記事・インタビュー

2025.12.26

医療に“慈愛・安心・希望”を。成長期クリニックで切り拓く新たな挑戦

案件番号:25-C104 施設・自治体名称:みそら訪問クリニック

医療に“慈愛・安心・希望”を。成長期クリニックで切り拓く新たな挑戦

大阪府箕面市に拠点を置く医療法人みそらグループ みそら訪問クリニックは、「利他の精神を胸に、慈愛・安心・希望の医療を届け続ける」ことを理念に掲げ、患者様とご家族に寄り添った在宅医療を展開しています。
2022年の訪問クリニック創業を皮切りに、訪問看護ステーションやケアプランセンターを開設。2024年には医療法人化し、さらに分院やサテライト拠点も立ち上げるなど、組織として急成長を遂げています。
そんな同クリニックでは、現在、医師・看護師・リハビリスタッフなど、多職種を募集中です。今回はグループや在宅医療の魅力について、スタッフの皆さんにお話を伺いました。

<お話を伺った方>

山川 達也 先生

医療法人みそらグループ 法人理事長
山川 達也 先生

倉敷中央病院や島根県立中央病院、静岡市立静岡病院などでの勤務を経て、2022年に「やまかわ訪問クリニック」(現・みそら訪問クリニック)を開業する。2024年に「医療法人みそらグループ」と改名・法人化。理事長に就任する。外科専門医。

吉永 駿 先生

みそら訪問クリニック 箕面本院院長
吉永 駿 先生

神戸大学卒業後、明石医療センターや神戸大学医学部附属病院の外科に入局。その後、小児外科医としての経験も積む。山川理事長と出会い、その人柄に惹かれ入職を決意。小児外科専門医・外科専門医。

中澤 祐太 さま

みそら株式会社・みそら訪問看護ステーション 取締役兼看護部統括管理者
中澤 祐太 さま

みそらグループの「患者様ファースト」の姿勢や理念に共感し入職。看護部の統括管理者として看護師の教育に携わる。

野路 明宏 さま

みそら訪問看護ステーション 統括責任者・リハビリOT
野路 明宏 さま

山川理事長より、「リハビリテーション部門を立ち上げてほしい」と声を掛けられ入職。現場業務に加え、ルール策定・外部連携・算定ソフトの整備など多岐に渡る業務を担う。

高田 瑞樹 さま

みそら訪問クリニック 統括主任・リハビリPT
高田 瑞樹 さま

野路さま(現 みそら訪問看護ステーション 統括責任者)の紹介をきっかけに入職し、リハビリテーション部門の立ち上げに参画。現在は統括主任として、訪問クリニックと訪問リハビリテーションの現場を支えている。

阿部 優太 さま

みそら訪問看護ステーション 管理者代行・看護師
阿部 優太 さま

前職では高齢者施設で訪問看護の管理者を務める。中澤さま(現 みそら訪問看護ステーション 看護部統括管理者)の誘いを受け、みそら訪問看護ステーションに看護師として入職。現在は管理者代行として従事している。

利他の心で届け続ける、患者さんファーストの組織づくり

Q: みそらグループとして、創業以来大切にしてきた価値観や組織づくりの軸について教えてください。
山川 理事長

 山川 理事長 

第一に、グループの理念である「利他の精神を胸に、慈愛・安心・希望の医療を届け続ける」ことをなにより大切にしています。この理念を現場にしっかり浸透させるため、マネージャー教育には特に力を入れています。
組織図をしっかり整え、各部署にマネージャーを配置しているのもその一環です。マネージャーの選定には明確な基準を設けており、「1に人格、2に理念、3に結果、4に教育、5に改善」という指針を軸にしているのですが、なかでも最も重視しているのは「人格」です。明るく前向きで素直、そして何かあった際に他責ではなく自責で考えられること。こうした姿勢を持つ人材をマネージャーに迎えています。
スキルは後からでも身につけられるものだと思うのですよね。だからこそ、人間性を基盤にした組織づくりを心がけています。

中澤 さま

 中澤 さま 

私自身もそうですが、当グループの理念や“患者様ファースト”の姿勢に共感して入職するスタッフは多いんです。
マネージャーとミーティングを行うなかでも、常に理念に立ち返ることの重要性は共有しています。僕たちが理念を語り続ける存在でなければならない、と繰り返し伝え、組織全体で同じ方向を向けるよう取り組んでいます。

Q: 理念を非常に重視しているのですね。みそらグループが在宅医療の現場で発揮している強みや、他にはない特徴はどのような点だとお考えですか。

 山川 理事長 

みそらグループの強みは「チャレンジ精神」と「組織力」です。輸血症例をはじめとする多様な医療処置に取り組むなど、常にチャレンジを続けています。
また、組織全体の連携力が高い点も特徴です。
現在、クリニック・訪問看護・訪問リハをグループとして一体的に運営しており、来年には訪問介護や訪問歯科もスタートする予定です。これにより、シームレスな在宅医療の提供できること、また、クリニックが訪問看護や訪問リハを自ら担っているからこそ、各職種の抱える想いを深く理解できるのも他院にはない大きな強みだと感じています。

 

より良い在宅医療へと導くのは、チャレンジ精神と組織力

Q: 気になるキーワードがたくさんありましたが、強みとしてあげられた“チャレンジ精神”について、どのように現場で発揮されているのか教えていただけますか。
野路 さま

 野路 さま 

私と高田は、リハビリテーション部門の立ち上げが入職のきっかけでした。入職の際、理事長から「既存の枠にとらわれず、自由につくってください」と言っていただけて、その言葉がとても印象に残っています。
病院では、理想とするリハビリが思うように実践できない場面もありますが、ここでは“つくりたい形に挑戦していい”という空気がありました。

高田 さま

 高田 さま 

病院だとどうしても、「これ以上はやめておこう」と制限されることがあるんです。でも理事長は「患者さんやご家族が望むなら挑戦しよう。何かあってもフォローするよ」と背中を押してくれます。
他にもチャレンジ精神という点では、リハビリそのものだけでなく、環境調整やご家族へのサポートなど、あらゆる視点から“できる方法”を探し、諦めずに取り組むことを大切にしています。スタッフにも、「どうすれば実現できるか」を一緒に考える姿勢を伝えています。

Q: もうひとつの「組織力」に関しまして。医師・看護師・リハビリスタッフなど多職種が連携することで、どのような強みや相乗効果が生まれているのでしょうか。
吉永 院長

 吉永 院長 

病院であれば、一日に何度も病室へ足を運べますが、在宅医療では医師の訪問回数に限りがあります。そこで大きな役割を果たすのが、看護師やリハビリスタッフです。こまめに状態を見て、気づいた変化を共有してくれることで、診察の間に生じる情報のギャップを埋めることができます。
さらに当グループは、医師・看護師・リハビリ・介護が顔を合わせて治療方針を話し合える環境が整っています。その体制こそが強みだと感じています。

阿部 さま

 阿部 さま 

私たち看護師は、医師と患者さん、そしてご家族をつなぐ“架け橋”のような存在だと思っています。
医師の訪問回数が限られているからこそ、日々の細かな観察や記録を伝え、ご家族にも安心いただけるようサポートすることを心がけています。

 中澤 さま 

阿部さんの話にあったように、月2回の往診の間を埋めるのが、訪問看護や訪問リハの役目です。
訪問看護だけでなく、訪問クリニックの方でも“もう一歩踏み込むケア”を意識していて。例えば往診時に気になる点があれば、翌日もしくは2日後にこちらからフォローの電話を入れて状態を確認するようにしています。

 山川 理事長 

多職種との連携を通じて、私自身も大きな学びを得ています。
正直、病院勤務時代は自分の専門性を発揮することに集中しており、他職種と深く関わる機会はほとんどありませんでした。けれども在宅医療に携わるようになってからは、看護師やケアマネジャーなど、さまざまな立場の視点で物事を考えられるようになり、また、各職種が何を喜び、何を負担に感じるのかをなんとなく理解できるようになったんです。これは私にとってすごく勉強になった部分ですね。

Q: 日々の情報共有やカンファレンスは、どのような頻度・体制で行っているのでしょうか。

 中澤 さま 

必ず週に2回は医師、看護師、リハビリスタッフが集まり、患者さんの状態や今後の方針を話し合っています。それ以外にも、チャットやミニカンファレンスなどで日常的に情報共有を行うなど、スピード感のある対応が可能な体制を整えています。そのこともあってか、誰かが困っていればすぐに全員で動く、そんな文化が根付いているのも特徴です。

 吉永 院長 

医師同士も緊急往診が入ったときなど、日常的に助け合う文化がありますね。担当患者か否かといった境界をつくらず、支え合う雰囲気があると感じます。

Q: 素敵ですね。職場の雰囲気が普段から良いのだろうなと感じました。

 阿部 さま 

私は入職してまだ半年ほどですが、グループ全体が協力的なので相談もしやすく、1人で抱え込まずに働ける環境が整っていると思います。患者さんのご家族や医師と連携しながら、情報共有できる職場です。

 吉永 院長 

スタッフ同士のコミュニケーションが円滑なのは、理事長の人柄に共感して集まっているメンバーが多いからということもあるかもしれません。
求職中、民間医局さんから「開業したばかりだけれど、患者さん思いのクリニックがある」と紹介を受けたのですが、まさにその通りでした。理事長は患者さんの悩みに真正面から向き合う姿勢を徹底していて、且つ、スタッフの声にも耳を傾け、意見をしっかり吸い上げてくれます。私も入職したとき、働きやすい職場だと感じました。

 

患者さんの希望に向き合い“何ができるか”を考え抜く

Q: 皆さん病院や施設などでの勤務経験がありますが、在宅医療の魅力はどのような点だと感じますか。

 吉永 院長 

病院では退院後は外来という“点”でしか診られませんが、在宅医療では外来の間に見えないはずの“線”が見えてきます。患者さんの生活環境に入り、一歩踏み込んだ形で向き合えるところが魅力だと思います。

山川 理事長

 山川 理事長 

「患者さんファースト」の医療が実現できる点は、在宅医療ならではの魅力ですね。感謝の言葉を直接いただく機会も多く、私たちも本当に励みになります。「ありがとう」は、心の栄養なんですよね。

 阿部 さま 

私も、在宅に来てから患者さんとの関わり方が大きく変わりました。病院や施設で働いていたときより、限られた時間でも丁寧に向き合えるようになったと感じています。患者さん一人ひとりの希望に沿ったケアができている実感があり、そこにやりがいを感じています。

Q: リハビリをご担当される野路さんと高田さんから見て、在宅医療ならではの魅力ややりがいはどのようなところだとお考えですか。

 野路 さま 

患者さん一人ひとりの希望や潜在的なニーズに沿ったリハビリを展開できる点が魅力だと思います。
病院では「家に帰ること」や「ベッドコントロール」といった前提がどうしても優先されがちですが、当グループでは「やってはいけないことはない」と理事長にも背中を押してもらっていて、患者さんの希望を叶えるためにチームで柔軟にリハビリを考えることができています。
リハビリ部門は立ち上げから1年と、まだまだスタート段階ではありますが、これからも患者さんの願いを実現できるリハビリを追求していきたいと思っています。

 高田 さま 

リハビリという視点で見ると、在宅は患者さんが最も力を発揮できる環境なんです。病院では生活の自由が制限され、食事が苦手なメニューだったり、入浴時間が決まっていたりと、ストレスが多い分パフォーマンスも落ちがちで…。でもご自宅では、皆さん自然と120%の力を発揮されることが多いんですよね。その人がその人らしくあるためのお手伝いを最も良い環境で行なえることが醍醐味だと思います。

Q: 在宅でリハビリを提供する中で、印象に残っている患者さんとのエピソードや、やりがいを感じた経験を教えてください。

 高田 さま 

印象に残っているのは、一度は在宅生活を諦めて老人保健施設へ入所された方のケースです。「やはり家に帰りたい」というご希望から、在宅へ戻られたのですが、当初は寝たきりで、起き上がることさえ難しい状態でした。
そこで、訪問看護のリハビリとクリニックのリハビリを併用しながら進めた結果、自分の力で起きて座れるようになり、最終的には見守り程度で立ったり座ったりできるまでになりました。ご家族が少し手を添えるだけで車椅子の乗り降りもできるようになったんです。
できることが増えるにつれて自主練習も積極的にしてくれるようになり、その方の生活そのものが変わっていく姿を近くで見られたのは本当にうれしかったですね。今は一緒に次のステップを考えているところです。

 野路 さま 

ご自宅の環境も目標も患者さんごとに違うので難しさもありますが、その分、一人ひとりに合わせたアプローチを組み立てていけることが私たちのやりがいでもあります。
リハビリの時間は、その方の人生の一部です。リハビリの時間が40分あるとして、私たちにとっての40分と、末期がんの方にとっての40分は、きっと意味合いが違います。その時間をどう価値あるものにできるかを常に意識しています。

 高田 さま 

リハビリの根幹にあるのは「本人が望むことを叶える」こと。そして目標は「その人らしい暮らし」を支えることです。そこが私たちの最も力を発揮すべき部分であり、スタッフにも一貫して伝えています。

 野路 さま 

私はリハビリスタッフに、量・質ともに充実した環境を整え、病院に負けないリハビリを提供する『動く病院』であろうと伝えています。幸い、理事長がリハビリへの理解が深く、機器の導入にも前向きに取り組んでくださっているため、病院と同等に引けを取らないリハビリを在宅で実現できていると感じています。

 

未経験でも安心!成長を支える教育・サポート体制

Q: みそらグループに入職される方のなかには、在宅医療の現場が未経験の方もいらっしゃるかと存じます。そうした方たちには、どのように教育やサポートを行っているのでしょうか。

 中澤 さま 

新しく入職した看護師には、まず理事長の思いや理念を1対1で丁寧に共有し、しっかり理解してもらうところからスタートします。
看護の仕事は、ちょっとした環境の変化や表情から「気づく」ことがとても重要です。そのため挨拶や身の回りの整理整頓といった基本的な行動も、日常の中で気づきを磨く大切なトレーニングだと考えています。そうした感性が、患者さんへの細やかな配慮につながっていくんですよね。

 阿部 さま 

在宅医療が初めてで不安のある方には、入職前から同行訪問の機会を設けて、実際の現場を見てもらうようにしています。
もちろん入職後も、安心して一人で訪問できると本人が納得するまで同行してサポートします。カルテの情報だけに頼らず、患者さんやご家族との会話から得られる何気ない情報をどうケアに活かすか、その部分まで含めて指導しています。

Q: 仕事とプライベートを無理なく両立できるよう、職場ではどのような工夫や制度を取り入れていますか。

 吉永 院長 

医師の場合だと、オンコールは特定の常勤医が担当する体制をとっているため、夜間に緊急往診の依頼があっても主治医が呼び出されることはありません。その分、勤務外の時間はしっかり休息に充てられています。

 中澤 さま 

スタッフが仕事とプライベートをきちんと切り替えられるよう、当グループではパソコンや携帯の持ち帰りを禁止しているんです。また、できるだけ定時で帰れるようにシフトを工夫しています。

 

共に成長し、患者さんのために力を尽くせる仲間を募集中!

Q: 一緒に働く方には、どのような人物像を求めますか?また、どのような価値観や姿勢を持った方が、チームに合うとお考えでしょうか。

 山川 理事長 

採用で最も重視しているのは「利他の精神」です。患者さんや他事業所、部署のために行動できることは、どんな価値観を持つ方であっても欠かせない必須条件だと考えています。困難な状況でも「力になりたい」と自然に動ける方、仲間同士で支え合える方を歓迎します。
さらに、在宅医療の現場で自身の専門性を活かしたいというチャレンジ精神を持ち、これまでにない取り組みにも前向きに挑戦してくれる先生であれば、理想的ですね。

 吉永 院長 

コミュニケーション能力が高く、聞く力・情報を共有する力を持つ方はチームにとても合うと感じます。
在宅医療では小児から高齢者まで幅広い患者さんを診るため、専門性を発揮できる場面が多くあります。その一方で、特定の専門分野に固執せず、新しい学びや挑戦を楽しめる姿勢も大事だと思っています。在宅医療には「専門外」というワードはありませんからね。

Q: 在宅医療の現場に興味を持っている方へ、実際に働いている先輩としてメッセージをお願いします。

 野路 さま 

既存の枠にとらわれず、創意工夫をしながらリハビリを提供できる方を歓迎しています。「こうでなければいけない」ではなく、「どうすれば実現できるか」を一緒に考えられる方に来ていただきたいです。
経験の有無は問いません。「がん領域に強い」「心外科の病院で経験を積んだ」などの専門性を持つ方や、「こういうリハビリを提供したい」という熱意のある方に来ていただき、その力を存分に発揮してほしいです。専門的なスキルを持つ仲間が集まることで、より良いチームをつくっていけると考えています。

 中澤 さま 

丁寧な教育体制が整っているため、未経験の方でも学びながら成長できますし、なにより人に寄り添う医療を目指す方にとって、当クリニックは最適な環境です。
私たちは「慈愛・安心・希望の医療を届け続ける」という理念を大切にしています。この理念に共感してくれる方をお待ちしています。

 吉永 院長 

当クリニックは、本来あるべき在宅医療をまっすぐに追求している職場です。ここで働くと、「自分の家族もこのクリニックや訪問看護、訪問リハビリに任せたい」と思えるはずですよ。

Q: 最後に、今後の展望を教えてください。

 山川 理事長 

今後は関西エリアを中心に、年間1院のペースで新規クリニックを立ち上げ、分院展開を進めていく予定です。
「横ばいは停滞である」と考え、常に成長を続けることを重視しています。そのためにも、各部門が主体的にマネジメントを行い、自ら考え、動き、より良い患者さんのためになる組織を目指していきます。

みそら訪問クリニックでは一緒に働いてくれる医師を募集しています。

医療法人みそら
住所:大阪府箕面市船場西2丁目7-5 シーモア千里106号
TEL:072-727-0300 / FAX:072-727-0301
お問合せ:info@misoragroup.com

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