記事・インタビュー

群馬県伊勢崎市の「あかつきウィメンズクリニック」は、家事・育児・仕事に忙しい女性たちが安心して通える「バリアフリーな産婦人科医療」を目指し、2016年に開業しました。女性医師が在籍し、夕方以降の診療にも対応していることから、多くの支持を集めています。
そんな「あかつきウィメンズクリニック」では、常勤・非常勤を問わず医師を募集中。短時間勤務や急な早退への柔軟な対応など、子育て中でも長く働ける環境が大きな魅力です。また、日々の診療を共にしながら、ゆくゆくはクリニックの未来を一緒に託せるような先生も歓迎しています。
今回は理事長の木村直美先生と勤務医の木下光先生に、クリニックの全体像や勤務環境などについてお話を伺いました。
<お話を伺った方>


Q: 木村先生が開業を決意されたきっかけを教えてください。

木村 先生
開業を意識し始めたのは、医局に所属していた頃のことです。大学病院には北海道のような遠方から通ってくださる方もいましたが、それが可能なのはごく一部に限られていました。
経済的な事情や通院の大変さから、必要な医療を受けられない方も少なくありません。大きな病院で働く中で、そうした格差がどうしても目についてしまったんです。
私が思い描いたのは、もっと身近で、誰もが気軽に受けられる産婦人科医療です。その形を実現するには、自分で開業するしかないと、比較的早い段階で決意しました。
開業場所については、関西に比べて関東は開業医が少ないと聞いていたことから、ニーズの高いエリアでやろうと今の地を選びました。群馬県とは縁もゆかりもありませんでしたが、以前この場所でクリニックを営んでいた先生から『群馬は外から来た人でもすんなり馴染める土地だよ』と言っていただけたのが、大きな励みになりましたね。
実は、群馬県で分娩を扱う施設を運営する女性医師は私が初めてなんです。それを知ったとき責任の重さも感じましたが、行政や地域の方々が温かく迎えてくださり、そのおかげで地域に根差した医療を進めることができたと感じています。
Q: 職員の人数や診療時間など、クリニックの全体像をお聞かせいただけますか。

木村 先生
現在、職員は約60名で、そのうち男性は4名です。医師は女性3名・男性1名が在籍しています。助産師と看護師はそれぞれ11名ずつで、診療は常に2診以上を基本とした体制をとっています。
診療時間は、平日は9時〜19時です。患者さんが通いやすいように、土日も9時〜16時まで診療しています。また、最近では平日のみ18時〜20時の夜間診療もスタートしました。
外来の患者さんは、だいたい1日120〜160名ほどで、分娩件数は昨年で約480件となります。そのうち帝王切開は年間50件ほどでした。無痛分娩は月10件前後で、年間だと120件くらいになります。
また、当院がある地域は外国の方が多く、患者さんの約4分の1〜3分の1が外国籍です。分娩に関しても同じ割合です。そのため通訳を配置し、問診や診察の際にはサポートしてもらっています。現在は英語・ウルドゥー語・スペイン語・ポルトガル語に対応しています。
木下 先生
入職前から患者さんが多いクリニックだと聞いていたので、内心覚悟して入職しました。実際に患者さんは多いのですが、割と自分のペースを保ちながら働けているなと感じています。
Q: 女性の医師が多いなか、勤務体制はどのように整えられているのでしょうか。
木村 先生
勤務時間については、先生方の希望にあわせて柔軟に対応しています。たとえば、9時〜12時や13時〜16時といった時間帯で働いている先生もいらっしゃいますし、以前在籍していた常勤の男性医師は土日休みの体制でした。
お子さんの急な発熱で早退するような場合もカバーできるようにしています。当直やオンコールも必須ではありません。もちろんフルタイムで勤務いただけるとありがたい気持ちはありますが、子育てには大切な時間や楽しさもありますからね。先生方の希望を第一に考えています。

木下 先生
最終面接のときに木村先生から『家族を第一優先にしていいですよ』と声をかけていただいたことが、入職を決める大きなきっかけになりました。
私自身、子どもが3人いるので、急な発熱や幼稚園・学校の行事でお休みをいただくこともありますが、そのたびに『全然大丈夫です、行ってくださいね』と快く送り出してもらえて、本当に助かっています。
現在は週3回・午後のみの勤務です。他にも子育て中の先生がいて、その方とシフトを分け合う形で働いています。勤務時間自体は長くありませんが、子どもの送迎などを考えると、今の時間帯が生活リズムに一番合っているなと感じています。
Q: このクリニックならではの魅力や特徴を教えてください。
木下 先生
完全予約制のクリニックが増えているなか、当院では予約なしでの受診も受け入れています。ちょっと困ったときでも立ち寄れる“身近さ”を、患者さんにも感じてもらえていると思います。
また、小さな子どもがいる医師にとって、短時間勤務ができるのも大きな魅力ですね。
木村 先生
常に女性医師がいることが大きな安心につながっていると思います。実際、当院に多くの方が来てくださる理由のひとつもそこにあるのではないでしょうか。さらに、患者さんは比較的若い世代が多いのですが、医師の年齢層も近いため、より相談しやすく通いやすい雰囲気になっているのだと思います。
Q: 募集している医師は、女性のみでしょうか?
木村 先生
先程、女性医師が在籍していることを強みとしてお話ししましたが、もちろん男性医師でも歓迎しています。赴任手当や住宅補助もありますので、東京と群馬を行き来するような二拠点生活も可能です。
また、常勤・非常勤を問わず、将来的に事業の継承を視野に入れてくださる先生がいれば、とても心強いですね。
Q: 木下先生からみて、職場の環境はいかがですか?

木下 先生
木村先生をはじめ、上の立場の先生方とも気軽に話ができる環境です。ちょっとした確認や相談もその場でできる雰囲気があり、とても働きやすいです。看護師や事務の方々もフレンドリーで、家族のような温かい関係性のなかで働きたい先生にはぴったりだと思います。
スタッフの年齢層は40歳前後が中心で、子育て世代が半分以上を占めています。先輩ママから育児の話を聞くなど、診療以外の面でも楽しく過ごせています。
Q:最後に、今後の展望を教えてください。

木村 先生
特別なことではなく、当たり前のことをきちんと積み重ねていけば、患者さんに選んでいただけるクリニックになり、結果は自然とついてくると思っています。『あかつきウィメンズクリニックで診てもらいたい』――そう感じてもらえる存在であり続けたいですね。
イメージ一覧
あかつきウィメンズクリニック
人気記事ランキング
-
書評『循環器のトビラ 循環器には興味がある でもちょっと苦手 そんな皆さんようこそ』
- 新刊
- 研修医
- 医書マニア
書評『循環器のトビラ 循環器には興味がある でもちょっと苦手 そんな皆さんようこそ』
三谷 雄己【踊る救急医】
-
臨床・教育・創薬――医師だから描けるキャリアの循環
- ワークスタイル
- 就職・転職
- 病院以外で働く
臨床・教育・創薬――医師だから描けるキャリアの循環
株式会社ヒューマンダイナミックス、
-
著者が語る☆書籍紹介 『がっこうとコロナ』
- 新刊
- 研修医
- 医書マニア
著者が語る☆書籍紹介 『がっこうとコロナ』
松下隼司、オクダサトシ
-
それ、ChatGPTが代わりにやります! “02 論文を「アップロード」するだけでプレゼン完成
- Doctor’s Magazine
それ、ChatGPTが代わりにやります! “02 論文を「アップロード」するだけでプレゼン完成
白石 達也
-
医師が後回しにしがちな、もったいない控除枠3選!
- ライフスタイル
- 専攻医・専門医
- お金
医師が後回しにしがちな、もったいない控除枠3選!
-
書評『終末期ディスカッション 外来から急性期医療まで 現場でともに考える』
- 新刊
- 研修医
- 医書マニア
書評『終末期ディスカッション 外来から急性期医療まで 現場でともに考える』
三谷 雄己【踊る救急医】
-
医療のリアルを届ける──しろひげコンシェルジュ【3】
- ワークスタイル
- ライフスタイル
- 就職・転職
医療のリアルを届ける──しろひげコンシェルジュ【3】
しろひげコンシェルジュ
-
著者が語る☆書籍紹介 『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』
- 新刊
- 研修医
- 医書マニア
著者が語る☆書籍紹介 『最新科学が覆す 体にいいのはどっち?』
山田 悠史
-
会員限定
ちょっと話そう、研修医のホンネ。Vol. 5 進路の迷いとこれからの目標 ―進路・出会い・そして未来への一歩―
- 研修医
- ワークスタイル
- ライフスタイル
ちょっと話そう、研修医のホンネ。Vol. 5 進路の迷いとこれからの目標 ―進路・出会い・そして未来への一歩―
-
著者が語る☆書籍紹介 『臨床医のためのライフハック(「診療・研究・教育」がガラッと変わる時間術)』
- 新刊
- 研修医
- 医書マニア
著者が語る☆書籍紹介 『臨床医のためのライフハック(「診療・研究・教育」がガラッと変わる時間術)』
中島 啓






