記事・インタビュー

大阪市港区で地域医療を担う大阪みなと中央病院では、現在、救急・血液腫瘍内科・循環器内科を中心に医師を募集しています。
駅直結で通勤しやすい立地に加え、「眠れる」ことを前提とした当直体制を整えているのが大きな特徴。また、現場の声を丁寧にくみ取り、働きやすさを追求している姿勢も魅力です。
今回は、病院の全体像に加え、救急および血液腫瘍内科の診療体制や職場環境について、院長・副院長、血液腫瘍内科の部長・医長にお話を伺いました。
<お話を伺った方>




<目次>
診療体制と医師募集の背景、そして求める医師像
Q: はじめに、病院の規模や診療体制、各診療科の特徴について教えてください。

辻 院長
一日あたりの患者数は400人です。病床数は公称275床ですが、現在の稼働病床数は229床となっています。医師は60名弱が在籍しています。
山村 副院長
当院は大阪市港区にある救急指定医療機関で、救急で来院される患者さんの多くは近隣にお住まいの方です。地域の医療機関との連携を重視した、地域密着型の病院だと捉えています。

井上 先生
血液腫瘍内科は2020年に開設された比較的新しい診療科です。クリーンルームを15床備えており、悪性疾患に対する強化化学療法にも対応しています。中小規模の病院のため移植治療は行っていませんが、それ以外の血液疾患については、幅広く診療しています。
Q: 今回、医師を募集することになった背景や、特に強化したい診療科についてお聞かせください。
山村 副院長
救急については、体制の強化が今回の募集理由です。私が外勤や会議で不在になる時間帯には、平日の救急対応が1名体制になることもあります。安定した救急医療を続けていくためにも、もう1名、救急に携わっていただける先生をお迎えできればと考えています。
井上 先生
血液腫瘍内科は現在3名体制ですが、そのうち1名が退職予定となっており、今の診療体制を維持するための補充となります。病床数や規模を考えると、医師4名に専攻医1名という体制が理想ではあります。
辻 院長
現在、血液腫瘍内科と循環器内科の人員確保は急務となっています。また、救急医療についても、受け入れ体制をさらに強化していきたいと考えおり、総合診療的に対応できる先生を募集しています。
また、法人としてはプライマリーケアを担い、「まず受ける」という姿勢を持った医師を育てたいという方針があります。その考えに共感していただける先生ですとより良いですね。
Q: ほかに、どのような考えを持つ先生と一緒に働きたいとお考えですか。
辻 院長
幅広い診療にジェネラルに関わっていきたい、そんな思いを持った先生とぜひ一緒に働きたいです。一方で、臓器別診療科で専門性を大切にしている先生であっても、当院の方針や目指す方向に共感していただけるのであれば、ぜひお迎えしたいと考えています。
働く医師の「日常」に寄り添う職場環境
Q: 働く先生方にとっては御院のアクセスの良さも魅力の一つだと感じます。
辻 院長
当院は大阪メトロ中央線「弁天町駅」と直結しているため、大阪市内はもちろん、兵庫や奈良といった近隣県からも通勤しやすい立地です。雨の日も濡れずに済み、その通いやすさは大きな魅力だと思います。
井上 先生
「弁天町駅」がとても協力的で、中央線からスムーズに来院できるよう、エスカレーターやエレベーターなどの動線を整備してくれているんです。医師にとって通いやすいだけでなく、患者さんにとっても利用しやすく、すごく良い立地だと感じます。
Q: 子育て中の先生方への勤務面でのサポートについて教えてください。

辻 院長
子育て中の先生については、勤務時間の調整ができるよう配慮しています。基本的には厚生労働省の指針に沿った形で対応しており、お子さんが小学校6年生になるまでを目安に、無理のない働き方ができるよう調整しています。
Q: 先生同士のコミュニケーションはいかがですか。

和田 先生
全診療科の医師が、部長も含めて同じ医局で過ごしているので、診療科ごとの垣根は感じません。ちょっとした相談でも、医局で顔を合わせたときに「先生、ちょっといいですか?」と気軽に声をかけやすい雰囲気があります。
辻 院長
毎月第2金曜日に医局会を開いているのですが、業務の話だけでなく、医局のコーヒーを何にするかや当直室の寝具を新しくしようか、といったことまで気軽に話し合える場になっていますね。
働き方改革を取り入れた救急医療の現場
Q: ここからは救急について、副院長先生にお伺いします。まず、救急搬送の台数や平日日中の対応件数など、救急の全体像を教えてください。
山村 副院長
救急搬送は、年間で1,600〜2,000台ほどです。平日日中の救急対応件数は、1日平均で7件前後ですが、季節によって増減があります。特に夏場は多く、10件を超える日もあります。
Q: 日中の救急は、まず救急部でファーストタッチを行っていると思います。受け入れ状況はどのようになっていますか。
山村 副院長
平日日中の救急受け入れ率は、およそ95%です。受け入れが難しいケースはごく一部で、整形外科の手術枠が確保できない場合や、精神科など当院では対応できない診療科が必要な場合に限られます。
また、救急部に所属する先生には、日中のファーストタッチを担当していただきます。あわせて、腰痛による圧迫骨折や熱中症、薬剤アレルギーによるショックなど、特定の診療科に振り分けにくい疾患についても対応してもらいます。

辻 院長
当院では、ジェネラリストとして病院全体を俯瞰して見られる医師の育成を目指しています。救急で幅広い症例を経験することは、その視点を養ううえで大切な機会になると考えています。
Q: 副院長先生ご自身は、普段どのような勤務体制で救急に関わっていらっしゃいますか。

山村 副院長
日中は、ほぼ救急対応が中心です。当直の回数は医師によって多少異なりますが、私は月に平日1回、土日1回の計2回です。そのほかの時間は、管理業務を担当しています。
Q: 御院は夜間帯の働き方改革で雑誌に取り上げられるなど、独自の工夫をしていると伺いました。
山村 副院長
当院では、22時から7時までを「眠れる」ことを前提にした当直体制にしています。
そうした“働かない当直”を実現するために、夜間の救急受け入れは原則として、かかりつけの患者さんに限定しました。
というのも、難波や心斎橋が近い立地上、以前は夜間に酔客や外国人観光客の受診が多く、医師の負担が大きくなっていたんです。そこで、22時以降はかかりつけ以外の方の受診を原則、お断りする方針に変更しました。また、かかりつけの患者さんにも「体調が悪いときは、早めに連絡してほしい」とお伝えしたことで、夜間の患者数は大幅に減っています。
それでも、22時から7時の深夜帯に実際の対応が発生した場合には、勤務手当を支給するか、翌日から翌月末までの間で代休を取得する形で対応しています。
そのほか、平日の17時15分から22時、朝7時から8時30分までは時間外勤務と位置づけ、夜間勤務や急な呼び出しには深夜勤務手当を加算するなど、勤務時間や手当のルールを明確にしています。
Q:副院長先生から見て、救急診療に携わるうえでの当院の魅力や強みはどこにありますか。

山村 副院長
地域に根ざした救急医療として、さまざまな症例に対応できる点が強みだと思います。加えて、受け入れから診療までの院内の動線がスムーズなので、余計なストレスを感じることなく、救急診療にしっかり集中できることも魅力です。
医師の意見を活かし、幅広い血液疾患治療に取り組む
Q:続いて、血液腫瘍内科について、井上先生と和田先生にお伺いします。実際に働いてみて感じる職場環境や、診療の進めやすさについて率直にお聞かせください。

和田 先生
血液腫瘍内科は比較的新しい診療科ということもあり、医師の意見や提案が反映されやすいと感じています。たとえばクリーンルームも、必要性を相談したところ、段階的に増設してもらい、現在は15床まで整いました。カテーテル専用エコーなど、診療に欠かせない機材についても、背景をきちんと説明すれば前向きに検討してもらえるので、非常に働きやすいですね。

井上 先生
クリーンルームやエコーだけでなく、高額になりがちな薬剤についても柔軟に対応してもらえています。血液腫瘍内科は設備や薬剤が不可欠な診療科ですが、コスト面で導入が難しくなることも少なくありません。その点、当院では「必要なものは整える」という姿勢があり、医師が診療に集中できる環境が整っていると感じています。
Q:ほかにも、診療を行ううえでの特徴はございますか?
和田 先生
11階病棟のフロアすべてを、血液腫瘍内科の専用病棟として運用している点が大きな特徴です。もともとは混合病棟でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、患者さんの感染リスクを抑える目的で専用病棟に切り替えていただきました。その結果、病棟コントロールがしやすくなり、日々の診療もスムーズになっています。
井上 先生
当院の血液腫瘍内科は患者数が120名以上と、同規模の病院では他科との混合病棟になるケースも少なくありません。そうした中で、45床あるワンフロアを血液腫瘍内科専用として使えているのは、診療体制としても大きな強みだと感じています。
Q:血液腫瘍内科のスタッフの雰囲気はいかがですか。
井上 先生
看護部や検査部、薬剤部など、コメディカルの協力体制がとても手厚いと感じています。皆さん向上心が高く、興味を持って関わってくれるスタッフばかりです。皆で学びながら診療を支える雰囲気があり、大きな支えになっています。
Q:診療スケジュールや、外来・病棟業務の進め方について教えてください。

井上 先生
日々の診療は、外来と入院患者さんの対応です。外来は基本的に午前が中心で、まれに午後診が入ることもあります。初診は原則行っておらず、完全予約制ですが、開業医から緊急性の高い患者さんをご紹介いただく場合など、例外的に予約なしで対応することもあります。午後は検査対応が中心となるため、時間的な拘束は比較的少なめです。
和田 先生
入院患者さんについては主治医制をとっており、それぞれが担当を分担しています。また、主治医が外来などで不在の際に備えて「病棟係」という当番を設けており、輸血製剤の確認など、緊急性の高くない対応は病棟係が担います。
井上 先生
化学療法についても、外来だけでなく入院患者さんに対して行っており、1週間ほどかけて実施するケースもあります。外来診療と入院患者さんの化学療法を並行して進めるうえでも、病棟係の存在があることで、診療がスムーズに回っています。
Q:オンコールや当直はどのような体制になっていますか。

井上 先生
夜間の対応は、基本的に当直医が一次対応を行っています。当直医では判断が難しいケースのみ、主治医へ連絡が入る仕組みですが、実際に連絡が入ったことはほとんどありません。
和田 先生
今後、医師の増員により3名以上の体制が整えば、当直明けの勤務調整なども含めて、より柔軟な働き方ができるようになると考えています。新しく加わる先生にとっても、無理のない体制を整えていきたいですね。
Q:血液腫瘍内科での勤務を検討している先生方へ、メッセージをお願いします。

井上 先生
当院では、化学療法や最新治療を含めて幅広い経験ができます。症例数もあり、「血液疾患をしっかり診たい」という先生の思いに応えられる環境です。クリーンルームも今後さらに増設する予定なので、症例を積みたい方にはとても恵まれた職場だと思います。ぜひ一度検討していただけたら嬉しいですね。
和田 先生
大きな病院では外来と入院で主治医が分かれることも多いですが、当院では入院から外来まで、一人の医師が継続して患者さんを担当しています。患者さんの経過を一貫して見られる分、学びも多く、やりがいを感じられる環境だと思います。
院長から、これから仲間になる先生方へ
Q:最後に、これから応募を検討されている先生へメッセージをお願いします。

辻 院長
少しでも興味を持っていただけましたら、まずは気軽に一度、当院を覗きに来てください。
なお、当院では就職にあたり医局への入局は不要であり、出身大学も一切問いません。
ご自身の目指す医療と当院の方向性が合うと感じていただけましたら、ぜひ入職を前向きにご検討いただければ幸いです。

地域を診る力、一緒に育てていきませんか。
独立行政法人地域医療機能推進機構 大阪みなと中央病院
住所:大阪府大阪市港区磯路1丁目7−1
TEL:06-6572-5721
お問合せ:main@minato.jcho.go.jp
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