記事・インタビュー

2017.04.06

テレビ出演の多い医師 TOP5

医師の芸能活動にみるニーズの高まり

毎日のように医師が出演するテレビ番組を見かけます。健康志向の高まりとともに露出が増える医師たち。どんな医師がどのような分野で活躍しているのでしょうか。

テレビ出演の多い医師たち

医師だけが在籍する芸能事務所もあるほど、芸能界では医師への出演依頼が増えています。登録医師は内科・外科・整形外科・皮膚科・乳腺外科・精神科・循環器科など各科が勢揃い。まずは毎日のように見かける医師TOP5をご紹介しましょう。

<第1位>西川 史子さん

2016年でテレビに出演された医師80名1100回の中で断トツに出演回数が多かったのは、西川 史子さんです。聖マリアンナ医科大学在学中からテレビ出演をしており、「テレビに出ることが趣味」とプロフィールにあるように、現在も多くのレギュラー番組で活躍されています。160回超の出演回数はタレントさんの中でも「超売れっ子」といえるでしょう。

<第2位>森田 豊さん

医師であり医療ジャーナリストでもある森田 豊さんは、秋田大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院助手を経てハーバード大学専任講師を勤め、現役の医師でありながら医療ジャーナリストとしても活躍されています。多角的な視点から様々な医療問題に切り込み、核心を突いたコメントで視聴者にも人気です。
多数の著書では、健康に関する古い言い伝えから、癌など重篤な症状に対する最新医療技術まで、健康に関する話題を柔軟な視野と多彩な経験で取り上げ、わかりやすく解説しています。

<第3位>宋 美玄さん

産婦人科医の宋 美玄さんは、大阪大学医学部を卒業後、ロンドン大学病院で胎児超音波検査の技術を学んだキャリアの持ち主。第3位の露出度にもかかわらず、診療とメディアの仕事の割合は95:5ということで、持ち前のバイタリティや啓蒙活動の情熱の高さによって、限られた時間で印象に残るメディア活動をしています。『女医が教える本当に気持ちいいセックス』(ブックマン社)は50万部を売り上げた大ヒット作です。

<第4位>鎌田 實さん

4位にランクインしたのは、諏訪中央病院名誉院長の鎌田 實さんです。『がんばらない』(集英社)をはじめ数々の著書を持つ作家でもあります。何といっても長寿県長野県の地域医療を支えてきた第一人者であり、その功績は医師のみならず誰もが知るところです。

<第5位>おおたわ 史絵さん

5人目はおおたわ 史絵さん。東京女子医科大学卒業後、父親が開業した葛飾区の診療所を引き継ぎ、内科医としても活躍されています。臨床やタレント活動のほかに、執筆、盲導犬募金活動、聴覚障害者の診療、夏山診療などのボランティア活動もされています。

番外編として、2009年に日本におけるシングルダウンロード数No1としてギネスに認定された「キセキ」の楽曲が有名なGreeeeNは、メンバー4人全員が歯科医師免許を持つ歯科医です。歯科医業務と両立しているため、顔出しNGで活動しています。東日本大震災の際、検視に参加し、メディアでメッセージを伝えたメンバーもいます。芸能活動によるイメージを超え、医療従事者の立場から、その目で見て、体験した出来事を広く伝えました。

各分野で求められている医師のニーズ

医師だからといって、健康分野のアドバイスだけが求められているわけではありません。医師というプロフェッショナルが、世間の事象に対してどうコメントするか、という目線からキャスティングされている番組もあります。
キャラクターの面白さで人気が出たり、専門知識を分かりやすい言葉にかみ砕いて伝えたり、医療問題・社会問題への啓もう活動など、お笑い番組、ワイドショー、教育番組など幅白い分野で重宝されています。
各分野で求められている医師のニーズ:
・医療系……様々な疾病の解説や治療法、予防法、過去の事例紹介
・美容系……スキンケア、アンチエイジング関連への知識、アドバイス
・健康系……メタボ対策や健康維持法、食事内容のアドバイス、体に良いレシピの提案
・情報番組・お笑い番組……医師という信頼ある職業を勤める立場からのコメント、医師という立場と個性のギャップ感など、個人のキャラクターに負う部分も大きい

各分野で求められている医師のニーズ

激務に日々立ち向かい、数々のハードルを乗り越えて活躍する医師だからこそ、幅広い分野からのニーズと信頼が寄せられています。
今回はテレビに出演されている医師の活動をお伝えしましたが、最近はテレビ以外のメディアでも多くの医師が人々の健康を支える医療活動を行っており、正しい知識を持ったニーズは、年々高まりつつあります。

最終更新(2016/10/31)

テレビ出演の多い医師 TOP5

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