が少ないから。券売機など機器の設定を変えるコストが膨らむから。(小児科 30代)
・券売機等、支払いをする機械を買い換える必要が出てくる等、経営側にとっては迷惑でしかない。 逆にメリットに何があるのか理解できない。(麻酔科 50代)
・そもそも紙幣が必要ない(皮膚科 30代)
・紙幣が変わることによるコスト。キャッシュレス化の推進の方が有用。(精神科 40代)
・キャッシュレス時代に紙幣に重きを置く意味がない(その他 30代)
・新紙幣が自動販売機などで使えない移行期が煩わしいため(消化器内科 30代)
・手持ちの紙幣の扱いをどうするかが面倒(小児科 40代)
・折角覚えたのにまた一からのため(内科 60代)
・変える必要性がわからない(放射線科 40代)
・今までで問題ないから(医学生 20代)
・馴染みのある紙幣だったから。(医学生 20代)
≪どちらともいえない派≫
・切り替わってもそんなに周囲で話題になっていないから(眼科 20代)
・紙でできたものは将来減っていく可能性が高いから(内科 60代)
・クレジットカードやQR決済を利用する事が多く、現金を使う機会があまりないため(精神科 50代)
・防犯対策として定期的に切り替えるルールを理解しているので。(消化器内科 40代)
・セキュリティを上げるために定期的に必要と考えている。(循環器内科 50代)
・偽造対策に必要とは知りつつ、それにまつわって両替機を変更するなど巨額の投資が必要でもったいないなとも思います。(放射線科 30代)
・いい面もあるが、それだけコストをかける理由が今一つ理解できない (眼科 60代)
・傷んでいる紙幣を入れ替えるきっかけになるが、自販機などの対応が大変(皮膚科 30代)
・寂しさもあるが新しいデザインはよりユニバーサルらしいから(放射線科 40代)
・偽造防止は重要なことと思うが、冠婚葬祭での紙幣の準備が手間になるから(腎臓科 30代)
・販売機などの更新が国から補助なしでしなければならないから(小児科 50代)
・紙幣が切り替わっても生活には影響がないから。(呼吸器内科 40代)
・慣れ親しんだデザインを敢えて変える利点がよく分からない.(麻酔科 40代)
【アンケート概要】
調査期間: 2024年9月5日 ~ 2024年9月7日
対象:「民間医局」会員の医師・研修医・医学生
回答者数:2,799人