記事・インタビュー

2024.09.01

新救急棟の完成間近!ER総合診療センターの医師を大募集!

案件番号:24-ARD009 医療機関名:埼玉石心会病院

1万台の救急車×完全シフト制でメリハリ勤務されたい方《救急科》
総合診療医を目指す方《総合診療科》、即戦力・熱意がある方《救急外科》、重症患者管理に興味がある方《集中治療科》

「断らない医療」「患者主体の医療」「地域に根ざし地域に貢献する医療」の理念のもと、1987年の開院より地域の急性期医療を担ってきた埼玉石心会病院。2025年春の新救急棟のオープンに向け、専攻医を含む「救急科/集中治療科/救急外科/総合診療科の医師」を積極募集しています。

今回は、ER総合診療センター長の西紘一郎先生をはじめとする《救急科》の先生方にインタビューを実施。「ER総合診療センター」、「女性の働きやすさ」、「職場の雰囲気や働く環境」の3つのテーマでお話を伺いました。

<今回お話を伺った方>

西 紘一郎

西 紘一郎(にし・こういちろう)

2002年防衛医科大学校卒業
役職:ER総合診療センター長/救急科部長
専門分野:救急医学全般、外傷、中毒
認定資格等:日本救急医学会指導医、日本救急医学会救急科専門医、臨床研修指導医、医学博士

佐伯 有香

佐伯 有香(さえき・ゆか)

2013年東京医科歯科大学卒業
役職:救急科医長
専門分野:救急医学全般、集中治療、麻酔
認定資格等:日本救急医学会救急科専門医

杉山 奈生

杉山 奈生(すぎやま・なお)

2021年聖マリアンナ医科大学卒業
救急専攻医
専門分野:救急医学全般

穴原 才人

穴原 才人(あなはら・さいと)

2021年埼玉医科大学卒業
救急専攻医
専門分野:救急医学全般

テーマ1:埼玉石心会病院・ER総合診療センターについて【西紘一郎医師】

Q:ご経歴を教えてください。

 西 先生 

防衛医科大学校を2002年に卒業しています。海上自衛隊で様々な病院や部隊で勤務した後、当院に入職しました。

Q:始めに、埼玉石心会病院の特徴を教えてください。

 西 先生 

埼玉県内4番目の地域医療支援病院であり、二次救急の市中病院としては規模の大きい、地域の中核病院です。特に脳卒中や循環器系など、緊急度の高い疾患に強みがあります。ER総合診療センターの体制も確立しており、救急医療という意味でも中核として位置づけられる病院です。

Q:ER総合診療センターの特徴を教えてください。

 西 先生 

ER総合診療センターは、救急科、総合診療科、救急外科、集中治療科を中心として外来診療から集中治療、一般入院診療まで広く救急患者さんに対応しています。

まず、救急科で重症度や傷病の種類によらず全ての救急患者の診療にあたり、緊急性が高い場合は救急外来で迅速に対応、専門治療が必要な場合は各専門科に振り分けます。もし入院が必要な場合は、総合診療科の医師へ引き継ぎます。

当院では「断らない医療」を掲げ、実践しています。救急車の台数は年1万台程度、医師も増え、ここ数年でERの体制が安定し軌道にのってきたと感じています。

Q:ERでは現在、何名の常勤医師が働いていますか。

 西 先生 

救急科としては、現在7名の常勤医師がおり、日勤夜勤の2交代勤務と、間を埋める遅番勤務のシフト制になっています。男女の内訳は、男性4名、女性3名。今年度の10月には女性医師がもう1名増える予定です。2025年にはER総合診療センターの新棟ができ業務も拡大しますので、これからも人員を増やしたいと考えています。

年齢層は比較的みんな若いですね。私は40代後半になりますが、主力は30代後半から40代前半。あと20代の若手もいて、医療現場の平均年齢としてはかなり若いと思います。

Q:他の診療科やコメディカルとの連携について教えてください。

 西 先生 

緊急手術が必要になった場合、その診療科の先生がオペを行います。日中は各科で救急担当になっている先生がいるため、電話すればすぐ対応してもらえるようになっています。薬剤師や放射線技師も、救急優先で動いてくれるスタッフがいます。

コメディカルスタッフとの連携も良く、タスクシフトがしっかり確立されています。医師が医師の業務をメインでやれる環境が整っていますね。

Q:西先生の考える、あるべき救急医療の姿について教えてください。

 西 先生 

患者さんのバッググラウンドに応じ、それぞれに合ったゴールを設定したうえで医療を提供すること、それが必要だと考えています。例えば、患者さんが独居の高齢者なのか、家族がいる若い方なのか、それによって診療後の生活というのは変わりますよね。私たちは、診療後の生活を考慮した医療を提供する必要があります。こういった考えが地域に浸透し、病院同士の連携、福祉との連携もスムーズになって初めて、社会背景に基づいた救急医療は完結するのだと思います。

その実現には、若手を教育し、当院から地域に医師を派遣していくことが必要だと考えています。そういった意味でも、医師の人数はもっと増やしていきたいところです。

Q:どんな先生と働きたいか教えてください。

 西 先生 

地域社会に貢献できる救急をやりたいと考えている先生にぜひ来ていただきたいですね。前述の“社会背景に基づいた救急医療”について賛同いただける方に来てもらえると、我々とうまくマッチするんじゃないかと思います。

あとは、総合診療的に広く診療することを目指している先生にも救急科はぴったりですし、救急の専門医をとって、その先を深めていくのも良いと思います。ER総合診療センターは新棟ができ、拡大していきます。たくさんの若い先生に興味を持っていただき、来ていただけたら嬉しいですね。

テーマ2:女性医師の働きやすさについて【佐伯有香医師×杉山奈生医師】

Q:ご経歴を教えてください。

 佐伯 先生 

東京都出身で、2013年東京医科歯科大学卒業です。埼玉医科大学国際医療センターに勤めていた際に、アルバイトで埼玉石心会病院に来ており、専門医をとれるということで当院に入職しました。

 杉山 先生 

私も東京都出身です。聖マリアンナ医科大学を2021年に卒業後、当院で初期研修をし、そのまま救急専攻医として勤務しています。

Q:ERでの働き方の特徴を教えてください。佐伯先生は小さなお子さんがいらっしゃるということですが、子育てをしながらの勤務は大変ではないでしょうか。

 佐伯 先生 

ER総合診療センターは完全シフト制で、どんなに忙しくても時間が来れば勤務終了となる勤務形態が特徴です。市の保育所に子どもを預けて働いていますが、オンオフが本当にはっきりしていて働きやすいですね。遅番と早番が交代するシフト制のため、オフの間はオンコールもありません。趣味を楽しむ先生も多いですし、仕事以外の時間もしっかりとれていますね。

Q:キャリア形成について教えてください。出産を希望する女性医師も多いと思います。そういった方も働きやすい環境でしょうか。

 佐伯 先生 

自主性を持って相談すれば、働き方は柔軟に対応してもらえると思います。保育所に入所させたばかりの頃は、子どもが体調を崩しがちで私も頻繁に休まざるを得ない状況でした。ですが、他の先生がカバーに入ってくださり、働き方も柔軟に対応してもらうことで乗り切ることができましたね。

育休も1年取りましたし、現在もシフトの日数を調整してもらっています。フルタイム勤務ですが、日勤帯メインで働いていたりと、かなり配慮していただけていると思います。

 杉山 先生 

育児中の女性医師はもちろんですが、性別関係なく、様々な働き方が叶う環境だと思います。専攻医という立場でも夏季休暇はしっかりとれますし、土日の休みも希望を出せば連続で取得できますよ。

Q:救急科への応募を検討している先生へメッセージをお願いします。

 佐伯 先生 

妊娠から産後まで働きやすい職場ですので、出産を考えている女性のお医者さんも積極的に見学に来て欲しいです。

救急科自体、女性がキャリアを積み重ねながら働き続けられる診療科だと思っています。救急医はその場にいれば全員が対等。子どもがいようと、現場では男性医師と同じように患者を診ることができます。救急医は女性に向いているのだと思います。

 杉山 先生 

佐伯先生のように、出産して働き続ける先生が前例としていらっしゃるので同じ女性として心強いです。今年の10月には女性医師がまた増える予定ですし、いろんな勤務スタイルの先生がいる科だと思います。

テーマ3:職場の雰囲気や働く環境について【西紘一郎医師×穴原才人医師】

Q:穴原先生のご経歴を教えてください。

 穴原 先生 

埼玉県出身で、埼玉医科大学を2021年に卒業しました。初期研修から埼玉石心会病院のお世話になっていて、現在はプログラム1年目の救急科専攻医として勤めています。

当院を選んだ理由は、救急をやりたかったので、救急車の受け入れ台数の多さに惹かれたことです。また、見学に来た時の雰囲気の良さが決め手となりました。

Q:埼玉石心会病院やER総合診療センターの特徴や、働くうえでの魅力を教えてください。

 穴原 先生 

断らない救急を実践しているのが、大きな特徴であり魅力だと思います。あとは、ER型の救急で、2.5次くらいの症例をすごくたくさん診られることも魅力なんじゃないでしょうか。

症例を多く診ることができる一方で、オンオフがはっきりしていて、QOLを保った働き方ができるのも良い点だと思っています。

 西 先生 

そうですね。オンの時間にはしっかり働くことにウェイトを置き、オフの時間はしっかりオフにできるというのは、救急科の体制作りのなかで心がけてきたことです。

これから若手を受け入れ教育していくうえで、QOLを高く保つことは必須と考えここまでやってきました。

Q:シフト勤務について教えてください。

 穴原 先生 

様々な働き方を希望する先生がいるなかで、その希望を汲んで西先生が調整してくださっています。シフトが決まるのは2か月位前。夜勤だけになるとか、休みが少なくなるとか、そういったアンバランスは無いです。シフトはうまく回っていると思います。

具体的に、僕の場合は、夜勤が月6回から8回位の働き方を希望しています。大体週2回夜勤して、あと1~2回日勤、というパターンが多いですね。遅番早番の引き継ぎにかかる時間も、多くて1時間程度と長引くことなく退勤できます。

Q:指導体制について教えてください。

 穴原 先生 

上の先生は優しく、聞けばなんでも教えていただける環境です。マンツーマンの指導体制ではなく、その都度、必要な先生に自ら聞きにいくというスタイルですね。救急科以外の科目の先生にも聞きにいっています。

ここで学べないことを補うために、連携施設で研修を受けることも可能です。

 西 先生 

何かを学びたいという希望があれば、それを学べる施設を連携施設に加えるなど、なるべく個々の希望に沿うようにしています。

これからは、2次救急を支える救急医が必要になります。ですが、実際の救急医は、3次救急の救急医がほとんどで、2次救急の救急医が少ない。その分2次救急の救急医は売り手市場であると思っています。専門研修の修了の後は、地元に帰るでも、他院に行くでも、我々とそのまま一緒にやるでも、とにかく選択肢は幅広い。医局も派閥もないので、そういった意味でもキャリアは自由です。

だからこそ、本人たちがどうなっていきたいかという希望を汲み、その後のキャリアの面倒もみるスタンスでいます。

Q:どういう先生が当院に向いていますか。

 穴原 先生 

救急をやりたい人のなかでも、ER型の救急をやりたいという人にあっている職場です。QOLのバランスを重視している先生にもとてもおすすめだと思います。ここまでハイボリュームな症例を経験しつつ、自分の自由な時間もちゃんと確保できるという環境はなかなか無いのではないかなと思っています。

家賃補助もありますし、外勤をせずにここの給料だけで生活できるので待遇面も安心できるのではないでしょうか。

 西 先生 

穴原先生とは、バイクの趣味が同じでツーリングに一緒に行ったりしているんです。ドクター同士の交流は適度にあって、病院の雰囲気はとても良いと思いますよ。

見学は随時受け付けていますので、ぜひ来て見てもらえると、雰囲気や環境の良さが分かるんじゃないかと思います。

 

■ER総合診療センターの診療科ご紹介

 < 救急科 >

西 紘一郎
(ER総合診療センター長
/救急科部長)

救急科では、重症度や傷病の種類によらず全ての救急患者の診療にあたり、緊急性が高い場合は救急外来で迅速に対応、専門治療が必要な場合は各専門科に振り分けます。もし入院が必要な場合は、総合診療科の医師へ引き継ぎます。
地域社会に貢献できる救急をやりたいと考えている先生にぜひ来ていただきたいです。“社会背景に基づいた救急医療”について賛同いただける方に来てもらえると、我々とうまくマッチするんじゃないかと思います。
あとは、総合診療的に広く診療することを目指している先生にも救急科はぴったりですし、救急の専門医をとって、その先を深めていくのも良いと思います。ER総合診療センターは新棟ができ、拡大していきます。たくさんの若い先生に興味を持っていただき、来ていただけたら嬉しいですね。

 < 総合診療科 >

酒井 利幸
(総合診療科部長)

総合診療科は救急科と密接な関係にあり、総合診療科の担当する入院患者数の9割以上がERからの入院になっています。主に合併症の多い患者さんや入院時診断がついていない患者さん、呼吸器、血液、膠原病、内分泌・代謝など当院では常勤専門医のいない領域の患者さんを担当しています。最近では、地域での訪問診療の要請もあり、病院周囲での訪問診療も開始しています。現在はホスピタリストとしての役割が主ですが、地域のニーズになるべく応えようと奮闘しています。
当院は総合診療専門研修プログラムの基幹病院でもあり、救急医療にも興味のある総合診療医を目指す方、将来的に周辺地域での独立開業を考えている方、とにかくなんでも診たいと思っている方など大歓迎です。

 < 救急外科 >

渡邉 隆明
(診療科長/救急外科医長)

救急外科ではAcute Care Surgery領域の入院診療や手術に加え、救急領域の入院診療に取り組んでいます。特に重症外傷については初期診療から手術、入院診療まで全経過を通して担当しています。外科との連携により手術数が多い(約160件/年)ことが特徴です。
学術活動や教育コース、院内での教育や救急隊との勉強会も重視しています。
業務は多岐にわたりますが、関係各科との連携により働き方改革A水準を維持しています。

即戦力枠:30代、救急専門医、外科専門医のいずれかまたは両方保持、当直勤務可能、入院診療を担当できる
育成枠:基本領域専門医取得済(救急科以外でも可)、当直勤務可能、入院診療を担当できる、救急診療に熱意がある

 < 集中治療科 >

神津 成紀
(診療科長/集中治療科部長)

各診療科が主治医として入室した全てのICU患者に対し、集中治療科は人工呼吸器をはじめとする全身管理のサポートを行っています。多職種カンファレンスを毎朝行い、メディカルスタッフが一丸となり治療を行う雰囲気が当院の特徴ともいえます。
またICUローテーションを希望する研修医の数も年々増加しており、一緒に病態を考えながら治療を行い集中治療の魅力を伝えています。
当院は集中治療専門医研修施設です。救急や麻酔、内科の先生で、じっくりと患者管理を行いたい、基本的に重症患者管理が好き、多職種で協力しながら行う治療に興味がある、重症患者が回復していく過程に喜びを感じるなど、そんな先生方は是非サブスペシャルティとして集中治療を選んではいかがでしょうか。

埼玉石心会病院では一緒に働いてくれる医師を募集しています。
埼玉石心会病院外観

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埼玉県狭山市入間川2丁目37番20号
TEL:04-2953-6611(代表)

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