記事・インタビュー
はじめまして。TONEKO Ltdの駒井と申します。日本の急性期病院で看護師として勤務してきましたが、幼いころから海外でチャレンジしたいという思いを捨てきれず、ニュージーランドを経て、イギリスで経営学を専攻。現在は日本とイギリスの医療の架け橋になるべく、日本人医師や看護師向けに、IELTS試験対策、英会話のレッスン、そして転職の支援を行っています。
今回は医師の皆さんが海外で勤務する上で最も重要で、しかし最も不安な「英語力検定(IELTS)」について、私自身の経験やこれまでに受けてきた相談内容をもとにご紹介します。※IELTS(International English Language Testing S ystem)
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海外での臨床を諦める一番の要因は?
海外を目指す日本人医師がまず最初につまづくのが、英語力検定、IELTSの壁です。どれだけ医師としての豊富な知識と技術があったとしても、語学力がなければ、海外での臨床の道は厳しいというのは言うまでもありません。これは海外研修や海外留学にも言えることで、より充実した研修や留学にするためにも語学力は必須であり、語学ができなければ現地で悔しい思いをすることも少なくありません。私自身もそうでした。しかし、語学の問題だけで海外での臨床の道を諦めてしまってもよいのでしょうか?
海外で臨床医を目指すということは、いろんな意味で覚悟が必要です。しかし、“Where there is a will, there is a way. ――意志あるところに道は開かれる――”
IELTSとは? 海外へ行くためのパスポート
私がいるイギリス、そして旧イギリス領のニュージーランド、オーストラリア、カナダへの移住、留学、医師免許取得において、英語力の証明は必須です。そこで各国が採用しているのが、IELTSです。
IELTSは個々人の英語熟練度を測る検定の1つで、「Listening」「Reading」「Speaking」「Writing」の4つの分野があり、留学や海外で臨床に携わるためにはアカデミック・モジュールで決められたスコアを取る必要があります。また、滞在許可証(VISA)の発行時にも提出を求められます。
IELTSで一定のスコアを取ることが出来れば、留学や海外で働けるチャンスは増えます。つまり、海外に出るためのパスポートのようなものですね。
下記の表は、臨床医になるにあたり各国のMedical Councilによって定められた各セクションの “最低基準のスコア” と “Overall” のスコアです。
※2019年2月現在
※最新情報、詳細は各国のMedical Councilにお問い合わせください。
日本人医師が一番苦手なIELTSの分野は?
これまで海外で臨床を目指す多くの医師の相談に乗ってきたなかで、「Speaking」と「Writing」、この2つの分野が日本人にとって最難関といえるでしょう。その主な要因をまとめてみました。
Speaking
・日本では英語で会話をする機会が少ないこと
・IELTSで高得点を取る方法を知らないこと
例えば、突拍子もない質問をされた時に何と言って場を持たせればよいのか、どんな単語や文法、どのような事に注意して話せばよいのか。IELTSは「試験」なので、その試験の傾向を理解し、試験対策をすれば自ずとスコアは上がっていきます。
Writing
・文字数や時間制限がある
・医学論文とは異なる
・IELTS試験官に好まれるWritingを知らない
・スコアアップに一番時間がかかる
Writingは特に医師泣かせです。英語で医学論文を書いているからといって、良いスコアが出るとは限りません。なかなかスコアアップしない方の多くは、「IELTSのライティング」をよく理解されていないことが大きな要因です。Writingは一般的に、IELTSの4つの分野の中でもスコアアップに最も時間がかかります。「文字数に制限」があり、かつ、与えられたトピックやグラフ等を「時間内に」IELTSのライティングスタイルに仕上げられるまでに、ある程度の習得期間が必要になるからです。IELTSを一度も勉強されたことのない方は、SpeakingとWritingから勉強されることをオススメします。
ネイティブIELTS講師による個人指導
弊社(TONEKO Ltd)では、海外で医師を目指される方、留学を希望される方に向けて、日本人医師が一番苦手とするSpeakingとWritingにフォーカスし、エッセイ添削サービスとSkypeでのプライベートレッスンを提供しています。日本で勤務を継続しながらでも、無理なくご自身の生活スタイルに合わせて勉強を進めていけるようになっています。そして、目標スコア達成のために、試験官として経験豊富なネイティブ講師が、あなたの弱点とその克服方法をお教えします。
イギリスやオーストラリアなどで医師として働きたいと考えている方、私たちと一緒にはじめの一歩を踏み出してみませんか?
<プロフィール>
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